クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:祝トラ開幕3連勝―「1敗もできない」から「勝負事は勝ちと負けがある」への大変革

2023年04月04日

祝トラ開幕3連勝―「1敗もできない」から「勝負事は勝ちと負けがある」への大変革


岡田阪神が顔幕3連勝した。阪神の開幕3連勝は2年前にもあったので、そこまで珍しいことではない。そのときのスポーツ紙を見ておこう。


阪神優勝?18年広島、20年巨人が開幕3連勝でV - プロ野球 : 日刊スポーツ

<ヤクルト2−8阪神>◇28日◇神宮

阪神がヤクルトに快勝し開幕3連勝を決めた。

▼阪神の開幕カード3連勝は、15年3月27〜29日の京セラドーム大阪での中日戦以来、6年ぶり。敵地では、04年4月2〜4日の東京ドームでの巨人戦以来、17年ぶり。

▼最近3年のセ・リーグでは、18年広島、20年巨人が3連勝発進しそのまま優勝している。阪神も続けるか。


今年も同じことが言えそうに思うが、同じく優勝候補のヤクルトも今年開幕3連勝してしまった。

【プロ野球結果】ヤクルト・阪神・ソフトバンクが開幕3連勝 | NHK | プロ野球

ま、阪神が今年目指しているのはA.R.E.だからヤクルトと衝突はしないのか。それとも同率でペナントレースを終え、プレーオフとなるのか。

前監督を批判するのは後出しジャンケンンになるので控えておくが、昨年は1敗したら終わり的なトーナメント心理に監督も選手も嵌っていたように思う。今年は第2戦で1回表から秋山が打たれて4点を失ったとき、岡田監督はペナントレースで全勝できないのは当たり前と冷静に思っただけだろう。

ペナントレースは、全勝しなくてよいのだ。岡田彰布監督は、プロ野球チームの監督である前に勝負師だと思う。ここで言う勝負師とは頭脳的勝負師のことだ。監督の将棋好きは有名だが、麻雀好きかどうかは不明で、自分のドラフトの日に麻雀を打っていた話なら出てて来る。

「ドラフト前日、チームメイトと早稲田の雀荘で麻雀をしとったんよ。売れない芸人が各球団の監督に扮した仮想ドラフトっていう番組が店のテレビに映っていて、阪急が俺の交渉権を獲得していた(笑)。実際は阪神が交渉権を獲得したわけだけど、テレビのように他球団がクジを当てたとしても入団していたはず。抽選で人生が決まる理不尽さは感じていたけど、『俺には選択権がないんだから、阪神に入団できなくても仕方がない』と割り切っていたよ」「鳥谷敬指名の2年前に布石は打っとったんよ」(出展:岡田彰布が明かすドラフト論「『なんでこの選手を?』はウラ事情があると思っていい」 - ドラフト会議 | プロ野球 - Number Web - ナンバー

岡田彰布氏は、このときすでに割り切っていた。ちなみに、少し後の早稲田の雀荘はよく知っているが、私が主に凌ぎを削る場は新宿&歌舞伎町だった。当時、新宿にあった東南荘で雀鬼・桜井章一氏と出会った。妙な勝ち方をしている若造がいるとチェックを受けたのだろう。その頃、私は父と大喧嘩して仕送りを止められ、お茶の水にあった零細代理店にコピーライター兼営業職として勤めながら、新宿などで麻雀をしていた。

全国学生麻雀選手権に4人チームで参加すると、決勝進出が決まり、竹書房本社ビルの対局室で闘ったが4位で終わった。翌年は個人戦で決勝進出。あの阿佐田哲也氏に真後ろから観戦されて必死で闘牌したが、3位で終わった。

選手権の少し後から高円寺の雀荘でバイトを始めたが、解散した組の幹部が経営者だった。岡田彰布氏がべらんめえ調の大阪弁であるように、解散した組の皆さんはみんな正統派のべらんめえ調江戸弁だった。私はそれまで「一敗もできない」と思って麻雀を打っていたが、解散した組の打てる打ち手は、「降りることを覚えろ」と教えてくれた。しかし、連中は覚醒剤中毒で店内のいたるところに注射の痕跡を残していた。

その後も、麻雀生活は続けたが、当時はMリーグのような純粋に職業と名乗れる競技麻雀もなく、会社員ではなかったが翻訳者という定職に就いた。最近も、YouTube麻雀動画のシナリオを書いていたのだが、依頼主が消息不明。まあ、Mリーグのことに重点的に触れているのに、Mリーグの実戦映像は使えない。シナリオを書いていてもフラストレーションが募った。たぶん依頼主が望まないと思うので、YouTubeチャンネルは明かさない。

私は高校時代、将棋にも打ち込んだ。初段にはなったが、麻雀を覚えると将棋を指さなくなった。岡田彰布氏は、2008年1月24日に日本将棋連盟からアマ三段の免状を授与されている。岡田監督は、選手を将棋の駒のように、あるいは麻雀の牌のように最適に活用することに長けていると思う。将棋の駒の活用は左脳依存型だが、麻雀の牌の活用は(あなたがバリバリのデジタル雀士でない限り)右脳に大きく依存する。(岡田彰布氏については、麻雀に関する情報が非常に少ないのだが)。

私が自分の経歴を持ちだしたのは、勝負の世界を極めた人たちの言動が私を説得してきたからだ。桜井章一氏は、卓を囲みながらいくつもの予言をするのだが、それがことごとく当たっていた。「この半荘は、おにいさんの優勝だ」と言えば、私がトップを取る。その言葉を雀鬼の口から聞いたときには、この若造が何か悪さをしているのでは―とという疑念が晴れていたのだろう。

岡田彰布氏は、知将であり勝負師である。この開幕3連戦に、見事にそれが表れている。監督は、あらゆる事態を想定しているので、どんなにマイナスな事態になっても焦らない。これが仮に3連敗スタートであったとしても、岡田監督は狼狽えることもなかっただろう。

あと、先読みしたことがすべて当たっている。

・大山をいじらず。本番になれば自己矯正する。
・サトテルをいじらず。天才には天才の治り方がある。
・小幡を抜擢、実は打撃の力も見抜いていた。

こういったことは、若き私が遭遇した勝負師たちと共通している・

この次は広島3連戦。広島は阪神の宿敵ヤクルトに3連敗している。広島への1敗がヤクルトにとって優勝のための糧となる。だからと言って岡田監督は1敗もできないとチームにプレッシャーをかけない。

田尾さんも岡田監督が勝負師だと形容している。





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