クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:復旧した記事(最初から動画へのリンクなし)が再び強制削除

2004年11月09日

復旧した記事(最初から動画へのリンクなし)が再び強制削除


驚いた。復旧しておいた「もはや残虐ビデオ制作が目的化してしまっている」の記事が再びライブドアの手によって削除されている。

アクセス解析でチェックすると、復旧した記事(http://rate.livedoor.biz/archives/8809409.html)が最後にアクセスされたのは下記時刻であることがわかった。

  • 2004-11-08 14:13:58



「デパス四錠と煙草一箱」ブログの本日付け記事によると、

今現在では、同内容の記事や件の画像が掲載されているサイトへリンクしている記事を消して廻っている気配はない。とりあえず試しに消してみた、って所か。


とのことだが、当ブログの「もはや残虐ビデオ制作が目的化してしまっている」の記事に関しては、livedoorBlog担当者がまだ目の敵にしているようである。しかしまあ、目の敵にされたり、法務省の指導に抵触するような内容がこの記事に含まれているだろうか。

実験をかねて、「もはや残虐ビデオ制作が目的化してしまっている」(ミラーはこちら)の内容をいくつかのブロックに分けて、ここに再掲載してみよう。

>ライブドア担当者殿

もはや本件は多くのネットユーザーの知るところとなった。当ブログの記事を削除したあなたの行動が堀江社長じきじきの命令であったというなら話は別だが、そうでない限り、あなたの軽率な行動はライブドア社全体の評判を落とすだけだったりするかもしれない。


では元記事をいくつかのブロックに分けてご覧に入れよう。

ドイツ人やアメリカ人の人質も同じように斬首され、その映像がインターネット上で公開された。人質が拉致されると人質存命中のビデオが流され、要求の期限が切れると、まず遺体が発見される。1日〜3日の時間差を置いて、ビデオが公開される。


このブロックでは、これまでの一連の人質殺害事件のパターンを客観的に述べているだけである。これが「公序良俗を乱す」表現なのだろうか?

これらのビデオは最初からインターネット上で公開されることを前提としているように見える。つまり、これはインターネットを“効果的に”利用したテロなのだ。

インターネットが今ほど普及していなければ、わざわざ蛮刀で喉元から斬首する必要などなかった。斬首ビデオを撮影してテレビ局に送りつけたところで、無修正でテレビ放映されることなどありえない。日本のテレビ局は、香田さん殺害ビデオが公開されたことをすぐには詳しく伝えないはずだ。

これは、日本のメディアが経験したことのない事態だからだ。日本人人質の斬首ビデオがインターネットで公開されたときにどう扱うかなんてことは、日本のテレビ局のマニュアルに記載されていないだろう。

インターネットが普及しているからこそ、武装勢力はわざわざ最も残忍な映像を“制作”するのである。ネットで公開された残忍映像は、ネットユーザー各人の判断で見ることができる。それを規制することはできない。テレビというメディアが経験したことのない事態なのだ。


このブロックにも何か問題がありますか? 「インターネットを“効果的に”利用したテロなのだ」と書いているが、別にテロを礼賛しているわけでもない。分析しているだけである。

日本のテレビ局の出方も、おおかたここで予想したとおりだった。

“制作”と書いたが、もはや犯行グループの最大の目的は、殺害ビデオを世界中にばらまくことにあると言っても過言ではないような気がする。殺害ビデオを制作するために、人質を拉致し、殺すのだ。それが目的化してしまっているように見える。

彼らにとってはインターネットを通じて、敵側諸国の国民に恐怖を味合わせることがいまや最大の武器になっているのではないか。


これも筆者の分析を“言論”しているだけである。

こういう観点から、おそらくインターネット上での残虐映像の公開を(チャイルドポルノと同じように)厳重に規制しようとする動きが出てきそうに思う。しかしそういう動きが出てくれば、言論統制の始まりだという声も必ず湧き起こってくるだろう。


奇しくも、今現在、ここで予言したとおりの状況になっていると言えるかもしれない。ライブドアの担当者は、前者の動きに同調するつもりなのかもしれないが、あまりに過剰な反応だった。

さて、日本のメディアがどういう出方をするのかはよく読めないが、どう出ても結果はほとんど変わりないと思う。テレビや新聞でいくら歯切れの悪い伝え方をしても、インターネットで誰でも簡単に映像を見ることができるのだ。メディアというフィルターを通す必要などないのだ。(週刊誌の中には、部数稼ぎのためのタブー破りに出るところが少なくなさそうだが)。


この結びの文も公序良俗に反しているとはとうてい思えない。「インターネットで誰でも簡単に映像を見ることができる」というのは事実ではないか。この事実を伝えてはならないということであれば、本当に言論統制だということになる。しかも、簡単に見ることができるとは書いているが、その方法をここに示しているわけでもなく、ましてや動画への直リンクを貼っているわけでもないのだ。

