2016年07月02日
news24.comが伝えるところによると、南アフリカ共和国ヨハネスブルグ近郊の町ローデポールト(Roodepoort)で、去る6月29日、タクシードライバー数名がトラックドライバーを襲撃する事件が起きた。その前にトラックは坂を降りてきたタクシー1台と衝突事故を起こしていた。その現場を通りがかったタクシー数台が次々と停車し、トラックドライバーに暴行を働いたのだった。

衝突されたタクシーの乗客女性2名が死亡している。南アでは、トラックとタクシーの事故が後を絶たない。タクシーと言っても、乗り合いバス的なワンボックスカーが多い。乗客数が多いため、大きな事故に遭うと多数の死傷者が出る。
暴行を働いたタクシードライバーたちは、たまたま現場を通りがかっただけであり、互いに面識があったわけではなさそうだ。トラックとの事故が多いことから、積もり積もった恨みがあったのかもしれない。タクシーがトラックに押しつぶされているのを目の当たりにして、怒りの炎が燃え上がったということなのか。
同業者間の対立なら日本でも珍しくはない。ただ、堅気の事業である以上、暴力沙汰に至ることはまずない。タクシードライバーとトラックドライバーは互換性の高い運転業務だが、異業種と言えば異業種。異業種間で対立が深まり、暴力事件が起きる国は珍しい。両者の対立がこれからますます深まっていくのだろうか。
なお、暴行を働いたタクシードライバーたちが逮捕されたかどうかは元記事に記されていない。これまでの南アの珍事件の例からして、おそらく特定も逮捕もされていなさそうだ。暴行を受けたトラック運転手は軽傷とのこと。
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