なんでも評点:(評)びくびく度

(評)びくびく度

2004年08月17日

友達に裏切られたSasser作者の少年の素顔《びくびく度3》

Sasserを始め、2004年度上半期に流行したウィルスの70%は、たった一人のドイツ人少年が作成したものであった。その詳細は、既にメディアやあちこちのWebサイトで報じられているので、ここでは触れない。

18歳のスベン・ジャスチャン少年(犯行当時は17歳)は、ドイツの田舎の村で暮らしている。彼の素顔に迫る記事を IOL - Sci-Tech で見つけたので、そのあらましを日本語化してみようと思う。このブログの海外ソースの記事の大半がそうであるように、この記事は翻訳ではなく、ソース記事の情報を取捨選択した上、筆者の主観を交えて書いていることを最初にご了承願いたい。

■ 平和な村

記者マルコム・マカリスタ・ホールは、林と畑が織り成す風景が延々と続くドイツ北部の片田舎に取材に出かけた。ちっぽけなヴァフェンセン村のはずれに立つシンプルな赤レンガ造り二階建ての家がスベンの住む家である。

ヴァフェンセン村にまさかあんな大騒動が巻き起こるとは、村民の誰一人として想像したこともなかった。閑散とした道。乳母車を押して歩く母親。庭の芝を刈っている男性。柵の中に2頭の馬。まさか、こんなに静かで思わず眠りに誘われてしまいそうな村に世界最悪級のハッカーが暮らしていたとは。

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2004年08月12日

英国女子トライアスロンチームがシースルー水着を修正《びくびく度1》

ライクラ使用のトライアスロン用スイムスーツオリンピック参加のイギリス女子トライアスロン チームの水着に問題があることが分かり、急遽修正した。肌に密着するライクラ(ポリウレタン弾性繊維)製のその水着、陸上で着用した直後は分からないのだが、いったん水分を含むと「何もかも見えてしまう」という。

そのままレースに出てしまうと、スイムを終えて上がってきた女子選手がシースルー状態で観衆の目にさらされることになり、トライアスロン (triathlon) どころか「アイアスロン(eye-athlon)」になってしまうと SUN 紙が揶揄している。

この問題への対策として、裁縫師が大急ぎで水着の胸の部分にライクラのパッチを縫い付けたとのこと。ほかの部分については修正を加えていない模様。

ちゃんと対策できているかどうかにひとかどならぬ関心のある方は、女子トライアスロン(8月25日)をお見逃しなく。

しかし、この修正、現場の選手から苦情があったから直したというよりは、運営側の配慮のようである。選手にしたらレースに必死なのだから、透けているのではないかとびくびくしたりはしないだろう。それどころじゃないって感じ。よって、透けていたらどうしようと気にする「びくびく度」は最低点の1と思われる。

イギリス人はこういうことをわりと気にするようだが、ドイツ人なんかは過去の例を見ても平気っぽい。また、これは泳いだ後、陸上に上がって自転車に乗り込むトライアスロンだからこそ取られた対策かもしれない。

ちなみに、筆者は大昔、10代のころ競泳をしていたが、その当時ですら女子競泳着(特に淡色系や緑系)は透けて見えるものだった。そういうものだと思っていたし、ストイックな若者?だったので別に何とも思わなかったぞ。

本来、人間の闘争心や性的欲望を昇華させるのがスポーツの役割だったようにも思う。ワールドカップ参加のサッカーチームの監督が禁欲令を出したりするのも、そのへんに根がありそうだ。まあしかし、新体操やシンクロなど、1980年代以降は、性的アピールが加味されたスポーツも増えてきた。

【8月14日付記】

この記事に予想外の大反響。女性アスリートの肉体美に惹かれる男性が多いからにちがいないということにしておこう。

ネタ元の英国SUN紙には、有名女子選手数名を選りすぐって、セクシーフォト付きで5段階評価する記事が掲載されている。見たい人は、ここをクリック。

【8月16日付記】

この件に関する「詳報」を当ブログに追加しました。ここをクリック。




■ News Source: The SUN Newspaper Online - Girls in Games eye-athlon

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2004年08月11日

脱落者が出るまでは無料で飲めるパブ《びくびく度8》

パブ店内風景なぜかアルゼンチン発の話が続いてしまうが、アルゼンチンのキルメスで営業しているエル・ボスクというパブは、開店後、ある条件が成立するまでの間は御代をいただかないというサービスで話題を呼んでいる。