一体全体、この記事のどの部分に問題があるからたびたびの無断削除を繰り返しているのか。

なお、この記事は、本件に言及している各所のブログ記事(および社長日記と開発日誌の最新記事)にトラックバックさせていただいた。この記事が存在したという証拠を残すためである。トラックバックのリンクをクリックしてエラー画面が表示されれば、再び削除されたということになる。

ま、私の読みでは、ライブドア担当者は単に記事のURLとタイトルだけで判断していて、中身なんて読んでいない。だからこの記事は削除されないだろうと思う(笑)。中身を読んでいないからこそ、動画へのリンクが含まれてもおらず、単に事件の推移を分析・予測しているだけの記事を削除したのだろう。

ただ、元記事が削除されるようになった理由としては1つだけ心当たりがある。あるブログで、元記事へのリンクを見つけたのだが、そのブログでは「ここに行けば動画が見れる」として元記事(実際には動画へのリンクが含まれていなかった)を紹介していたのだ。あえてそのブログのURLは記さないが、ライブドア上のブログではなかったとだけ指摘しておこう。

お二人の弁護士による対照的な見解&当ブログ内記事の整理 - 11月12日

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なんでも評点のTBを受けて追記。
2. ふざけんなよ、まぐまぐ  [ 斬りまくり★情事日記 ]   2004年11月09日 17:00
昨日の深夜、2回目のまぐまぐの発行申請をしました が、もう既に、発行者画面に入れない! 発行申請後1週間以内に入れないと、不許可というこ となんですが、審査は申請から2〜3日後のはずなの に、もう審査したの?? ランキングに清き一票をお願いします。
3. 香田 証生さんに関する記事が強制削除された模様  [ 黄泉[裏]新聞 - 号外 ]   2004年11月09日 18:30
何が問題だったのかも明記しない、相変わらす[馬鹿]なlivedoorBlog担当者(By黄泉)
4. なっ!なんじゃこりゃぁ〜!!!  [ 黄泉[裏]新聞 - 号外 ]   2004年11月09日 18:33
livedoorBlog担当者<もう、馬鹿か阿呆かと・・・(-_-;;;)
5. 彼は確かにそこに居た。  [ 黄泉[裏]新聞 - 号外 ]   2004年11月09日 18:35
存在を消されてしまったひとりの若者の話
livedoorは、思い込みだけでユーザーの記事を削除しても問題無いと考えている会社だそうです。
7. 香田さん関連記事が削除されたよ  [ 名無しさん?の今日見たもの ]   2004年11月09日 20:13
11/3投稿の「香田さん画像」という記事が、昨夜突然消えていました。 なんなんだーと思い、あちこち見てみると黄泉[裏]新聞-号外というblogに 香田 証生さんに関する記事が強制削除された模様 という記事を発見。なにやら削除した旨お知らせメールがご丁寧に2回も届いたら
8. 死体画像 香田 CANNIBAL CORPSE デスメタル  [ BRUTAL DIARY ]   2004年11月10日 05:58
まだ見てない人は香田さんの動画をどうぞ ってここに直リンしてたわけだけどもくそライブドアに警告なしでブログごと削除されるとかなり困るのでPCから閲覧してる方はMIKANNIBAL JAGUARのリンクの「ぬ!」から入ってください(サイト名出すのもいけないってどういうことかし
9. 法的に見ても問題があるそうです。[livedoor][Blog][削除][香田]  [ 黄泉[裏]新聞 - 号外 ]   2004年11月10日 23:56
落合弁護士に感謝しつつ記事にしてみる♪
10. 規約改定と記事の強制削除  [ 地獄変00 ]   2004年11月14日 18:21
規約の改定の原因となったと思われる記事の削除騒動。どんなひとが記事の削除しているんだと思ったら案の定……
11. 香田さん殺害映像と記事強制削除の話題が朝日に  [ 地獄変00 ]   2004年12月08日 03:55
asahi.comにてなんでも評点さん発見!

