2004年11月07日
ライブドアによって削除されたと思われるブログ記事を未来検索で調べてみた。驚くことに、記事だけでなくブログ全体が削除されているものさえ見つかった。
ここでは、livedoor上で文字列"ogrish"が含まれているブログ記事のうち、以下のいずれかに該当する記事を列挙する。
○: 削除された記事
◎: 記事だけでなくブログも削除されている
▽: 動画への直リンクが含まれているにも関わらず削除されていない記事
ここでは、livedoor上で文字列"ogrish"が含まれているブログ記事のうち、以下のいずれかに該当する記事を列挙する。
○: 削除された記事
◎: 記事だけでなくブログも削除されている
▽: 動画への直リンクが含まれているにも関わらず削除されていない記事
ここではogrish.com上の香田さん殺害映像のファイルまたは表示用ページへの直リンクという観点から調査してみた。動画や表示用ページへの直リンクが含まれている記事が公序良俗に触れるというのなら、まるっきりの言いがかりでもないと思われるからだ。なお、当ブログの被削除記事(現在、ここから参照可能)には、そのようなリンクは含まれていない。
なお、筆者はogrish.comの存在自体を否定しない立場である。訪問者の大半が興味本位の野次馬であるとしても、研究者にとっては貴重な資料となるコンテンツが含まれているだろうし、歴史の証人としての存在意義がある。また、ogrish.comをインターネットから排除したとしたら今後のインターネットに大きな制約が生じることを覚悟しなければならなくなる。
要するに取り扱いを厳重に注意した上で、存在を認めるべきサイトだと思うのだ。2ちゃんねるでも直リンクが貼られまくったようだが、ogrish.com自体がほかのどのサイトよりも厳しい口調で直リンクを禁止しているのである。
◎http://blog.livedoor.jp/ayu2004me/archives/8832592.html
記事だけでなくブログ全体が削除されている。
▽http://blog.livedoor.jp/maco12-netbird/archives/8826492.html
ごく短い記事だがogrish上の動画表示用ページへの直リンクがある。
○http://blog.livedoor.jp/midnightpax/archives/8817700.html
題名は「香田さん殺害映像〜一人の死から何を学ぶか」となっており、未来検索に表示される冒頭文を見ても真面目なスタンスの記事に見える。しかし、「香田さん殺害映像のリンクを見つけてしまった」という文がある。直リンクしていたのだろうか?
▽http://blog.livedoor.jp/fumism/archives/8839235.html
ogrish上の動画表示用ページへの直リンクがある。
▽http://blog.livedoor.jp/rappazubon/archives/8739471.html
香田さんビデオへの直リンクはないのだが、ほかの斬首映像への直リンクが6件も貼られている。
さて、このように動画(または表示用ページ)への直リンクが貼ってあっても削除されていない記事がある。決して、筆者はこれらの記事も削除すべきでないかと不公平感を訴えているのではない。
そうではなくて、削除の基準がますますはっきりしなくなってしまっているのだ。そもそも当ブログにも、香田さんビデオ関連の記事がいくつもある。どの記事にも直リンクは含まれていない。なぜ、「もはや残虐ビデオ制作が目的化してしまっている」の記事だけが利用規約5条違反とみなされなければならなかったのか。まったく不可解である。
【当ブログの香田さん人質事件関連記事】
さて、今回のlivedoorBlog運営事務局による一連の記事削除は、その基準が明確でなく、憲法で保障されている「表現の自由」に抵触する恐れがあるほか、無料ユーザー/有料ユーザーを問わずサービス契約不履行にあたる恐れもある。ここで「規約」が絶対的効力を持つとは限らないことに皆さんも気づいてほしい。法的根拠が立証されていない規約は絶対とは言い切れないのだ。
わかりやすい例で言うと、駐車場内で事故がおきても管理者側は一切責任を負いませんみたいな「規約」があったとしても、実際に裁判を起こすと、管理者側に責任があるとの判決が下りることもあるのだ。「規約」は絶対ではない。
何の悪意もなく書いた記事、あるいは今回の事件を痛む真摯な気持ちから書いた記事を説明もなく削除されて精神的打撃を受けた人も多いだろう。さあどうしたものだろうか。ブログを書くことが自分の生きがいになっている人からすると、これほど喪失感の大きいできごとはないだろう。
ユーザーの知的財産(ブログ記事)を守ることがlivedoorBlog運営スタッフ諸君の最も重要な使命では? - 11月8日
復旧した記事(最初から動画へのリンクなし)が再び強制削除 - 11月9日
お二人の弁護士による対照的な見解&当ブログ内記事の整理 - 11月12日
なお、筆者はogrish.comの存在自体を否定しない立場である。訪問者の大半が興味本位の野次馬であるとしても、研究者にとっては貴重な資料となるコンテンツが含まれているだろうし、歴史の証人としての存在意義がある。また、ogrish.comをインターネットから排除したとしたら今後のインターネットに大きな制約が生じることを覚悟しなければならなくなる。
要するに取り扱いを厳重に注意した上で、存在を認めるべきサイトだと思うのだ。2ちゃんねるでも直リンクが貼られまくったようだが、ogrish.com自体がほかのどのサイトよりも厳しい口調で直リンクを禁止しているのである。
◎http://blog.livedoor.jp/ayu2004me/archives/8832592.html
記事だけでなくブログ全体が削除されている。
▽http://blog.livedoor.jp/maco12-netbird/archives/8826492.html
ごく短い記事だがogrish上の動画表示用ページへの直リンクがある。
○http://blog.livedoor.jp/midnightpax/archives/8817700.html
題名は「香田さん殺害映像〜一人の死から何を学ぶか」となっており、未来検索に表示される冒頭文を見ても真面目なスタンスの記事に見える。しかし、「香田さん殺害映像のリンクを見つけてしまった」という文がある。直リンクしていたのだろうか?