開店時間に合わせて店に入ると、空っぽのグラスが出される。好きな酒を頼めば、そこに注いでくれる。お代わりし放題である。しかも無料なのだ。

ただし、客の誰か一人が最初にトイレに入ってしまうと、赤いライトが店内に輝く。それ以降は、本来の有料パブに戻る。

いくらトイレに行きたくても我慢しないと、店内のほかの客全員に迷惑をかけてしまう。酒をただでガンガン飲みたいという欲望を満たしてくれる一方で、体内にたまった水分を排泄したいという欲求をとことんまで抑圧しないといけないのだ。

最初の脱落者がトイレから出てくると、全員の視線がその人に集まり、店内にはブーイングと罵声の嵐が巻き起こるという。

しかしまあ、かすかな尿意を覚えるだけでも、自分が最初の脱落者になるのではないかと、びくびくしてしまわないだろうか。尿意でも痛みでも痒さでも気にしだすと逆に増幅されてしまうということがある。

酒を飲むとやたらとトイレが近くなる人の場合、こんな店に行ったら、びくびく度8ポイントに相当するだろう。満点より2ポイント少ないのは、ほかの客全員が遊び心を持ってこれに参加しているという前提による。

ところが現実には、こういう遊びにマジになりすぎてしまう人がいたりしがちだ。このパブでも、その危険性はないのだろうか。最初の脱落者が暴力にさらされるようなことがなければいいが。




■ News source: Free drink promotion has toilet twist

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2004年07月21日

サメ撃退装置が付いているとしても《びくびく度9》

サーフィン中にサメに襲われる・・・日本ではあまり聞かない話だが、フロリダやハワイなどではよくあることらしい。たとえば、ハワイで13歳の少女がサメに片腕を食いちぎられた話は有名だ。彼女(Bethany Hamilton)は、それでも復帰してサーフィンに打ち込んでいる。

オーストラリアのSeaChangeという企業がサメ撃退装置付きのサーフボードを年末までに発売すると発表した(年末って冬じゃないかと思ったあなた、あちらでは年末が夏ですからね)。奇しくも、SeaChange社がこの製品を発表するわずか数日前に、29歳のサーファーがパース近郊のマーガレット リバー河口域でサメの犠牲になったばかりだった。彼は仲間の見ている前でサメに襲われ、仲間に救出されたが、海岸に到着する前に息絶えたという。

サメの頭部サメの頭の先端には鼻のようにとがった部分があるが、そこには電磁波に反応する受容器官(レセプタ)があるという。この装置は、サーフボードの周囲に一種の電磁バリアを発生させる。

サメの鼻先の受容体(脳の中枢部に繋がっている)がこのバリアに近づくと、サメは「不快感」を覚えてしまう。それでもサメがさらに接近すると、サメの筋肉が「痙攣」を起こすのだそうだ。

このShark Shield (サメ撃退装置) 付きのサーフボードは、もちろん世界初の試みだ。ただし、撃退装置そのものは、南アフリカでアワビ漁のダイバーたちがサメ避けの檻に取り付けていた装置が基になっており、その装置の製造元からライセンスを受けることになる。

現在のところ、2通りの設計のShark Shieldが試作されている。短いアンテナがボードを追尾する設計と、ボードの下側に楕円形の電極を取り付ける設計の2つである。

さて、こんな商品が売れると思いますか? サメも怖いけど、サーフィンにはもっといろんなリスクがある。わざわざ荒れた海に出かけるサーファーがサメを怖がるのかな? 安けりゃ売れるかもしれない。だけど、PL(製造物責任)の部分もしっかりしていないと、アメリカや日本の市場には出せないだろう。

