2004年11月09日
おかげさんでアクセスが激増、ライブドア総合ランキングでも11月9日現在、29位まで上昇してしまった。livedoorBlogのジャーナリズムカテゴリって、つい最近まで100位圏外のブログばかりだったのに、今日の時点でカテゴリ1位から4位までが100位に入っている。
このカテゴリって、もともと「ジャーナリズム」という言葉を意識してブログやっている人が多いから、「有事には強い」のかもしれない。だけど、私はあんまり「ジャーナリズム」なつもりはなかったりする。ブログのトップにも書いてあるように、うちは「読み物系ブログ」のつもりなのだ。
このカテゴリって、もともと「ジャーナリズム」という言葉を意識してブログやっている人が多いから、「有事には強い」のかもしれない。だけど、私はあんまり「ジャーナリズム」なつもりはなかったりする。ブログのトップにも書いてあるように、うちは「読み物系ブログ」のつもりなのだ。
香田さんが殺害されて以来、ネットの世界は「有事モード」に突入してしまったのかもしれない。私自身は既存メディアの動向にばかり気を取られていて、肝心のネット界への予測が不足していた。
ネット界が独立した存在だという勘違いに陥っていたとも言える。たしかに、ネットユーザーからみたネット界は既存のメディアや体制から独立した空間なのかもしれない。しかし、運営者側はそうは思っていないのだ。
いや実際、夏ごろまでのlivedoorBlogを見ていると、たくさんの社員ブログがあったのに、そういえばここのところ社員ブログってあんまり目立たない。あの感覚でいくと、ライブドア運営側とネットユーザーはほとんど同じ平面上に立っているようにも見えた。(私はインサイダーブログが目立ちすぎることに批判的だったりもしたのだが)。
9月ごろから明らかにライブドアのブログに対する姿勢が変わっていたのだ。それを見落としていた。社員の一人が不正ランクアップで総合トップに立ったなんて出来事もいまや遠い昔の語り草のようだ。
運営会社からすれば、ネットはあくまで商売道具である。いざとなれば、ユーザーやコンテンツを守ることよりも、商売道具を守ろうとするわけだ。いや実際、ライブドアが球団審査を受けるにあたって、アダルトブログを邪魔者扱いし始めたころからその兆候はあった。
彼らからすると、お上が何か言ってきたら、早めに対応をとっておくべきなのだ。深く詮索されると、いっぱいボロが出てくるからだ。今まで大目に見てもらっていたことまで、許されなくなる。
だから、迅速にアクションを起こさなければならないと考えるのだろう。しかし、運営会社としても、このような「有事」への備えは出来ておらず、対策手順がマニュアル化されてもいなかった。何の方法論もないまま、とりあえず表面部分から手を付けてしまえというわけなのだろう。
それが逆に墓穴を掘ることもあるのではないか。特に個人担当者に個々のケースの判断を任せてばかりいては、判断ミスがあったときに取り返しがつかない事態に至る可能性もある。そんな場合は、やっぱり「トカゲの尻尾切り」作戦でしょうか?
ともあれ、私としては、本来の読み物系に早く戻りたいところである。ついつい血が騒いでしまったりもするのだが。
ネット界が独立した存在だという勘違いに陥っていたとも言える。たしかに、ネットユーザーからみたネット界は既存のメディアや体制から独立した空間なのかもしれない。しかし、運営者側はそうは思っていないのだ。
いや実際、夏ごろまでのlivedoorBlogを見ていると、たくさんの社員ブログがあったのに、そういえばここのところ社員ブログってあんまり目立たない。あの感覚でいくと、ライブドア運営側とネットユーザーはほとんど同じ平面上に立っているようにも見えた。(私はインサイダーブログが目立ちすぎることに批判的だったりもしたのだが)。
9月ごろから明らかにライブドアのブログに対する姿勢が変わっていたのだ。それを見落としていた。社員の一人が不正ランクアップで総合トップに立ったなんて出来事もいまや遠い昔の語り草のようだ。
運営会社からすれば、ネットはあくまで商売道具である。いざとなれば、ユーザーやコンテンツを守ることよりも、商売道具を守ろうとするわけだ。いや実際、ライブドアが球団審査を受けるにあたって、アダルトブログを邪魔者扱いし始めたころからその兆候はあった。
彼らからすると、お上が何か言ってきたら、早めに対応をとっておくべきなのだ。深く詮索されると、いっぱいボロが出てくるからだ。今まで大目に見てもらっていたことまで、許されなくなる。
だから、迅速にアクションを起こさなければならないと考えるのだろう。しかし、運営会社としても、このような「有事」への備えは出来ておらず、対策手順がマニュアル化されてもいなかった。何の方法論もないまま、とりあえず表面部分から手を付けてしまえというわけなのだろう。
それが逆に墓穴を掘ることもあるのではないか。特に個人担当者に個々のケースの判断を任せてばかりいては、判断ミスがあったときに取り返しがつかない事態に至る可能性もある。そんな場合は、やっぱり「トカゲの尻尾切り」作戦でしょうか?
