2004年11月08日
はてなダイアリーのことは疎い筆者なのだが、ARTIFACTサイトの下記記事を読むと、あちらでは削除要請が頻繁に出されていることが問題になっているらしい。
はてなダイアリーの記事を見て不快感を感じた第三者(匿名可)が運営側に削除要請を出すと、運営側からダイアリーの筆者に削除勧告が届くという仕組みのようである。
livedoorBlog運営事務局による一連の強制削除は、事前の通告なしの、有無を言わせぬ削除である。はてなダイアリーでは、削除要請の連発でさえ批難轟々だというのに。
はてなダイアリーの記事を見て不快感を感じた第三者(匿名可)が運営側に削除要請を出すと、運営側からダイアリーの筆者に削除勧告が届くという仕組みのようである。
livedoorBlog運営事務局による一連の強制削除は、事前の通告なしの、有無を言わせぬ削除である。はてなダイアリーでは、削除要請の連発でさえ批難轟々だというのに。
実際問題、自分のブログの記事が消されていることに気づいていないlvedoorBlogユーザーがいまだに多数いたりするかもしれない。恥ずかしながら、私の場合は、最初、第三者が管理画面に不正ログインして記事を削除したに違いないと思い込み、その旨を記した記事までアップしてしまったくらいである(その記事は後で削除したが)。
まあ常識的に考えて、今回、livedoorBlog運営事務局は、たとえば次のように行動すべきであった。
前の記事で「サービス契約不履行」と書いたが、ライブドアさんはユーザーとの間で「あなたのブログ記事をサーバー上に維持しますよ」という契約を結んでいるのである。免責条項も記載されているが、ブログ記事をサーバー上に維持しなければブログのホスティング・サービス自体が成立しない。
ユーザーの知的財産たるブログ記事を守ることがlivedoorBlog運営スタッフ諸君の最も大切な使命なのだ。
記事の強制削除など、最後の最後の究極の手段であるはずだ。なのに、ユーザーに対して何の説明もなく、いきなり最後の手段に出てしまった。これを暴走行為と呼ばずして何と呼ぼう。livedoorBlog運営スタッフ諸君には、自分たちがブログ文化発展の基盤を担っているという意識が欠落しているようである。
いくらlivedoorBlog規約に
と記されていたところで、この規約の法的有効性はまだ立証されていない。仮にサービス提供側が一方的に作成した規約が常に絶対だというなら、われわれは銀行からすべての預金を引き上げた方がよいだろう。生命保険だって解約するに限る。(そういえばライブドアは証券会社もやってるんだった)。
規約の法的有効性が立証されていないばかりか、削除判断自体が規約に反している可能性すらある。つまり、「これらの禁止行為」に該当していないブログ記事まで削除してしまった疑いが濃厚だからだ。
さて、私も半年ほどライブドアを利用してきたが、これまでに何度も運営上の問題が生じるのを見てきた。ライブドア側が間違いに気づき、迅速な対応を見せたケースもあった。7月にランキングシステムを変更したときなどがそうだ。最初の変更では、過去の記事数が重視されすぎたことから、もはや休止しているブログ(日記)が上位の多くを占めてしまうという問題が発生した(詳細はこちら)。しかし、そのときは、livedoorBlog運営陣が迅速に問題を修正して汚名挽回を果たしたのである。
しかし、最近はどうもおかしい。8月から10月にかけてブログが非常に重くなったときにも、運営側からほとんど説明らしい説明がなかった。10月25日のメンテでは、ブログの閲覧は可能という約束だったのに、実際にはすべてのブログが閲覧不能になった(詳細はこちら)。しかも、その後で何の説明も謝罪なかった。
旧態依然とした日本の企業組織が見事に腐敗しきった例というのは、雪印や三菱自動車などいくらでも見つかる。嘆かわしいことだし、堀江社長が「老害」という言葉で一刀両断にするのも当然だろうと思う。これらは、成熟の後の腐敗である。
だが、いまやライブドアは熟する前に腐ってしまったリンゴのように見えるといったら言い過ぎだろうか? 「老害」ならぬ、平均年齢29歳で社会的に成熟した人材が不足していることによる「若害」なのか? そうでないことを証明するためにも、今回の一件に関し、ライブドアとしての公式の説明を行うべきではないか。ま、あんまり期待してないけどね。
さて、私も有料ユーザーの期限がぼちぼち切れるところだ。更新せずに別のホスティング・サービスに移るという選択肢もあるのだが、やっぱり更新しようかと思っている。え、なんで? ここまでひどい仕打ちにあっておきながら・・・と心配してくれる人も大勢いそうだが、そういう性格なのだから仕方がない。あえて火中の栗を拾うみたいなことが好きなのだ。
【11月9日付記】
下のトラックバック欄先頭に「世の中を切る! | もはや言論統制や知的財産等の問題では無い」というブログ記事からのトラックバックをいただいた。トラックバック元の記事を見ると、当ブログから動画へのリンクが貼ってあったようなことが書かれているが、これは不正確なので付記しておきたい。
これまでに何度も明記しているのだが、当ブログから削除された記事には、動画へのリンクは貼っていなかった。この件にご関心をお持ちの皆様には、ぜひこの点を誤解なさらぬようお願いしたい次第。
また、同様に動画へのリンクが貼られていないにも関わらず削除された記事があるかもしれない。
【関連記事】
復旧した記事(最初から動画へのリンクなし)が再び強制削除 - 11月9日
お二人の弁護士による対照的な見解&当ブログ内記事の整理 - 11月12日
