2023年12月24日
MLBドジャーズに入団が決まった大谷翔平は10年総額7億ドル(約1019億円)の契約を結んだわけだが、約97%にあたる6億8000万ドル(約990億円)が40歳から50歳にかけて受け取る“後払い”であるため、史上最悪の“後払い”と言われている。こんなこと言ったら怒られそうだが、大谷が40歳になるまでに夭折(天才にはありがち)したら、お金はどこへ行くのか?
カリフォルニア州の住人となる大谷が「最悪の後払い」を受け取るなら、ニューハンプシャー州には「最良(最善人)の前払い」をした男がいる。彼の名は、ケン・ワトソン。5年前に87歳で他界した。車も家具も持たず、質素な暮らしをしていた。
カリフォルニア州の住人となる大谷が「最悪の後払い」を受け取るなら、ニューハンプシャー州には「最良(最善人)の前払い」をした男がいる。彼の名は、ケン・ワトソン。5年前に87歳で他界した。車も家具も持たず、質素な暮らしをしていた。
ケンは、自分ががんで亡くなる前に、隣家の幼女キャディ・ウィリアムズのために14回分のクリスマスプレゼントを前払いで予約購入していた。
葬儀の後、ケンの家族は、当時まだ2歳だった幼女のために14個のラッピングされたプレゼントが袋いっぱいに入っているのを見つけて驚いた。キャディの両親は、誰にも内緒にしていた彼の心遣いに「度肝を抜かれた」。
「魔法にかかったようで、まさにハートウォーミングでした」とキャディの父親オーウェンは言う。「頭では理解できても、心は付いていけないほどの驚きでした」
こうして、毎年クリスマス・イブになると、家族が屋根裏から降ろしてくる「ケン・ギフト」をキャディが開ける習慣が始まった。サンタさんがプレゼントを持ってくるという子供だましではないようだ。隣に住んでいた心優しき老人のことを娘に忘れさせないためだろう。
「キャディには、12月の暗い夜に隣人が亡くなったことを話すんだ。彼女は彼のことをよく覚えていないんだけど、話をすることで優しい誰かの思い出がキャディの中に根付く」
「親切な隣人がプレゼントを用意してくれたなんて、善意の力だね」
実は一家は、2018年最初のケンからのプレゼントを開けるのにクリスマスまで待てなかったので、すぐに包みを開けた。
キャディは同じ年のクリスマスにかわいいヤギのラッピングを解き、2019年には自分の名前の文字を乗せた小さな木製の列車を受け取った。
2020年、キャディはクレヨラの巨大な塗り絵を開き、翌年にはジョーン・エイケンの『Ghostly Beasts』という本を手に入れた。
昨年のクリスマス、彼女はスーザン・クーリッジの『ケイティがしたこと』シリーズ3冊をもらった。
ソーシャルメディアの仕事をしているオーウェンは、キャディのプレゼントを公開する毎年恒例のツイッター投稿で#BeMoreKenを使い、他の人々に親切にすること、そして隣人と知り合うことを勧めている。この投稿の時点では、彼らはプレゼントを下ろしたところだった。
「ケンはみんなに慕われる人だった。
「ファーザー・クリスマス(サンタクロース)のような存在だった」。
彼には孫がおらず、ウィリアムズ家が隣に引っ越してくる10年前に他界した妻を恋しがっていた。
ケンはキャディの1歳の誕生日にエルヴィスという大きなライオンのぬいぐるみをプレゼントした。
その事実が知られるようになったのは、オーウェンが地元の玩具店に行き、隣人がキャディの誕生日にライオンを買ってくれたことを店主に話したときだった。
ケンはキャディの1歳の誕生日にエルヴィスという大きなライオンのぬいぐるみをプレゼントした。
ケンは、ウインドウに飾られたライオンを見て店に入り、道行く子供たち全員に買ってあげようと思ったのだ。
甘いも辛いも知り尽くした男であったケンは、過去の冒険談でオーウェンを何度も驚かせた。45歳のオーウェンが、「時間をかけて隣人と知り合うこと」を他の人々に勧めるもうひとつの理由がここにある。
さて、大谷が受け取る「最悪の後払い」にも、善人然とした理由がある。チームの贅沢税を抑え、さらなるチーム強化を手助けするもので、同僚になるムーキー・ベッツ外野手とフレディ・フリーマン内野手も、後払いで一部を受け取る契約を結んでいるという。そして。山本由伸もドジャーズ入りが決まった。大谷が後払いに同意しなければありえなかったことかもしれない。
人は死ぬ前に何か善行をすべきかもしれない。
【余談】
実は10月の入院時に足に打たれた点滴が怪我を作り、なかなか治らない。11月に12日ほど再入院した。この年末年始にも再入院することになった。傷がうずいて、衛生上の事情からどこへも行けない。なら、病院で休んでいるしかないと思った次第。
