クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:海にしか棲まないオットセイがオーストラリアの淡水湖に現れる

2023年07月29日

海にしか棲まないオットセイがオーストラリアの淡水湖に現れる


魚類は淡水か海水かによって影響を受ける。一般には、淡水魚は海で棲息できないし、海水魚は淡水に棲息できない。サケやマスの仲間、ボラ、エイ、さらには、深海から渓流まであらゆる水系を股にかけるウナギなどの例外もいるが、サメは海にしかいないのが普通だ。だが、オオメジロザメ(ウバザメ)は淡水で暮らせる。
米国テキサス州サンアントニオ近郊にあるメディナ湖というダム湖でサメが釣れた話を当ブログで18年も前に伝えたことがあるが、そのサメがウバザメかどうかは不明(現在、ネットを検索しても不明)。



魚類はともかく、哺乳類は淡水でも海水でも棲息できる。クジラを琵琶湖に放しても、餌さえあれば暮らせるという話がある。マッコウクジラを琵琶湖に放したら、たった1頭でブラックバス数万尾分の食害が出る。小鮎がわずかな間に食べ尽くされるだろう。ま、琵琶湖にクジラが泳いでいる姿を見てみたいものだが。

アザラシ類は基本的に海にしかいないが、バイカルアザラシのように淡水で暮らしている種がある。

水棲動物専門サイトの「アザラシは飼えるのか、淡水で生活できるのか」と題する記事には、「ほとんどのアザラシは海洋に生息しており、海洋中の塩分が高く、圧力が高い環境に適応しているため、淡水では生息できません」と明言されている。本当だろうか? なぜかと言うと、オーストラリアで海から15キロ離れた淡水湖にアザラシの仲間であるオットセイが棲息しているからだ。

UPIが7月23日に伝えたところによると、オーストラリアの海洋救助隊は、1頭のオットセイが海から15キロも離れた湖にたどり着いた原因を突き止めようとしている。

チームはクイーンズランド州ゴールドコーストにあるオル湖でオットセイを監視している。オットセイは、海水ではなく淡水で暮らしているのに健康に見えている。

当局はフェイスブックの投稿で、サメが生息するオアー湖とその河川・運河システムは「この動物が長期的に居住できる場所ではない」として、オットセイを海に戻すかどうかを検討している。

シーワールドの哺乳類・鳥類学芸員であるミッチェル・ルロイ氏は、このアザラシがなぜ海から遠く離れた場所にたどり着いたのか、その原因を突き止めようとしていると語った。

ルロイ氏はオーストラリア放送協会に、「堰の近くまで来たオットセイが小さな歩道橋を歩いて渡ったのでしょうかねえ」と語った。

ルロイ氏によれば、オットセイは排水路を通ってフェンスを乗り越え、湖にたどり着いた可能性があるようだ。

冒頭で話題にしたように、この淡水湖にはまさにオオメジロザメが棲息している。オットセイは、オオメジロザメを意識しているようだという。まさか、オオメジロザメを食べようとして意識しているのではなく、自分が捕食される危険を意識しているのだろう。

ルロイ氏は言う。「この動物は環境をよく認識しているようです。周りを見回し、浅瀬に留まっていていますね」

最大で全長3.4〜4.0m,体重300kgを超えるというオオメジロザメには厳重な警戒を払わねばならない。しかし、たまたま見つけた淡水湖に居着いて悠々自適で暮らしているオットセイを無理に海に連れ戻す必要があるか? オットセイにしたら、余計なお世話だろう。

ところで、昨7月28日は、阪神タイガーズが10連勝中の広島カープを甲子園で迎撃し、村上頌樹投手が好投、しかも2安打を放ってカープを下したわけだが、この村上頌樹はオットセイに似た風貌である。




【Source】
Watch: Fur seal found in Australian lake 9 miles from the ocean - UPI.com

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