ともあれ、私としては、本来の読み物系に早く戻りたいところである。ついつい血が騒いでしまったりもするのだが。
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1. livedoorはユーザーの知的財産権よりBlog担当者の思い込みが優先されるそうです。 [ 黄泉[裏]新聞 - 号外 ] 2004年11月09日 19:47
livedoorは、思い込みだけでユーザーの記事を削除しても問題無いと考えている会社だそうです。
2. 法的に見ても問題があるそうです。[livedoor][Blog][削除][香田] [ 黄泉[裏]新聞 - 号外 ] 2004年11月10日 23:56
落合弁護士に感謝しつつ記事にしてみる♪
この記事へのコメント
1. Posted by したらば。 2004年11月09日 18:36
今回の強制削除について、一通り読ませていただきました。
でも、なんだかんだ言っても、結局ライブドアブログをやめたりはしないんですよね?
苦情言ったところで、そーゆーところ、ライブドアは理解済みですよ。きっと。
「なんだかんだ文句つけてきたって、うちのブログやめるわけじゃなし。なんだかんだ言ったって、ほかのブログに移るような行動力はないだろうし。ほっとけほっとけ。てゆーか、こいつうちの会社に惚れ込んでいて、もう他のブログじゃ満足できない、みたいなカンジ!?」
まぁ、予想ですが。
腐った牛乳売る会社からは牛乳買わない。
壊れて炎上する車売る会社からは車を買わない。
なのになぜ、以前は重くて重くて使えない、苦情言っても全てスルー、最近なら勝手に記事を強制削除するような、そんなライブドアブログを皆さん使っているんでしょうか?
理解に苦しみます。
やっぱり、あの社長に惚れ込んでしまって冷静に判断できないのでしょうか。
でも、なんだかんだ言っても、結局ライブドアブログをやめたりはしないんですよね?
苦情言ったところで、そーゆーところ、ライブドアは理解済みですよ。きっと。
「なんだかんだ文句つけてきたって、うちのブログやめるわけじゃなし。なんだかんだ言ったって、ほかのブログに移るような行動力はないだろうし。ほっとけほっとけ。てゆーか、こいつうちの会社に惚れ込んでいて、もう他のブログじゃ満足できない、みたいなカンジ!?」
まぁ、予想ですが。
腐った牛乳売る会社からは牛乳買わない。
壊れて炎上する車売る会社からは車を買わない。
なのになぜ、以前は重くて重くて使えない、苦情言っても全てスルー、最近なら勝手に記事を強制削除するような、そんなライブドアブログを皆さん使っているんでしょうか?
理解に苦しみます。
やっぱり、あの社長に惚れ込んでしまって冷静に判断できないのでしょうか。
2. Posted by miccckey 2004年11月09日 23:52
したらば。さん
コメントありがとうございます。痛いところを突かれて困ってます(笑)。
》なんだかんだ言っても、結局ライブドアブログをやめたりはしないんですよね?