Source: https://www.goodnewsnetwork.org/girl-will-open-latest-christmas-gift-from-elderly-neighbor-who-pre-bought-14-years-of-presents/
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葬儀の後、ケンの家族は、当時まだ2歳だった幼女のために14個のラッピングされたプレゼントが袋いっぱいに入っているのを見つけて驚いた。キャディの両親は、誰にも内緒にしていた彼の心遣いに「度肝を抜かれた」。
「魔法にかかったようで、まさにハートウォーミングでした」とキャディの父親オーウェンは言う。「頭では理解できても、心は付いていけないほどの驚きでした」
こうして、毎年クリスマス・イブになると、家族が屋根裏から降ろしてくる「ケン・ギフト」をキャディが開ける習慣が始まった。サンタさんがプレゼントを持ってくるという子供だましではないようだ。隣に住んでいた心優しき老人のことを娘に忘れさせないためだろう。
「キャディには、12月の暗い夜に隣人が亡くなったことを話すんだ。彼女は彼のことをよく覚えていないんだけど、話をすることで優しい誰かの思い出がキャディの中に根付く」
「親切な隣人がプレゼントを用意してくれたなんて、善意の力だね」
実は一家は、2018年最初のケンからのプレゼントを開けるのにクリスマスまで待てなかったので、すぐに包みを開けた。
キャディは同じ年のクリスマスにかわいいヤギのラッピングを解き、2019年には自分の名前の文字を乗せた小さな木製の列車を受け取った。
2020年、キャディはクレヨラの巨大な塗り絵を開き、翌年にはジョーン・エイケンの『Ghostly Beasts』という本を手に入れた。
昨年のクリスマス、彼女はスーザン・クーリッジの『ケイティがしたこと』シリーズ3冊をもらった。
ソーシャルメディアの仕事をしているオーウェンは、キャディのプレゼントを公開する毎年恒例のツイッター投稿で#BeMoreKenを使い、他の人々に親切にすること、そして隣人と知り合うことを勧めている。この投稿の時点では、彼らはプレゼントを下ろしたところだった。
「ケンはみんなに慕われる人だった。
「ファーザー・クリスマス(サンタクロース)のような存在だった」。
彼には孫がおらず、ウィリアムズ家が隣に引っ越してくる10年前に他界した妻を恋しがっていた。
ケンはキャディの1歳の誕生日にエルヴィスという大きなライオンのぬいぐるみをプレゼントした。
その事実が知られるようになったのは、オーウェンが地元の玩具店に行き、隣人がキャディの誕生日にライオンを買ってくれたことを店主に話したときだった。
ケンはキャディの1歳の誕生日にエルヴィスという大きなライオンのぬいぐるみをプレゼントした。
ケンは、ウインドウに飾られたライオンを見て店に入り、道行く子供たち全員に買ってあげようと思ったのだ。
甘いも辛いも知り尽くした男であったケンは、過去の冒険談でオーウェンを何度も驚かせた。45歳のオーウェンが、「時間をかけて隣人と知り合うこと」を他の人々に勧めるもうひとつの理由がここにある。
さて、大谷が受け取る「最悪の後払い」にも、善人然とした理由がある。チームの贅沢税を抑え、さらなるチーム強化を手助けするもので、同僚になるムーキー・ベッツ外野手とフレディ・フリーマン内野手も、後払いで一部を受け取る契約を結んでいるという。そして。山本由伸もドジャーズ入りが決まった。大谷が後払いに同意しなければありえなかったことかもしれない。
人は死ぬ前に何か善行をすべきかもしれない。
【余談】
実は10月の入院時に足に打たれた点滴が怪我を作り、なかなか治らない。11月に12日ほど再入院した。この年末年始にも再入院することになった。傷がうずいて、衛生上の事情からどこへも行けない。なら、病院で休んでいるしかないと思った次第。
Source: https://www.goodnewsnetwork.org/girl-will-open-latest-christmas-gift-from-elderly-neighbor-who-pre-bought-14-years-of-presents/
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