まあ常識的に考えて、今回、livedoorBlog運営事務局は、たとえば次のように行動すべきであった。
- 香田さんビデオに関するライブドア社としての方針を明確にして公知させ、その方針に触れる内容が含まれている記事は自主的に修正してほしいとユーザーに依頼する。このときに、どのような内容が問題になるかを明らかにしておく(たとえば、映像への直リンクなど)。
- 一定期間経過後にライブドアとしての方針に抵触している記事が見つかった場合は、ブログオーナーに問題箇所(映像への直リンクなど)を記事から削除 (記事全体を削除する必要などない) するように勧告する。
- ブログオーナーが勧告を無視した場合は、該当ブログ記事を「非公開」(下書き)設定に変更 (問題のある内容を公の目に触れさせたくないという理由であれば非公開にするだけで十分) した上、ブログオーナーに通知する。
前の記事で「サービス契約不履行」と書いたが、ライブドアさんはユーザーとの間で「あなたのブログ記事をサーバー上に維持しますよ」という契約を結んでいるのである。免責条項も記載されているが、ブログ記事をサーバー上に維持しなければブログのホスティング・サービス自体が成立しない。
ユーザーの知的財産たるブログ記事を守ることがlivedoorBlog運営スタッフ諸君の最も大切な使命なのだ。
記事の強制削除など、最後の最後の究極の手段であるはずだ。なのに、ユーザーに対して何の説明もなく、いきなり最後の手段に出てしまった。これを暴走行為と呼ばずして何と呼ぼう。livedoorBlog運営スタッフ諸君には、自分たちがブログ文化発展の基盤を担っているという意識が欠落しているようである。
いくらlivedoorBlog規約に
利用者の本サービスの利用にあたって弊社は以下の行為を禁止します。利用者がこれらの禁止行為を行った場合、弊社は当該利用者のウェブログを削除し、以後の利用を禁止する場合があります。 |
と記されていたところで、この規約の法的有効性はまだ立証されていない。仮にサービス提供側が一方的に作成した規約が常に絶対だというなら、われわれは銀行からすべての預金を引き上げた方がよいだろう。生命保険だって解約するに限る。(そういえばライブドアは証券会社もやってるんだった)。
規約の法的有効性が立証されていないばかりか、削除判断自体が規約に反している可能性すらある。つまり、「これらの禁止行為」に該当していないブログ記事まで削除してしまった疑いが濃厚だからだ。
さて、私も半年ほどライブドアを利用してきたが、これまでに何度も運営上の問題が生じるのを見てきた。ライブドア側が間違いに気づき、迅速な対応を見せたケースもあった。7月にランキングシステムを変更したときなどがそうだ。最初の変更では、過去の記事数が重視されすぎたことから、もはや休止しているブログ(日記)が上位の多くを占めてしまうという問題が発生した(詳細はこちら)。しかし、そのときは、livedoorBlog運営陣が迅速に問題を修正して汚名挽回を果たしたのである。
しかし、最近はどうもおかしい。8月から10月にかけてブログが非常に重くなったときにも、運営側からほとんど説明らしい説明がなかった。10月25日のメンテでは、ブログの閲覧は可能という約束だったのに、実際にはすべてのブログが閲覧不能になった(詳細はこちら)。しかも、その後で何の説明も謝罪なかった。
旧態依然とした日本の企業組織が見事に腐敗しきった例というのは、雪印や三菱自動車などいくらでも見つかる。嘆かわしいことだし、堀江社長が「老害」という言葉で一刀両断にするのも当然だろうと思う。これらは、成熟の後の腐敗である。
だが、いまやライブドアは熟する前に腐ってしまったリンゴのように見えるといったら言い過ぎだろうか? 「老害」ならぬ、平均年齢29歳で社会的に成熟した人材が不足していることによる「若害」なのか? そうでないことを証明するためにも、今回の一件に関し、ライブドアとしての公式の説明を行うべきではないか。ま、あんまり期待してないけどね。
さて、私も有料ユーザーの期限がぼちぼち切れるところだ。更新せずに別のホスティング・サービスに移るという選択肢もあるのだが、やっぱり更新しようかと思っている。え、なんで? ここまでひどい仕打ちにあっておきながら・・・と心配してくれる人も大勢いそうだが、そういう性格なのだから仕方がない。あえて火中の栗を拾うみたいなことが好きなのだ。
【11月9日付記】
下のトラックバック欄先頭に「世の中を切る! | もはや言論統制や知的財産等の問題では無い」というブログ記事からのトラックバックをいただいた。トラックバック元の記事を見ると、当ブログから動画へのリンクが貼ってあったようなことが書かれているが、これは不正確なので付記しておきたい。
これまでに何度も明記しているのだが、当ブログから削除された記事には、動画へのリンクは貼っていなかった。この件にご関心をお持ちの皆様には、ぜひこの点を誤解なさらぬようお願いしたい次第。
また、同様に動画へのリンクが貼られていないにも関わらず削除された記事があるかもしれない。
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1. もはや言論統制や知的財産等の問題では無い [ 世の中を切る! ] 2004年11月09日 01:37
他のブログで動画へのリンクを掲載している記事が削除対象になったようだ。これを「言論統制」とか「事前の確認が必要だ」とか「方針を明確にして公知」などという言葉が踊っているが、そもそもそんなにのんびりと対応する問題でも無いし、記事が削除された事に対して理...
