クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:子連れの獲物を狩った後、母親は食べたが、子供はペットとして可愛がったボノボ

2024年01月22日

子連れの獲物を狩った後、母親は食べたが、子供はペットとして可愛がったボノボ


アフリカのコンゴ盆地に棲息するボノボは、チンパンジーによく似ていることから最初はチンパンジーの亜種とされ、ピグミーチンパンジーと呼ばれていたが、今は別種だと考えられている。これは、われわれホモサピエンスがネアンデルタール人と別種とされているのと同じだが、ホモサピエンスがネアンデルタール人と異種交配していたように、ボノボはチンパンジーと異種交配していたそうだ。異種交配して子孫を残せている。だから、DNAを調べると交わった異種の遺伝子が見つかる。交配できることは異種ではないことを意味していそうだが、学問にもタブーが紛れ込んでいることがあり、そのタブーに触れそうな限界域では、しばしばこのような「歯切れ悪さ」が露呈する。
ボノボとマングース(by Christian Ziegler)
ヒトのDNAを調べるとネアンデルタール人の遺伝子が見つかるそうだが、ネアンデルタール人にもホモサピエンスの遺伝子が取り込まれていたはずだ。ネアンデルタール人が絶滅したのは、ホモサピエンスの遺伝子を取り込んでしまったからではないかと筆者は思うのだが、ググっても該当する説は見つからない。

ボノボと人類の共通点としては、発情期がなく、生殖を目的としない交尾をすることが特に知られている。(参考記事:ボノボとイルカ、ヒトの共通点ってなんだ? | ヨミドクター(読売新聞))。

もう1つ、興味深い共通点があったようだ。獲物として捕らえた動物を食べずにペットとして飼うことがあるらしいのだ。

行動生態学者/進化人類学者のバーバラ・フルース博士はBBC にインタビューを受けて、ボノボは大きな獲物を捕まえても、その獲物が大きすぎる場合ペットとして生かしておくことがあると語った。通常は、ペットを後から食べてしまうのだが、

だが、まるで縫いぐるみか、愛玩動物のように赤ちゃんマングースを抱きしめている写真がある。クリスチャン・ジーグラー氏がコンゴ民主共和国の熱帯雨林で撮影したものだ。

ロンドン自然史博物館の「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー(WPY)」コンペティションにエントリした写真である。

ボノボはマングースの親子を狩ったのだが、母親を殺した後、残された子供を我が子のように抱きしめて、撫でていた。そして、残酷な結末は待っていなかった。マングースの子供は解き放たれたのである。

第170回芥川賞受賞作にも、ボノボが登場するらしい。

【追記】

人が縫いぐるみや小さい動物をペットとして可愛がるのは、子供を保護し、育てなければならないとする養育本能の表れだと思うし、このボノボも同じだろう。種を存続させるための本能なわけだ。同じく、母マングースを食ったのも生存本能が働いたためだ。どちらもヒトならヒト、ボノボならボノボという生物種を存続させるための本能の働きにほかならない。

だが、子猫が本来のエサである小鳥やヒナを可愛がるのは、本能と無関係な気がする。犬も含めたペットがペットたるには、生存本能にとらわれない行動の意味がとても大きい気がする。




SOURCE: Heartwarming moment or something ominous? Truth behind this award winning picture will shock you - World News

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