2004年10月10日
しばらく前から英語Webで見かけていた話題なのだが、アフリカのコンゴに身長2メートルもある謎の類人猿がいるらしい。コンゴには、人類に最も近いとも言われる類人猿ボノボが生息しているがそれとは異なる。
アフリカ中央部のコンゴでは、ライオンをも打ち倒す恐ろしい巨大サルが森の中に住んでいるという話が現地の人たちの間でまことしやかに伝えられていた。しかも白人入植者の手により100年以上前の1898年に既にこの大型類人猿の写真が撮影されていた。だが、コンゴは長い動乱が続いたことなどもあり、最近まで本格的に調査されることはなかった。
この謎の類人猿(これ以降、画像が公開されている下記サイトでの呼称にならい「ボンドー・ミステリー・エイプ:Bondo Mystery Ape」と呼ぶ)が新種の霊長類である可能性が高いとする記事が今週号の英国New Scientist誌に掲載されている。ボンドー・ミステリー・エイプは、ボンドとビリという2つの町を取り囲んでいる森の中で棲息が確認されているという。
ボンドー・ミステリー・エイプは、まれにしか目撃されないが、巣、糞、骨などが見つかっており、移動している姿がビデオに撮影されている。それらの証拠によれば、この類人猿の身の丈は最大で2メートル、体重は85キロから102キロほどもあるらしい。
アフリカ中央部のコンゴでは、ライオンをも打ち倒す恐ろしい巨大サルが森の中に住んでいるという話が現地の人たちの間でまことしやかに伝えられていた。しかも白人入植者の手により100年以上前の1898年に既にこの大型類人猿の写真が撮影されていた。だが、コンゴは長い動乱が続いたことなどもあり、最近まで本格的に調査されることはなかった。
この謎の類人猿(これ以降、画像が公開されている下記サイトでの呼称にならい「ボンドー・ミステリー・エイプ:Bondo Mystery Ape」と呼ぶ)が新種の霊長類である可能性が高いとする記事が今週号の英国New Scientist誌に掲載されている。ボンドー・ミステリー・エイプは、ボンドとビリという2つの町を取り囲んでいる森の中で棲息が確認されているという。
ボンドー・ミステリー・エイプは、まれにしか目撃されないが、巣、糞、骨などが見つかっており、移動している姿がビデオに撮影されている。それらの証拠によれば、この類人猿の身の丈は最大で2メートル、体重は85キロから102キロほどもあるらしい。
サイズ的にはゴリラの仲間ではないかと思われるが、発見された場所は、従来から知られているゴリラの生息地から500 kmも離れている。
顔はゴリラに似ており、頭部にはあの特徴的な「矢状稜」(とんがった部分)がある。だが、収集された頭蓋骨のその他の形態学的特徴はチンパンジーに似ているという。
行動面に関しては、地上に巣を作るという点ではゴリラに似ている。しかし、ゴリラは水がある場所を嫌い、毎晩新しい巣を作る。これに対し、ボンドー・ミステリー・エイプは湿った地面に営巣し、毎晩同じ場所で眠る。
巣から収集された糞を分析したところ、チンパンジーと同様に、果実を主食にしているらしいことがわかった。
米国の霊長類学者シェリー・ウィリアムス氏は、2002年に現地人の協力のもと、ボンドー・ミステリー・エイプのビデオ撮影に成功しており、植物が密生した森の中で4頭の群れと(短時間ではあったが)遭遇したという。(このビデオは、ネット上では公開されていない模様)。
ボンドー・ミステリー・エイプをゴリラとチンパンジーの混血と考える説もあるが、シェリー・ウィリアムス氏は、ボンドー・ミステリー・エイプが新種の霊長類である可能性が高いと考えている。
しかし真相が明らかになる前に、人間の手によって絶滅させられてしまう可能性も危惧されている。そりゃそうだ。新種として認定されるまではワシントン条約の保護対象にさえならないはずなので、密猟者たちに根絶やしにされかねない。
冒頭にも書いたように、ボンドー・ミステリー・エイプのことは数年前から話題になっており、次のページに画像集が掲示されている。ケニア在住のスイス人写真家カール・アマン氏が運営しているサイトのギャラリー・ページである。
このページの画像をクリックすると、大きい画像と説明(英語)が表示される。この中で、ボンドー・ミステリー・エイプの決定的画像は、Photo Trap Shot とDead Bondo Ape の2枚だ。Huge Captive Chimpの画像は、比較用のチンパンジーの写真。えーっとそれから、Fecal Samplesの画像は採取された糞便。類人猿の便は人間のものによく似ているのであった。
