2004年09月12日

さて、日本の皆さんは、世界中に繁殖しつつあるTV企画「BIG BROTHER」現象をご存知だろうか。個人のプライバシー侵害とも言えるTV企画は、むしろ日本がお家芸(失礼)のような気もするのだが、この「BIG BROTHER」は、日本では同様の条件での実現は難しいかもしれない。簡単に説明すれば、あらゆる場所にテレビ・カメラが設置(計28台)された簡易住宅(コンテナと呼ばれている)で、男女同数の挑戦者が生活する。彼らはいかなる時もマイクを身につけなければならず(コンテナに設置されているマイクは計60個)、その行動は24時間、すべてチェックされることになる(後に1日1時間だけ“カメラ・マイクなしの部屋”に入ることが認められた)。そしてトイレを除くすべての場所で捉えられた映像が公開(放映)される、というものだ。 【引用元】第9回 国民性が妙に理解できるプライバシー・ゼロのTV企画「BIG BROTHER」に見る、ドイツ人の実態 (2001/01/12) |
さて、ドイツでは、9月9日、BIG BORTHER系の番組で朝っぱらからとんでもないシーンが生放映され物議をかもしている。23歳の女性が台の上にトップレスで横たわり、乳首にピアスを入れるシーンが流されたのだ。同じシーンの映像は9月10日にも再放映された。
下のリンクをクリックすると、問題のシーンのビデオキャプチャを見ることができるが、18禁とすべき内容なのでご注意いただきたい。
当然のことながら、現地でも議員や青少年保護団体から批難の声が湧き起こっている。しかも、ピアスを入れるシーンだけではないのだ。もっと加熱している。上の引用文(3年前の記事)には、「トイレを除くすべての場所で捉えられた映像が公開(放映)される」とあるが、この制限すら今では既に取り払われているようである。実際に、次のような映像がTVで堂々と流されているというのだ。これも18禁扱いにすべきであろう。
見たい人は見ればいいのだろうが、視聴者にあまり選択権のないTVで(しかも朝っぱらなどから)こういう映像を流されるのは「はた迷惑」である。9ポイントに相当するだろう。
はた迷惑さ9 | ■■■■■■■■■□ |
さて、日本にもBIG BORTHER方式を奥ゆかしくローカライズしたかのような番組なら既に存在する。「あいのり」がその代表であろう。しかし、あの番組を見ていると、なんとなく「歯がゆい」感じがしないでもない。男女が集団生活しているのに、話がきれいすぎると思うからだ。かといってBIG BORTHERは行き過ぎだと思うけど。
【関連Webページ】
- アウトバーン通信 〜独国的電網生活 - 第9回
- IOL - A Step Beyond - Big Brother's 'nipplegate' has Germans fuming (英語)
- freenet.de - Schock-TV: Blutiges Brustwarzenpiercing (ドイツ語)
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