2004年08月23日
伝書鳩って、最近聞かない気がする。筆者が子供のころは、伝書鳩を飼っている家がけっこうあったように記憶している。ネットで調べると今でも、愛好家はたくさんいるようだ。イギリスでは、いまだに(といったら愛好家に失礼か)伝書鳩の熱狂的愛好家が大勢いるらしい。で、かなりお金のかかる趣味らしい。優秀な選手鳩には20万円の値がつく。チャンピオン鳩を種鳩として飼うことで優秀な選手鳩を増やすことができるのだが、その場合、種鳩の価格は2千万円以上もしたりするという。
2千万円の種鳩が空を飛ぶのではなく、空を飛ぶのは20万円の選手鳩だが、その鳩は途中で死んだり怪我をしたりしない限り、帰巣本能に忠実に戻ってくる。だが、20万円もする豪華な食事にありつく猛禽がいるのだ。ハヤブサである。
イギリスでは1950年代から1960年代にかけて、ハヤブサの個体数が大幅に減ったことがあり、その反省からハヤブサの保護が強化されてきた。そのおかげで伝書鳩愛好家たちが損害を被っているというわけだ。
伝書鳩に過剰なまでの愛情とお金を注いでいる愛好家たちにとって、ハヤブサは憎き悪党なのだ。しかし、ハヤブサに危害を加えることは許されない。
そこで、王立伝書鳩レース協会から、とんでもないプランが浮上している。伝書鳩の肉を不味くしてしまおうというのだ。伝書鳩はまずい食べ物だとハヤブサたちに学習させれば、今までみたいな被害は生じなくなるに違いないという。まあ、ハヤブサに学習させるまでは、たくさんの鳩が食べられてしまうのだが、それこそ真の「犠牲」というものか。
その方法としては、変な味のする液体を鳩の体にスプレーする方法と、鳩の飼料に何らかのサプリメントを添加する方法の2つが有力らしい。そうして、不味くなった鳩をハヤブサが何度か食べるうち、ハヤブサたちが鳩を食べなくなるだろうという。
冷静な専門家は、添加物を飼料に加えた場合、予想できない悪影響が生じる可能性を指摘している。そりゃそうだろう。肉の味まで変わってしまうということは、体質が変わってしまうことにもなりかねない。
それにもう一つ盲点がある。イギリスではハヤブサは保護鳥であり、飼育が許されていない。飼育しない限り、ハヤブサにとっての「不味さ」を研究することはできないではないか。
不味いはずが、意外とハヤブサたちの隠された嗜好を呼び覚ましてしまうかもしれない。クセのある味だが、これが逆にクセになってしまうというやつだ。
ともあれ、この作戦が成功する「ありえる度」は3ポイントくらいと予想しておこう。鳩にハヤブサの肉の味がする遺伝子(そんなのないと思うが)を組み込んでしまった方がマシなくらいだ。共食いはしないだろうから。
ま、仮にこんなことが可能だとしたら、いろんな応用が利きそうで、それまた面白いのだが。たとえば、ライオンの嫌いな味を徹底的に調査して、人間の肉がその味になるサプリメントを開発すればいい。ライオンが学習するまでは何人かに犠牲になってもらう必要があるわけだが。
■ News Source: IOL - Environment - Pigeon fanciers use taste to ward off falcons
イギリスでは1950年代から1960年代にかけて、ハヤブサの個体数が大幅に減ったことがあり、その反省からハヤブサの保護が強化されてきた。そのおかげで伝書鳩愛好家たちが損害を被っているというわけだ。
伝書鳩に過剰なまでの愛情とお金を注いでいる愛好家たちにとって、ハヤブサは憎き悪党なのだ。しかし、ハヤブサに危害を加えることは許されない。
そこで、王立伝書鳩レース協会から、とんでもないプランが浮上している。伝書鳩の肉を不味くしてしまおうというのだ。伝書鳩はまずい食べ物だとハヤブサたちに学習させれば、今までみたいな被害は生じなくなるに違いないという。まあ、ハヤブサに学習させるまでは、たくさんの鳩が食べられてしまうのだが、それこそ真の「犠牲」というものか。
その方法としては、変な味のする液体を鳩の体にスプレーする方法と、鳩の飼料に何らかのサプリメントを添加する方法の2つが有力らしい。そうして、不味くなった鳩をハヤブサが何度か食べるうち、ハヤブサたちが鳩を食べなくなるだろうという。
冷静な専門家は、添加物を飼料に加えた場合、予想できない悪影響が生じる可能性を指摘している。そりゃそうだろう。肉の味まで変わってしまうということは、体質が変わってしまうことにもなりかねない。
それにもう一つ盲点がある。イギリスではハヤブサは保護鳥であり、飼育が許されていない。飼育しない限り、ハヤブサにとっての「不味さ」を研究することはできないではないか。
不味いはずが、意外とハヤブサたちの隠された嗜好を呼び覚ましてしまうかもしれない。クセのある味だが、これが逆にクセになってしまうというやつだ。
ともあれ、この作戦が成功する「ありえる度」は3ポイントくらいと予想しておこう。鳩にハヤブサの肉の味がする遺伝子(そんなのないと思うが)を組み込んでしまった方がマシなくらいだ。共食いはしないだろうから。
ま、仮にこんなことが可能だとしたら、いろんな応用が利きそうで、それまた面白いのだが。たとえば、ライオンの嫌いな味を徹底的に調査して、人間の肉がその味になるサプリメントを開発すればいい。ライオンが学習するまでは何人かに犠牲になってもらう必要があるわけだが。
■ News Source: IOL - Environment - Pigeon fanciers use taste to ward off falcons
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