2023年12月25日
「ブラックタイガー」をGoogleで検索しても海老のブラックタイガーしか出てこない。陸上に黒いトラはいないけど、模様の縞模様が黒い海老をブラックタイガーと呼ぶ ― ということのようだ。しかし、筆者も寄付したことのあるWikipediaには
・ブラックタイガー - クルマエビ科のエビの一種であるウシエビの通称。
・ブラックタイガー (動物)(英語版) - トラの変種、過去に数例捕らえられた記録がある。
と書かれている。過去に数頭捕らえられたが、インターネット上にも写真はほとんんど存在しない。(まもなく下の画像が追加されるだろう)。
だが、その幻のブラックタイガーが野生の状態で生存している姿を写真に撮られた。インド・オディシャ州の森林管理官パルヴィーン・カスワン氏がその写真を旧Twitterにツイートしたのである。
⇒ブラックタイガーのツイート
NDTVサイトに掲載された写真をご覧に入れる。その堂々たる体躯をご覧あれ。本邦初公開画像である。

このブラックタイガーは、オディシャ州シミリパル国立公園で発見された。逞しさが際立つ縞模様である。
特に、メラニスティックトラ(ロイヤルベンガルトラよりも黒い縞模様がはるかに目立つ珍しい遺伝子プール)は、オリッサ州でのみ発見されている。密で濃い縞模様があるため、「ブラックタイガー」と呼ばれる。

「シンリパルで見つかった偽メラニズムのトラは、遺伝子の突然変異によるもので、非常に希少で、とても美しい生き物です」とカスワン氏。
最初に確認された記録は1993年に遡り、プダガド村の少年が正当防衛のために矢で「黒い」メスのトラを射殺した。カスワン氏は、これらのトラが保護区内で正式に発見されたのは2007年になってからであり、これが一連の記録的な目撃情報の始まりとなったと述べた。
カスワン氏の投稿は、アシウィニ・クマール・チョーベイ環境大臣が、インドには合計10頭の「ブラックタイガー」がおり、そのすべてがオリッサ州のシミリパルでのみ生息していると語った後に発表された。同氏によると、汎インドトラ推定調査の2022年サイクルによると、シミリパルトラ保護区には16頭のトラがおり、そのうち10頭が黒色症を示しているという。
なお、メラニズムとは先天的に皮膚や組織にメラニン色素が過剰に形成され、色素の沈着により全身や体の一部が褐色から黒褐色に侵すことを指す。メラニズムの呼称はギリシア語で黒い色素を意味する単語に由来している。
Source: Forest Officer Shares Rare Pics Of Black Tigers Found In Odisha, Internet Says "What A Sight!"
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