2022年06月14日
仕事の途絶え方が半端なかった。仕事が止まったことを元妻に相談したところ、「脳の障害でよほどひどいものを出したから干されたんじゃないの」と返ってきた。もしかして、そうなのかと一瞬狼狽えたが、担当者が別人に変わったみたいに冷たくなった。

前にもこんな感じの豹変があったなあ―とぼんやり考えた。そう、当ブログの書籍を出版したころがそうだった。番組で紹介すると向こうから提案してきたテレビ局がいっせいに冷たくなり、キャンセルの連絡が相次いだ。紹介してくれる話が10件以上あったのだが、いざ出版されるとゼロまで激減したのだ。というか、出版社の対応は、印刷が始まる前から異変をきたしていた。装丁が安物に切り替わり、担当編集者の退社の話が出てきた。
本が出た当初は、本が出たこと自体に舞い上がっていたので、事態をあまり重く見ていなかった。根っからの楽観主義者ゆえ、メディアでの紹介一斉取りやめや担当者のクビの深刻な理由を追求する気もなかった。いまだに本当の理由を知らない。担当編集者は、前よりも格の高い文芸系出版社に転職した(その後の彼の活躍ぶりは何も知らないが)。
その当時ふと思ったのは、中国ネタをよく扱っていて反中共コメントが集まていたことから、当時政権を奪っていた民主党に睨まれたのかという点。政権が自民に戻っても変わりない感じなので、自民の媚中派にも睨まれていたのかと考えた。私はノンポリなのだが、父親が若かり日に共産党の活動員だった。しかも、5歳しか年の変わらない叔母は、自民党石川県会議員の妻。ついでに、父方の祖母は、九州長崎あたりの隠れキリシタンの末裔。叔父の一人は新興宗教幹部。だから私は自分がノンポリだと強調している。
今さら私が浮上できることはないだろう。皆さんの同情を買いたくて、こんな駄文を書きはじめたわけでもない。しかし、記すべきことを記すのが物書の端くれとして生きてきた私の本能みたいなもの。あ、でも、最近人のやさしさに触れて心洗われることが増えた。人がやさしいことを再発見した。
これくらい短い文を書き連ねていく。没落模様を記すために、ね。
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