ボンドー・ミステリー・エイプは、その見かけとは異なり非常に臆病な性質だという。ゴリラだと人間が接近すれば威嚇したり攻撃したりしてくるが、ボンドー・ミステリー・エイプはそそくさと逃げ去ってしまうという。普通、こんなに巨大で強そうな生き物は「けなげさ」を感じさせないが、その話を聞くとなんとなく、けなげに思える。彼らが謎の生物のまま絶滅しないことを祈りつつ、7ポイントくらい与えておこう。
【関連Web情報(英語)】
顔はゴリラに似ており、頭部にはあの特徴的な「矢状稜」(とんがった部分)がある。だが、収集された頭蓋骨のその他の形態学的特徴はチンパンジーに似ているという。
行動面に関しては、地上に巣を作るという点ではゴリラに似ている。しかし、ゴリラは水がある場所を嫌い、毎晩新しい巣を作る。これに対し、ボンドー・ミステリー・エイプは湿った地面に営巣し、毎晩同じ場所で眠る。
巣から収集された糞を分析したところ、チンパンジーと同様に、果実を主食にしているらしいことがわかった。
米国の霊長類学者シェリー・ウィリアムス氏は、2002年に現地人の協力のもと、ボンドー・ミステリー・エイプのビデオ撮影に成功しており、植物が密生した森の中で4頭の群れと(短時間ではあったが)遭遇したという。(このビデオは、ネット上では公開されていない模様)。
ボンドー・ミステリー・エイプをゴリラとチンパンジーの混血と考える説もあるが、シェリー・ウィリアムス氏は、ボンドー・ミステリー・エイプが新種の霊長類である可能性が高いと考えている。
しかし真相が明らかになる前に、人間の手によって絶滅させられてしまう可能性も危惧されている。そりゃそうだ。新種として認定されるまではワシントン条約の保護対象にさえならないはずなので、密猟者たちに根絶やしにされかねない。
冒頭にも書いたように、ボンドー・ミステリー・エイプのことは数年前から話題になっており、次のページに画像集が掲示されている。ケニア在住のスイス人写真家カール・アマン氏が運営しているサイトのギャラリー・ページである。
このページの画像をクリックすると、大きい画像と説明(英語)が表示される。この中で、ボンドー・ミステリー・エイプの決定的画像は、Photo Trap Shot とDead Bondo Ape の2枚だ。Huge Captive Chimpの画像は、比較用のチンパンジーの写真。えーっとそれから、Fecal Samplesの画像は採取された糞便。類人猿の便は人間のものによく似ているのであった。
ボンドー・ミステリー・エイプは、その見かけとは異なり非常に臆病な性質だという。ゴリラだと人間が接近すれば威嚇したり攻撃したりしてくるが、ボンドー・ミステリー・エイプはそそくさと逃げ去ってしまうという。普通、こんなに巨大で強そうな生き物は「けなげさ」を感じさせないが、その話を聞くとなんとなく、けなげに思える。彼らが謎の生物のまま絶滅しないことを祈りつつ、7ポイントくらい与えておこう。
けなげさ7 | ■■■■■■■□□□ |
【関連Web情報(英語)】
- KarlAmmann.com - Documents - The Bondo Mystery Ape
- National Geographic News - Elusive African Apes: Giant Chimps or New Species?
- NEWS.com.au | Giant ape may be new species (October 7, 2004)
- IOL: Science & Tech - Giant ape found in Africa may be new species
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この記事へのコメント
2. Posted by redirected here 2014年05月10日 21:29
portable vaporizer なんでも評点:アフリカ奥地で生息が確認された体長2メートルの巨大類人猿、新種の可能性濃厚《けなげさ7》
3. Posted by Full Statement 2014年05月11日 13:50
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