電磁波を応用した装置を水中(とりわけ伝導率の高い海中)で使うのには感電のリスクが伴うし、サメに襲われるより製品の欠陥や故障・劣化によりユーザーが感電するリスクの方が高いくらいかもしれない。

オーストラリアでは、過去200年間で人がサメに襲われる事故が625件発生しているというデータがある。200年間で625件ですよ。年間にすると約3件。意外に少なく思えるかもしれない。625件のうち、被害者が死亡したのは187件。年間1人死ぬかどうか。このリスク発生確率をどう見るか。ちなみに全世界でサメによる被害が最も多発しているのはフロリダ沿岸だそうで、2003年にはこの水域だけで31件もの被害があったという。

それともうひとつ、そもそも本当にこの装置、効き目があるのだろうか。もしこの装置を使用していたにも関わらずサーファーがサメに襲われてしまったら、どうなるだろうか。いくらバリアが張ってあっても、突進してきたサメが急停止または急旋回してくれるだろうか。

たとえば、同じようにライオンを寄せ付けないLion Shieldなるものが自分の体に装着されているとして、あなたはライオンが何頭もいる檻の中に平気に入っていけますか? 筆者なら遠慮しておきたい。

たとえShark Shieldが付いていても、実際に自分に近づいてくるサメの背びれが海面に見えたときに感じる「びくびく度」は、ほぼ満点の9ポイントに相当すると思われる。

【New sources】



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2004年06月26日

ミミズの仲間を貝の一種と偽って刺身に《びくびく度1》

ダチョウ娘が気になってダチョウメニューをやめにした創作居酒屋の店主Aさんは、ダチョウ娘にがっかりさせられてしまった一方で、あんなに美味でヘルシーなダチョウ肉が結局、お客に受け入れられなかったことを残念に思っていた。

可愛いからダメというのなら、その逆はどうだ? 実は具体的なプランが既に上がっていた。ユムシである。Aさんは何度かユムシを食べたことがある。貝の仲間だと言われれば、そんな気もする味だ。美味と言っていい。

だけど、まず第一にネーミングが悪いなあ。最後にムシと付く名前の食べ物は、拒絶反応を引き起こしがちだ。まあ、チャワンムシなどの例外もあるが。

とにかく、ユムシではまずい。別名を調べてみたが、その形状からしてろくな別名がなさそうだ。英語はどうだ? Echiuroidea? なんと読めばいいか分からんぞ。そういえば、韓国料理の店でユムシを食べたこともあったぞ。そうだ、「ケブル」というのだった。韓国でよく食べられている貝の一種だとごまかせば大丈夫だろう。

ちなみに韓国語の「ケブル」という名称の由来は、イヌのペニスという意味だそうである。これによく似た意味を持つ日本語の「イヌフグリ」が青紫の可愛い花をつける植物の和名であるのとは対照的だ。

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2004年06月07日

キッズ系からのアクセス《びくびく度 3》

ブラックジョーク系のブログを運営しているMさんは、ある日のこと、アクセスログを見ていて、「gooキッズ」や「キッズyahoo」からのアクセスが何件もあることに気づいた。いずれも「擬態」というキーワードで飛んできたものだった。たぶん、理科の勉強をしているときに参考になる情報があるかと思って見に来たのだろう。

だけど、なんだか落ち着かないぞ。まだ何も悪いことしてないのに、おまわりさんに出くわしてびくびくしている中学生のような気分だ。キッズ用の検索エンジンから飛んできてるということは、俺のブログにNGワードが含まれていないということなんだろうけど、健全な青少年の育成の妨げになるような教育上好ましくなく、場合によっては有害であったり、青少年に間違った観念を与えたり、青少年の純粋な気持ちを踏みにじったり、反社会的であったり、明るい未来への希望を失わせたりするような不健全性を帯びた情報を俺は書いていないと自信を持って言えるのか。

というようなケースのびくびく度は、3点くらいに評価しておきましょう。別に不健全な情報が含まれていたって、このブログをフィルターアウトしそこねてしまう「キッズ用検索エンジン」の性能が悪いだけのことですしね。(原案 by Shih Tzu)。

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