この記事へのコメント

1. Posted by gakkun@プチセレブ♀   2004年11月09日 16:59
一般人は事実を知らなくていい、情報操作するのが当たり前という風潮は
受け手をバカにしすぎていて、異常ですね。
楽天に始まり、ライブドア、まぐまぐ、報知新聞...と、どこもいきなり
有無を言わせず言論統制を敷き出しました。
それも、一部優遇しながら。
はてなは、一応警告出すんですねか...でも読者からのチクリがあっただ
けで警告を出すのだとしたら、出された方はたまったもんじゃないですね
〜。
2. Posted by J.T.   2004年11月09日 21:26
残念ながら、サーバーを借りている身では本当に自由な情報発信は困難だと思います。
livedoorに限らずどの社も、自社の判断による掲載可否の判断の権利を利用規約上に謳っています。
情報操作とか言論統制とかの大層な話じゃなく、自社の利益にならないと思えば削除することも、営利企業としては当然の話だと思います。
確かに、私も、削除基準も明らかでない、通知も何もない、では、提供するサービスとして失格だとは思います。
しかし、その批判をlivedoorのblog上に載せるのでは、新聞記事への抗議をその新聞への投稿記事として載せろと言っているようなもので、少々子供じみていないかと思ってしまいます。
しかも、多数のトラックバックを他サイトへ残した確信犯的な批判記事の投稿は、livedoor社に対して不利益を与える行為に当たると判断されても仕方ないものと思います。
3. Posted by ヒカル(v^−^)   2004年11月09日 22:14
全く言論の自由もなにもあったもんじゃないなぁ。
これも球界進出による影響か?

ライブドアって自由の扉やろ?
4. Posted by miccckey   2004年11月09日 23:14
J.T.さん

とても勉強になるご指導をいただきまして、感謝の意に耐えません。深く御礼申し上げます。

ライブドアが新聞とするなら、ブログは投書欄だとのご卓見には目から鱗が落ちる思いとはまさにこのことと、ただただ感心するばかりでございます。

確信犯というお言葉も深く痛み入ります。トラックバックさせていただいたブログは、社長日記と開発日誌以外は、いずれも先に向うからトラックバックまたはリンクをいただいていたブログでしたので、自分が確信犯的行動に出てしまっているとは思いもしませんでした。

「livedoor社に対して不利益を与える行為に当たる」というお言葉の続きが怖くて想像も出来ませぬ。

いやー、J.T.さまの見識の高さには、ただただ頭が下がります。

さぞかしネット上において広く知られたサイトやブログを運営なさっているのでしょう。いえいえ、URLをお聞きしたいなんてことは恐れ多くて申し上げることもできません。
5. Posted by miccckey   2004年11月09日 23:25
gakkun@プチセレブ♀ さん

コメントありがとうございます。

報知新聞なんてのは情報操作のプロでしょうけど、ライブドアさんは情報処理のプロであっても情報操作のプロではありません。

だからまあ、ライブドアのブログ担当者の行動は、情報統制とまでは行ってないんでしょうね。統制が取れていないわけですから(笑)。

プロバイダとユーザーの関係って、企業と消費者の関係とは違うのかなあと思って現在調査中です。強引な規約を押し付ける商法に対しては消費者保護法で対処できたりするのですが、やっぱり既存の法的根拠では対応が難しそう。

まぐまぐのことは良く知らないんですが、gakkunさんの記事を読ませてもらいました。不公平の匂いがしますね、
6. Posted by miccckey   2004年11月09日 23:32
ヒカル(v^−^)さん

毎度どうもです。

言論の自由に関しては、J.T.と名乗るお方のコメントにあるように、ブログ・ホスティング・サービスが提供する場を公共の言論空間とみなすかどうかによって判断が違ってくるようです。新聞の投書欄のようなものなら、たしかに言論の自由は最初から制限されています。

しかし、ほとんどのブロガーは自由な言論の場だという認識でホスティングサービスを使ってますよね。私だってそのつもり。ここらの認識にずれがあるんでしょう。

ヒカルさんの使っておられるBlogzineには、これに似た動きはなかったのですか? ヒカルさんとこも「関連記事」が消えてますが、自主削除なのかな?


7. Posted by 猛牛丸(=マーブルX)   2004年11月10日 22:37
僕も、「その事件の関連のネタが掲載・紹介されているサイト」(どことは言いませんが…)に対する雑感を、先日、自分のBlogに「一切のリンクなし」で書いたのですが、さすがに、livedoorBlog上でここまで問題視されて、「管理者権限で記事が削除される」とは思いませんでした…。
その後、さすがに、僕も、自主的に記事を慌てて修整せざるを得ませんでした(…運営側からの警告等は全くありませんでした)が、ここまでくると、いくら「livedoorの公共財性」(=プロ野球参入関連でも取り上げられたアレ…。)の問題が有るとはいえ、今回の対応は、ちと「説明責任上問題あり」としか思えませんねぇ…。
8. Posted by miccckey   2004年11月12日 13:16
猛牛丸(=マーブルX)さん

コメントありがとうございます。

ご指摘のとおり、ライブドアには説明責任があると思います。だけど、たぶん何の説明もないままうやむやにされてしまいそうな雰囲気です。

どうしたものでしょうかねえ。
12. Posted by you could look here   2014年05月10日 23:35
electric cigarette machine なんでも評点:復旧した記事(最初から動画へのリンクなし)が再び強制削除
13. Posted by visit the next site   2014年05月12日 08:27
e-liquid なんでも評点:復旧した記事(最初から動画へのリンクなし)が再び強制削除

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