2004年09月25日

アフリカのタンザニアでは、African Giant Pouched Ratと呼ばれる種類のネズミたちが訓練を受けている。地中の爆発物を探し出す訓練である。
このプロジェクトには、年間85万ドルの予算が投じられているが、ハイテクと習熟を要するほかの方法に比べて、はるかにコストパフォーマンスが高いという。
地雷汚染がひどいモザンビークに22匹のネズミたちが既に送られたそうだ(いずれ記事にすることがあるかもしれないが、筆者はモザンビークの地雷原付近に足を踏み入れたことがある。地雷があちこちに埋まっている。長く続いた内戦のせいである。大型の野生動物も激減してしまい、最近になって、隣国の南アフリカ共和国の保護区からゾウやライオンが流入し、住民が襲われることが増えてきたという)。
ネズミ自身が地雷で吹っ飛ぶことはまずないのだが、ネズミたちによる地雷探索は完璧ではないという。詳しくは、ロイター社が立ち上げた人道支援ネットワーク・サイト(Reuters AlertNet)にアクセスして、ネタ元の記事(下記リンク)を読んでください。非常にプレーンな英語で書かれているので、チャレンジしてみるのもいいかも。(希望者がおられたら、このネズミたちのことを改めて詳しく記事にしてみるつもりだが)。
そうそう。所詮は餌ほしさだけに地雷探しという芸を覚えているネズミたちなのだろうが、やっぱり「けなげ」にみえる。悪質な地雷汚染という人類史の暗部に差し込む一縷の光のように、どこか和める話題を提供してくれていることを加味し、彼らの「けなげさ」には8ポイントを与えたい。
けなげさ8 | ■■■■■■■■□□ |
■News Source: Reuters AlertNet - FEATURE-Move over sniffer dogs, here come Africa's rats
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1. 地雷発見でチュー!(ベルギー) [ BOX HEAD ROOM ] 2004年12月06日 17:48
害獣扱いされることの多い、ある動物の鋭い嗅覚をつかって、地雷を発見する研究が行われています。それは…...