▽http://blog.livedoor.jp/fumism/archives/8839235.html
ogrish上の動画表示用ページへの直リンクがある。
▽http://blog.livedoor.jp/rappazubon/archives/8739471.html
香田さんビデオへの直リンクはないのだが、ほかの斬首映像への直リンクが6件も貼られている。
さて、このように動画(または表示用ページ)への直リンクが貼ってあっても削除されていない記事がある。決して、筆者はこれらの記事も削除すべきでないかと不公平感を訴えているのではない。
そうではなくて、削除の基準がますますはっきりしなくなってしまっているのだ。そもそも当ブログにも、香田さんビデオ関連の記事がいくつもある。どの記事にも直リンクは含まれていない。なぜ、「もはや残虐ビデオ制作が目的化してしまっている」の記事だけが利用規約5条違反とみなされなければならなかったのか。まったく不可解である。
【当ブログの香田さん人質事件関連記事】
- 「知っている人」が惨殺される映像を見てしまったからなのだ - サイコテロとしての側面 - 11月4日
削除対象となった記事では、インターネットを利用したサイバーテロとしての側面から今回の事件を論じてみたが、この記事ではさらに掘り下げてサイコテロ(心理テロ)としての側面から考察してみた。どちらも、興味本位のつもりもなく、けっこうシリアスなスタンスで書いた記事である。
- 殺害映像を見ないという選択肢 - 11月3日
この記事からリンク&トラックバックしていた「名無しさん?の今日見たもの : 香田さん画像」の記事が削除された。リンク先の記事には、2チャネルに書き込まれた映像の解説文が含まれていた。それが公序良俗を乱すと判断されたというのだろうか?
- もはや残虐ビデオ制作が目的化してしまっている - 11月2日
これが削除された記事である。ここまたはここをクリックすると、復旧した記事が表示される。この記事のどこに公序良俗を乱す表現・記述があるか、とくとご覧あれ。
- 処刑映像が公開されるのは確実 - 日本人はどう反応するだろうか - 11月1日
ビデオがネット上で公開されるよりも前に書いた記事である。ビデオが公開された場合の影響を予測してみた。しかし、ライブドア運営局の無軌道な情報操作を予測できなかったことが残念である。
さて、今回のlivedoorBlog運営事務局による一連の記事削除は、その基準が明確でなく、憲法で保障されている「表現の自由」に抵触する恐れがあるほか、無料ユーザー/有料ユーザーを問わずサービス契約不履行にあたる恐れもある。ここで「規約」が絶対的効力を持つとは限らないことに皆さんも気づいてほしい。法的根拠が立証されていない規約は絶対とは言い切れないのだ。
わかりやすい例で言うと、駐車場内で事故がおきても管理者側は一切責任を負いませんみたいな「規約」があったとしても、実際に裁判を起こすと、管理者側に責任があるとの判決が下りることもあるのだ。「規約」は絶対ではない。
何の悪意もなく書いた記事、あるいは今回の事件を痛む真摯な気持ちから書いた記事を説明もなく削除されて精神的打撃を受けた人も多いだろう。さあどうしたものだろうか。ブログを書くことが自分の生きがいになっている人からすると、これほど喪失感の大きいできごとはないだろう。



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1. 香田さん殺害事件の扱いを斬ってみた。 [ 黄泉{斬り}漫画 ] 2004年11月09日 01:43
今 インターネット上で話題となっている"香田 証生"さんのイラクでの殺害事件ですが、おかしな方向に進んでいっているみたいです。
2. 香田さん殺害事件の扱いを斬ってみた。 [ 黄泉{斬り}漫画 ] 2004年11月09日 01:44
今 インターネット上で話題となっている"香田 証生"さんのイラクでの殺害事件ですが、おかしな方向に進んでいっているみたいです。
3. 香田さん殺害事件の扱いを斬ってみた。 [ 黄泉{斬り}漫画 ] 2004年11月09日 01:44
今 インターネット上で話題となっている"香田 証生"さんのイラクでの殺害事件ですが、おかしな方向に進んでいっているみたいです。
4. 削除要請をユーザーに出しているだけ「はてな」のほうが生扉よりマシなわけだが [ デパス四錠と煙草一箱 ] 2004年11月09日 13:44
ライブドアがユーザーの書いた記事を警告なしに強制削除しちゃたそうですよ。
・なんでも評点:livedoorBlog運営事務局による強制削除 - 見えてこない明確な基準