2. 香田さん殺害事件の扱いを斬ってみた。 [ 黄泉{斬り}漫画 ] 2004年11月09日 01:42
今 インターネット上で話題となっている"香田 証生"さんのイラクでの殺害事件ですが、おかしな方向に進んでいっているみたいです。
3. 香田さん殺害事件の扱いを斬ってみた。 [ 黄泉{斬り}漫画 ] 2004年11月09日 01:44
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4. 香田さん殺害事件の扱いを斬ってみた。 [ 黄泉{斬り}漫画 ] 2004年11月09日 01:44
今 インターネット上で話題となっている"香田 証生"さんのイラクでの殺害事件ですが、おかしな方向に進んでいっているみたいです。
5. livedoorはユーザーの知的財産権よりBlog担当者の思い込みが優先されるそうです。 [ 黄泉[裏]新聞 - 号外 ] 2004年11月09日 19:47
livedoorは、思い込みだけでユーザーの記事を削除しても問題無いと考えている会社だそうです。
6. トラックバックだー [ 持ち回れ個入ブ口グ目記 ] 2004年11月10日 01:51
字が小さいっぽい
7. 法的に見ても問題があるそうです。[livedoor][Blog][削除][香田] [ 黄泉[裏]新聞 - 号外 ] 2004年11月10日 23:56
落合弁護士に感謝しつつ記事にしてみる♪
この記事へのコメント
1. Posted by おーちゃん 2004年11月09日 01:13
こんばんは。
自分がいろいろな想いを込めて書いた記事が内容を吟味されずに削除されてしまうことは、とても嘆かわしいことだと思います。
10月25日のメンテナンスの件、事前の説明では閲覧は自由にできると認識していたのですが・・・なんでだろうと思ってしまいました。
自分がいろいろな想いを込めて書いた記事が内容を吟味されずに削除されてしまうことは、とても嘆かわしいことだと思います。
10月25日のメンテナンスの件、事前の説明では閲覧は自由にできると認識していたのですが・・・なんでだろうと思ってしまいました。
2. Posted by miccckey 2004年11月09日 02:26
>おーちゃん
コメントありがとうございます。
私自身は、動画への直リンクだけは絶対に避けるべきだと思っていました。削除された記事にももちろん直リンクは入っていませんでした。
直リンクを貼った人のほとんどは悪意がなかったんだろうなと思います。ただ、取り扱い注意のコンテンツへの直リンクは別にホスティングサービス運営側によって削除されるされないに関わらず、避けたほうが無難だと思います。
しかし、ライブドアが記事全体を削除する必要なんかなかったと思うのです。リンクをはずせば済むだけです。
今回記事を削除されたユーザーの中には、真面目なスタンスで記事を書いていたが、リンクがあったがために削除された人も多いと思うんです。
また、うちのブログのようにリンクしていないのに、誰かの早とちりによって削除された記事もあると思います。
思いを込め、考えを巡らせて書いた記事がいとも簡単に削除されてしまうのは本当に嘆かわしいことですよね。
コメントありがとうございます。
私自身は、動画への直リンクだけは絶対に避けるべきだと思っていました。削除された記事にももちろん直リンクは入っていませんでした。
直リンクを貼った人のほとんどは悪意がなかったんだろうなと思います。ただ、取り扱い注意のコンテンツへの直リンクは別にホスティングサービス運営側によって削除されるされないに関わらず、避けたほうが無難だと思います。
しかし、ライブドアが記事全体を削除する必要なんかなかったと思うのです。リンクをはずせば済むだけです。
今回記事を削除されたユーザーの中には、真面目なスタンスで記事を書いていたが、リンクがあったがために削除された人も多いと思うんです。
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