2026年04月24日

第2話をご紹介する。上の画像をクリックされたし。
ごく一部を以下に抜粋する。
AAA事務局に出勤したパオラは、午後二時からの獣医の診察に合わせて天王寺区のネオネビュラへ向かった。四月の物憂い昼下がり、夢洲から舞洲に架かる橋を昇り詰めると、大阪四区の空が霞んでいるのが臨める。
巨大ヒヨコは、確かに巨大だ。数日のうちにかなり成長したかもしれない。青木理事たちは中型犬の成犬用ケージに巨大ヒヨコを収納して獣医院に向かった。
獣医の井上氏は、巨大ヒヨコを見ると、「数日で一回り大きくなりましたね」と驚きを隠さない。「保護されるまで餌が足りなかったところに、ミルクをコンスタントに与えているからでしょう。鳥類でも、親が雛にミルクを与えることがあります。身近なハトなんかがそうでして、ピジョンミルクと呼ばれています。素嚢乳(そのうにゅう)とも呼ばれますが、ハトの出すミルクは非常に栄養価が高い。でも哺乳類じゃないので乳首から授乳するのではなく、胃の方から吐き戻して雛に与えます」
