クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:不正ランクアップで賞金ゲットは詐欺罪に当たらないのだろうか?

2004年11月29日

不正ランクアップで賞金ゲットは詐欺罪に当たらないのだろうか?


先日の記事でも言及したが、livedoorBlogでは11月26日、ブログランキングに賞金制度を突如導入した。初回の授賞は、事前に予告されていなかったことであり、不正ランクアップを図っていたブログがあったとしても、賞金を獲得することを企図していたわけではないだろう。

しかし、これから先、毎月26日にその日のランキング順位から下記の賞が与えられる。

  • 総合ランキング1位 ― 月間MVPブログ賞(10万円相当)
  • 総合ランキング10位 ― 月間優秀ブログ賞(5万円相当)
  • 総合ランキング20位 ― ぎりぎりトップページ賞(2万円相当)
  • 総合ランキング100位 ― ぎりぎりランクイン賞(1万円相当)
  • 総合ランキング50位 ― Blogスタッフ特別賞(1万円相当)
  • その他以外のカテゴリー1位 ― メディア事業部特別賞(5千円相当)
  • 上記賞を除く総合100位以内 ― ライブドア特別賞(1千円相当)


これに対し、livedoorBlogユーザーやその他のブロガの間では、この制度が不正行為のさらなる横行に拍車をかけるのではないかと懸念する声が上がっている。(地獄変00さんの分析によると、現時点でも不正が疑われるブログが総合100位以内に10パーセントも存在する)。

livedoorBlogの賞金制度に関しては、ライブドア側が不正対策に自信があるから、賞金制度導入に踏み切ったのではないかと筆者は最初思ったのだが、よく考え見れば実際はどうだか。今まで繰り返されてきたお粗末な対応の数々を思い出すと、コメント欄やトラックバック記事でも指摘があったように、ライブドアが自分で自分の首を絞める結果になりかねない気がする。

総合ランキングが基準となっている賞の場合は、第一位以外は偶然性にも左右されるのだが、やはり「カテゴリー1位 ― メディア事業部特別賞(5千円相当)」は、不正行為でポイントを増やしておき、1位になるカテゴリに前日に移動しておく・・・という“狙いすまし”が可能なため、問題の火種になりそうだ。

たった5000円(カテゴリー1位)のこととはいえ、不正行為で増やしたランキングポイントから金品を獲得するという行為は、詐欺罪に当たらないのだろうか。このように賞金や賞品が得られるケースで不正を働いて詐欺罪に問われたケースというのをネットでざっと調べてみたが、さすがに本件に近いものは見つからない。

あえて言及すれば、バス釣りトーナメントで某プロが不正行為を働いているのではないかという疑惑や、ネット雀荘のオンライン大会で多重接続し、自作自演で高ポイントを稼ぎ出した人がいるとかいう疑惑に関する情報がいくつか見つかった程度である。ただ、日本の話ではないが、これに類することでは次の話が有名である。

  • 英国クイズ番組「ミリオネア」

    咳で答え教えた英ミリオネア……(03/4/9)

    ファイナルアンサーでお馴染み、クイズ番組「ミリオネア」。本家英国の同番組に出場し、観客席から合図を送ってもらい満額賞金を獲得した男性と正解を教えた妻らに対し、ロンドンの刑事法院は7日、詐欺罪で執行猶予付きの禁固刑を言い渡した。

    出演した陸軍少佐の男性被告(39)と妻の量刑は禁固1年6月執行猶予2年、番組の予選で知り合った大学講師は禁固1年執行猶予2年だった。夫婦にはそれぞれ1万5,000ポンド(約285万円)、大学講師には1万ポンドの罰金も言い渡された。

    3人は何番が正解かを咳(せき)の合図で伝え、100万ポンド(約1億9,000万円)の満額を獲得した。01年9月の録画終了直後から不正の疑いをもたれ、賞金は渡されなかった。大学講師は「この日は寒くて咳をした」などと、事実無根を主張していた。
    【引用元】特ダネ生情報・2003年4月号


    ただ、ランキングポイントを基準にして賞を与えようとする以上、ランキングを設けている側にも対策が必要ではないか。現在のlivedoorBlogランキングは過去一週間のユニークアクセス数平均をランキングポイントとして計上している。一見したところ、不正を生みにくい単純明解な方式に思えるのだが、実際はいろいろ穴があるようだ。

    いくつかの方法は私にさえ思いつくし、それを実行に移せば、当ブログのポイント数だって簡単に1万ポイント以上に増やすことができそうである(いや目立つことさえ恐れなければ、10万ポイントでも可能かも)。まあしかし、今まではランキングを上げても、単に露出が高くなる以外の見返りはなかった。個人のブロガーが不正でランクアップしたとしても、虚しいだけのことである。露出が高くなることでメリットが得られる業者ブログは別だったわけだが。

    しかし、賞金がかかるとなると、不正ランクアップは立派な「不正行為」となり、場合によっては刑事罰にさえ問われかねない。というか、ライブドア社も賞金を出す以上は、不正ランクアップに対して厳しい姿勢を示すべきなのだ。しかしどうだろう。これまでの行動パターンから類推するに、そこまでは考えていないように見える。どうせ行き当たりばったりの思い付きでしょ?

