2021年09月08日
1984年と翌年に銚子沖から750本ものボトルが海に流された。公害である。環境汚染である。でも、あの時代、そんな非難を浴びることもなかった。中に四か国語で書かれた手紙をしたためたボトルレターなのだから、ロマンが先に立つ。ただし、ボトルの放流を計画・実行したのは、千葉県立銚子高校の自然科学クラブの学生たちだった。いや、あの時代、科学だってロマンに駆動されていたのかもしれない。
本件を伝える読売新聞の記事は、次のように述べている。

発見者の少女は、わずか9歳。異臭の漂うボトルをよくぞ精査して、手紙を見つけてくれたものだ。
放流した750本のうち、2002年までに50本が誰かに拾われ、銚子高校に戻ってきたという。回収率15分の1。そしてハワイで見つかったこの1本が51本目。
当ブログでは、少女や少年がたった1本のボトルレターを海や湖に託し、本人の元に戻ってきた、あるいは本人亡き後、友に拾われたという話をお伝えしたことがある。
●6歳少女が海に流したボトルレターが豪華客船よりも速く地球の裏側に届いたミステリー
●水辺で偶然見つけたボトルレターは昨年亡くなった親友が小学生のころに流したものだった
ボトルレターはロマンである。宇宙ボトルレターみたいなサイエンス・フィクションはあるのだろうか? たとえば、地球の滅亡が迫り、宇宙の「各地」へとばらばらに移住していった人類の子孫。彼らが宇宙へ向けて、拾ってもらえる保証もないままボトルレターを流し続ける。
ボトルレターは、べたに瓶に入った手紙でもいよいし、もっとハイテクな作りであってもいい。そういえば、ボイジャー計画の宇宙船は、異星人に向けたメッセージとしてゴールデンレコードを搭載していたわけで、ある意味ボトルレターのようなものだったのではないか?
ハワイ島東部プナの海岸で6月20日、アビー・グラハムさんが牛乳瓶ほどの大きさの瓶を見つけた。ふたはさび、泥だらけで異臭もする。父親(44)も母親(43)もゴミだと思った。
ガラス瓶の中に入っていたはがき=グラハムさん一家提供
しかし、瓶の中からは、日本の高校生からのはがきが出てきた。「1984年7月に銚子沖で放流しました。お手数ですが、下記にご記入の上、 投函とうかん お願い致します」。日本語、英語など4か国語で書かれていた。
この出来事は、ハワイの地元紙でも「映画の筋書きのようだ」と大きく取り上げられ、話題になった。

発見者の少女は、わずか9歳。異臭の漂うボトルをよくぞ精査して、手紙を見つけてくれたものだ。
放流した750本のうち、2002年までに50本が誰かに拾われ、銚子高校に戻ってきたという。回収率15分の1。そしてハワイで見つかったこの1本が51本目。
当ブログでは、少女や少年がたった1本のボトルレターを海や湖に託し、本人の元に戻ってきた、あるいは本人亡き後、友に拾われたという話をお伝えしたことがある。
●6歳少女が海に流したボトルレターが豪華客船よりも速く地球の裏側に届いたミステリー
●水辺で偶然見つけたボトルレターは昨年亡くなった親友が小学生のころに流したものだった
ボトルレターはロマンである。宇宙ボトルレターみたいなサイエンス・フィクションはあるのだろうか? たとえば、地球の滅亡が迫り、宇宙の「各地」へとばらばらに移住していった人類の子孫。彼らが宇宙へ向けて、拾ってもらえる保証もないままボトルレターを流し続ける。
ボトルレターは、べたに瓶に入った手紙でもいよいし、もっとハイテクな作りであってもいい。そういえば、ボイジャー計画の宇宙船は、異星人に向けたメッセージとしてゴールデンレコードを搭載していたわけで、ある意味ボトルレターのようなものだったのではないか?
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