2004年06月13日
インターネット歴はそこそこ長くても「ウェブログ」という形態のWebサイトがあることを最近知ったという人も少なくないみたいですね。このブログの読者にも、そういう人が多いような気がします。というのも、その関係で筆者の元にメールが何通か寄せられているからです。「トラックバックの概念を現実世界に適用してみると、どうなるか」という記事を2本書きましたが、そもそも「トラックバック」ってなんだかわからないので、話が半分もわからないというメールもいただいております。
トラックバックについて説明しているオンラインガイドやブログはたくさんあるのではないかと思うのですが、筆者流に簡単に説明すると次のようになります。
- トラックバック
- 他人のブログに自分のブログへのリンクを強制的に貼ること。
先週も、自分で長年HPを運営しているという人と話していたときに、このトラックバックの仕組みのことを話すと、そんなことされたくないと仰せでした。何で自分のサイトに、見知らぬサイトへのリンクが勝手に貼られなければならないのかと。
在来型のWebページの世界では (実はウェブログも目新しいものではなく、サーバー側の負荷が大きいため、サーバーのパフォーマンスが低い時代には普及しなかっただけのことなのですが、とりあえずウェブログでないサイトを「在来型」と呼ぶことにします)、誰かのサイトにリンクさせてもらうときでさえ、相手側がリンクフリーと宣言していない限り、一言断りを入れるのが礼儀となっています。勝手にリンクされることでさえ嫌なのですから、他人のサイトへのリンクを自分のサイトに断りもなく貼らるれなんてけしからんというわけです。
だけど、ウェブログの世界では、これは許されることなのです。万一、トラックバックを受け付けたくないのなら、トラックバック受け付け機能を無効にすることもできます。
まあしかし、現実世界での感覚により近いのは、在来型Webサイトとウェブログのどちらの方でしょう? 筆者は、やはり在来型Webサイトの考え方の方が現実世界により近いと思います。知らない人の家にかかってきた電話が勝手に自分の家に転送されてきたら、誰だってぞっとするでしょう? これは、他人が自分のサイトに勝手にリンクした場合のたとえです。
逆に、自分の家の電話が勝手に誰かの家に転送されてしまうとしたら、それがトラックバックみたいなのもです。もちろん、これは極端なたとえ話ですけどね。
で、今までに2本書いた「トラックバック法」のお話では、ラーメン屋に行列している客がほかのラーメン屋に転送されてしまうわけです。ただ、ラーメン屋のたとえ話は、これまた「便宜上」トラックバックの基本的性質をあえて無視して書いています。トラックバックは、あるブログを訪れて、その内容を読んだ人が関連情報を読むために別のブログにジャンプできるようにするための仕組みでもあるからです。ラーメン屋にたとえるなら、並んでいる客ではなく、食べ終わった客をラーメンハシゴに誘い出さなければなりません。だけど、それだと無理があるから、行列客を誘い出すという設定にしただけのことです。
「トラックバックの概念を現実世界に適用してみると、どうなるか」シリーズの記事は、ほかにも書こうと思っています。たとえば、葬儀屋が病院にトラックバックするとかいう話を。
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この記事へのコメント
URL書くのはやめときます。コメント欄にURLを書くのも,一種のトラックバックみたいなものでしょ? それに,強制移行先のウェブログをそのまま使うかどうか考えてるところだし。
手段・媒体としてのブログは可能性を秘めていると思うんです。まだまだ、もっと違う活用法がありそうな気がしています。
ブログ運営は、HP運営とまた違う面がありますよね。
私も実際ブログ運営しなかったら、トラックバックとかブログ特有のコミュニティのあり方とか理解できませんでした。
でも、ブログ始めると、トラックバックに言い知れない魅力を感じて、すっかりはまっています(^_^;)
利用するのにはいろいろ考えてしまいますが、それも楽しい作業です。
ネタにできるし(笑)
そんなわけで、ブログにはいろいろ問題もあるでしょうが、魅力的なツールだなとも思っています。