    というわけで、賞金制度はランキングシステムの荒廃を招く可能性が濃厚だと思う。結論として、ライブドア側によほどの不正対策がない限り中止すべきである。当方は賞金5000円をまだ使っていないし返上してもかまいません。

    【注記】

    この記事、実は昨日書いたものだが、どうせ提案しても無駄だろうと思い投稿しないでいた。しかし、地獄変00さんも次のような記事を投稿しておられるのを見て考え直し、投稿することにした。



    【当ブログのランキング/不正/業者/賞金関連記事】



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    1. Posted by おーちゃん   2004年11月30日 01:10
    こんばんは。
    私はランキングの仕組みがいまひとつ解っていないlivedoorユーザーです。
    不正行為というのもよくわからないです。
    うーん、それにしても、どうして「ブログの日」にランキング賞を設けたのでしょうか?
    アメブロの世界もよくわかりませんが、アメブロに対抗?(苦笑)
    2. Posted by miccckey   2004年11月30日 01:24
    >おーちゃん

    livedoorBlogのランキングは、一日に何人がブログを見たかによって計算しています。その数の一週間平均。見た回数じゃなくて見た人の人数です。

    もうちょっと技術的に言うと、何台のコンピュータから見られたかを示す数です。これをユニークアクセスと呼んでいます。

    で、不正行為というのは、同じコンピュータから見ているのに、あたかも違うコンピュータから見たように見せかけるというのが1つです。

    また、別のサイトが表示されたときに、そのサイトを見ている人が気付かないような形で、livedoorBlog上のブログにアクセスさせる方法もあります。あるサイトを見ているときに、実は別のブログにもアクセスしていることになるのですが、見ている人は気付かないのです。

    ほかにもいろいろ方法があるようです。これらをユニークアクセスとカウントしないようになっていればいいのですが、今のところは対策されていないようです。

    ところで、おーちゃんのブログってアクセス解析もつけておられないようですね。アクセス数なんて気にしないのが一番かもしれないけど、どこからアクセスされているかとか気になりませんか?
    3. Posted by おーちゃん   2004年12月01日 01:11
    こんばんは。
    丁寧な説明、ありがとうございます。
    巧妙な不正アクセスの方法があるのですね。
    自分では技術も能力も知恵も働かないので、そのからくりがよくわかりません(苦笑)
    miccckeyさん、「こうさぎ」って知ってますよね?
    わたしは「たまちゃん」を飼っているのですが、設定によってアクセス解析のON,OFFが選ぶことができます。解析がどれくらい正しいかはわかりませんが・・・。
    私個人としては、どこからアクセスされているかはあまり気にしていませんが、時々覗いてみると「こんな記事を探して?」と笑えるもの(笑えないものも)あったりして、面白いですよね。
    4. Posted by miccckey   2004年12月01日 01:25
    >おーちゃん

    こうさぎは以前“飼って”ましたが、ページの表示が重くなる原因になったりするのではずしてしまいました。

    こうさぎのアクセス解析は、こうさぎが置いてあるページへのアクセスしか拾ってくれません。トップページにしか置いてない場合は、個別ページへのアクセスは検出されません。

    でも、おーちゃんは、アクセスのこと、あんまり気になさらないんですね。それが一番かもしれません。

    ただまあ、私の場合、検索エンジンからのヒットをけっこう意識してきたので、アクセス解析結果にはつぶさに目を通しています。

    5. Posted by ムシムシ   2004年12月01日 10:39
    詐欺が成立するためには
    欺いて錯誤させる。
    欺かれた人が錯誤にもとづいて、財物を交付する。
    欺いた人は、不法な利益を得ること。
    が必要です。

    不正をライブドアが認識していたか、どうかで詐欺かどうか判定したらいいと思います。
    不正を認識していたら「詐欺」にはならず、不正を認識していなかったなら、「詐欺」になる可能性はあります。
    裁判で有罪と認められるかどうかは別にしてですけど。
    6. Posted by ムシムシ   2004年12月01日 10:53
    信用毀損及び業務妨害の方があっているかもしれません。
    「偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者」
    とあるので、奇計を用いて、ライブドアのランキングの信用を落し、業務を妨害している。とみれます。このほうが「詐欺」よりあっていると感じます。
    7. Posted by miccckey   2004年12月01日 15:12
    >ムシムシさん

    とりあえず、今回受賞したブログは、たとえ不正ランクアップをしていたとしても、何の罪にも問われないと理解しています。こういう賞が与えられることは事前に通知されていなかったわけですから。

    次回からムシムシさんがご指摘の

    》詐欺が成立するためには
    》欺いて錯誤させる。
    》欺かれた人が錯誤にもとづいて、財物を交付する。
    》欺いた人は、不法な利益を得ること。

    が問題になってくるわけですね。「欺かれた人が錯誤にもとづいて、財物を交付」が一番のポイントでしょうね。ライブドアが不正ランクアップかもしれないと思っていても面倒だから賞を与えたとしたら、不正ランクアップで受賞した人は詐欺にはならないということになりますね。

    「信用毀損及び業務妨害」ですか。なんだかうちのブログなんか、既にその罪状に触れていたりして? あ、大丈夫です。「偽計」は用いていません。ありのままを書いているわけですからね(笑)。






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