自主的にやめるつもりはなくても、強制的に辞めさせられるかもしれません。別の記事のコメントで「確信犯」呼ばわりされましたが、今回、こんなにいろいろ書いているのも、ライブドア批判をしてライブドアの評判を落としてやろうなんて狙いがあるはずもなく、少しでも「住みやすい」環境にしたいからなんですよねえ・・・
私の場合、ライブドア社には別に特別な感情はありません。なんだかんだ言っても最も堅牢かもしれないブログシステムや適度に希薄なコミュニティを育んでいるカテゴリとか、そういった面では評価しています。
はっきり言って、これまで築き上げたものをよそに移転するのが面倒なんです。とりわけ、うちは元々読み物系ブログなので過去のアーカイブが重要な意味を持っています。実際、古い記事にも参照数が多いものがあります。
》やっぱり、あの社長に惚れ込んでしまって冷静に判断できないのでしょうか。
私の場合、それはないと断言できます(苦)。まあ、社長さんが今回の件で説得力のある公式声明を出してくださるとか、そういう侠気のある対応を見せてくれればほれ込んでしまったりするかもしれませんが(笑)
ところで、ハンドル名と文体が気になったもので、IP アドレスをこっそり確認させてもらいました。やっぱり間違いなさそうという感触だったりしますが(笑)
コメントありがとうございます。痛いところを突かれて困ってます(笑)。
》なんだかんだ言っても、結局ライブドアブログをやめたりはしないんですよね?
自主的にやめるつもりはなくても、強制的に辞めさせられるかもしれません。別の記事のコメントで「確信犯」呼ばわりされましたが、今回、こんなにいろいろ書いているのも、ライブドア批判をしてライブドアの評判を落としてやろうなんて狙いがあるはずもなく、少しでも「住みやすい」環境にしたいからなんですよねえ・・・
私の場合、ライブドア社には別に特別な感情はありません。なんだかんだ言っても最も堅牢かもしれないブログシステムや適度に希薄なコミュニティを育んでいるカテゴリとか、そういった面では評価しています。
はっきり言って、これまで築き上げたものをよそに移転するのが面倒なんです。とりわけ、うちは元々読み物系ブログなので過去のアーカイブが重要な意味を持っています。実際、古い記事にも参照数が多いものがあります。
》やっぱり、あの社長に惚れ込んでしまって冷静に判断できないのでしょうか。
私の場合、それはないと断言できます(苦)。まあ、社長さんが今回の件で説得力のある公式声明を出してくださるとか、そういう侠気のある対応を見せてくれればほれ込んでしまったりするかもしれませんが(笑)
ところで、ハンドル名と文体が気になったもので、IP アドレスをこっそり確認させてもらいました。やっぱり間違いなさそうという感触だったりしますが(笑)
3. Posted by おーちゃん 2004年11月10日 00:13
こんばんは。
プロ野球新規参入の際にに、アダルト問題でNPBに言及されたときに、ブログのカテゴリーの「アダルト」が「その他」になったときのことを考えれば、会社にとって不都合なものは「みえないようにする」というやり方が、今回の削除の件に反映されてしまったという感じです。
また、何かに新規参入する際に「不都合」ですから、
プロ野球新規参入の際にに、アダルト問題でNPBに言及されたときに、ブログのカテゴリーの「アダルト」が「その他」になったときのことを考えれば、会社にとって不都合なものは「みえないようにする」というやり方が、今回の削除の件に反映されてしまったという感じです。
また、何かに新規参入する際に「不都合」ですから、
4. Posted by miccckey 2004年11月11日 02:02
>おーちゃん
毎度どうもです。レスが遅れてすみません。
》会社にとって不都合なものは「みえないようにする」
バイトブログさんによると、うちの記事が削除されたのは、どうやら圧力がかかったとかかからなかったとか。メディア批判の記事でもあったしなあ・・・
何か裏にありそうですが、わたしなんざ別にleft wingでもないし、生粋のノンポリ(死語?)ですよ。
余計なことするからライブドアの悪評が広まってしまった。まあ、今回に始まったことではなく、アダルトブログのときも、メモライズのときもそうだった。
私はライブドアの評判を落としたいのではなく、改善して欲しいだけのことなんですがね。
毎度どうもです。レスが遅れてすみません。
》会社にとって不都合なものは「みえないようにする」
バイトブログさんによると、うちの記事が削除されたのは、どうやら圧力がかかったとかかからなかったとか。メディア批判の記事でもあったしなあ・・・
何か裏にありそうですが、わたしなんざ別にleft wingでもないし、生粋のノンポリ(死語?)ですよ。
余計なことするからライブドアの悪評が広まってしまった。まあ、今回に始まったことではなく、アダルトブログのときも、メモライズのときもそうだった。
私はライブドアの評判を落としたいのではなく、改善して欲しいだけのことなんですがね。