・黄泉[裏]新聞 - 号外:香田 証生さんに関する記事が強制削除された模様
たぶん『掲示板に香田さん遺体画
5. livedoorはユーザーの知的財産権よりBlog担当者の思い込みが優先されるそうです。 [ 黄泉[裏]新聞 - 号外 ] 2004年11月09日 19:48
livedoorは、思い込みだけでユーザーの記事を削除しても問題無いと考えている会社だそうです。
6. 法的に見ても問題があるそうです。[livedoor][Blog][削除][香田] [ 黄泉[裏]新聞 - 号外 ] 2004年11月10日 23:57
落合弁護士に感謝しつつ記事にしてみる♪
この記事へのコメント
1. Posted by 黄泉 2004年11月07日 22:03
はい、かなりショックがデカイですよ。
ご存知の様に、かなりヘビーなブロガーですから>私
ご存知の様に、かなりヘビーなブロガーですから>私
2. Posted by miccckey 2004年11月08日 02:12
黄泉さん
こんなことくらいで記事が削除されるようでは、もうライブドアでは安心してブログ記事を書けないと思っている人も多いかもしれませんよね。
こんなことくらいで記事が削除されるようでは、もうライブドアでは安心してブログ記事を書けないと思っている人も多いかもしれませんよね。
3. Posted by 黄泉 2004年11月08日 02:51
ん〜・・・どうでしょう?
残念ながら、まだまだこの事実を認識しているlivedoorのユーザーは少ないんじゃないでしょうか?
でも、事実が知れ渡ったら、かなりのユーザーが見捨てちゃうと思いますけど
残念ながら、まだまだこの事実を認識しているlivedoorのユーザーは少ないんじゃないでしょうか?
でも、事実が知れ渡ったら、かなりのユーザーが見捨てちゃうと思いますけど
4. Posted by mt 2004年11月09日 00:16
抗議が殺到したから、とりあえず関連ブログを削除していって
後から基準を作っていったって感じですかね。
運営陣が先走っちゃったわけだ。
おそらく記事を見つけるのも何か特定のワードで未来検索して
見つかったら削除ってやってると思うので
取りこぼしは多いでしょうね。
後から基準を作っていったって感じですかね。
運営陣が先走っちゃったわけだ。
おそらく記事を見つけるのも何か特定のワードで未来検索して
見つかったら削除ってやってると思うので
取りこぼしは多いでしょうね。
5. Posted by miccckey 2004年11月09日 00:31
mtさん
コメントありがとうございます。
「抗議が殺到」したとすると、誰からの抗議がどういう経路でライブドアに届いたかです。
私なんかも今回の件でこうして抗議しているし、先日のメンテの約束違反のときも抗議したし、業者ブログの怪しいランクアップについても抗議したけど、なしのつぶしですわ。
アダルトブログへの「取り締まり」を厳しくしたのも、球団審査を控えているという具体的理由があったからです。とてもじゃないけど、一般大衆からの抗議に敏感な人たちには見えません。
仮に抗議が殺到したのだとしても、抗議したのはlivedoorBlogのユーザーとかではなさそうな気が・・・。法務省関係者から圧力がかかった?
あるいは、運営スタッフが勝手に先走りしただけのような気もします。
コメントありがとうございます。
「抗議が殺到」したとすると、誰からの抗議がどういう経路でライブドアに届いたかです。
私なんかも今回の件でこうして抗議しているし、先日のメンテの約束違反のときも抗議したし、業者ブログの怪しいランクアップについても抗議したけど、なしのつぶしですわ。
アダルトブログへの「取り締まり」を厳しくしたのも、球団審査を控えているという具体的理由があったからです。とてもじゃないけど、一般大衆からの抗議に敏感な人たちには見えません。
仮に抗議が殺到したのだとしても、抗議したのはlivedoorBlogのユーザーとかではなさそうな気が・・・。法務省関係者から圧力がかかった?
あるいは、運営スタッフが勝手に先走りしただけのような気もします。
15. Posted by visit the next web page 2014年05月10日 21:55
e cigarette wholesale なんでも評点:livedoorBlog運営事務局による強制削除 - 見えてこない明確な基準
16. Posted by Internet Page 2014年05月11日 14:26
e smoke なんでも評点:livedoorBlog運営事務局による強制削除 - 見えてこない明確な基準