2008年03月28日
ある寒い2月の夜、ニューヨーク・ブロンクス区に向かう地下鉄6号線の列車に1時間ばかり揺られたフリオ・ディアズさん(30歳)は、ほとんど人気のないホームに降り立った。これから馴染みの店に行ってディナーを食するつもりだった。だが、階段に向かって歩き始めたフリオさんの前に1人の少年が立ちはだかった。少年はナイフを手にしていた。
こういうとき、恐怖に凍り付くタイプの人もいれば、全身にアドレナリンが駆け巡り勇敢に立ち向かおうとするタイプの人もいる。だが、フリオさんは、そのどちらでもなかった。フリオさんは落ち着き払ったまま、少年の要求に応じた。
ポケットから財布を取り出すと、「はいどうぞ」と少年に手渡す。財布を渡された少年はきびすを返して、さっさと歩いていく。普通なら、この後、警察に被害を届け出るなりすることになるが、財布と中身が返ってくる可能性はかなり低い。
だが、フリオさんはこの後、少年の体に指一本触れることなく、財布を取り戻すことになる。それどころか、少年からナイフを取り上げることにも成功してしまう。
フリオさんは、自分に背を向けて歩き始めた少年を呼び止めた。「ちょっと待ちなよ。大事なことを忘れてないかい? 今夜、この後も誰かからお金を奪う予定があるのなら、ほら・・・僕が今着ているこのコートも羽織っていけばいいんじゃないかな。その方が暖かいだろ?」
少年は、フリオさんの言葉に意表を突かれた様子だった。「なんでそこまでしてくれるんだよ?」と少年が反応する。
「だって、君は自分が捕まるかもしれないことを覚悟の上で、たった数ドルを奪おうとしてるんだろ? だとしたら、君は本当にその数ドルのお金を必要としていることになる。僕は今夜、ディナーを食べようとしてこの駅で降りたんだ。・・・ねえ、よかったら一緒に食べに行かないか? ぜひ君と一緒に食べに行きたいな」
ワシントンDCを拠点とする公共ラジオ放送局NPR(National Public Radio)に後日フリオさんが語ったところによると、彼の目にはその少年が本当に助けを必要としているように見えたのだという。だから、フリオさんはレストランに行こうと偽って少年を警察署に連れて行くつもりなんかなかった。本当に少年とディナーを食べたいと思ったのだ。
だが、金を巻き上げた当の相手からこんな優しい言葉をかけられても、にわかには信じられない話ではないか。少年の心がもっとすさんでいたら、決して誘いには乗らなかっただろう。それどころか、自分をだまし討ちにしようとしているのだと決め付けて逆上した可能性さえある。
でも少年の心には、まだ他人を信じる純真さが残っていた。だから少年はフリオさんと並んで歩き始めた。
目的の店に着くと、フリオさんは少年をボックス席へと促した。すると、店の人たちが次々に挨拶にやって来る。店長やウエイターはもちろんのこと、厨房から皿洗いのバイトまで出てきて、フリオさんに挨拶をしたではないか。
「すごい! みんながあんたのことを知ってるんだね。もしかして、あんたはこの店の経営者なの?」と少年が驚いてみせる。
「経営者なわけがないよ。ここの常連なんだ」とフリオさんが返すと、「でも、皿洗いのバイトとだって仲がいいんだよねえ!」と少年。
「そうだよ。君だって、誰とでも仲良くするように教わってきただろ?」
「うん、そう教わってきたよ。でも、本当にこんなふうにみんなが仲良くできるとは思ってなかった」
「君が人生で望んでいるものって何かな?」とフリオさんが尋ねると、少年はふいに悲しそうな顔をした。少年はその問いに答えることができなかった。答えづらかったのかもしれない。
にこやかな店のスタッフに囲まれて、すっかりくつろいだ雰囲気のまま食事が終わった。フリオさんは、テーブルの上に置かれた伝票を少年に見せると、こう言った。
「さて、僕のお金は君が持っている。僕には払えない。となると、君が払わないといけなくなりそうだよね。君が僕に財布を返してくれたら、僕が君に奢(おご)ってあげようと思う。奢らせてくれたら、とても嬉しいんだけどな」
少年は食事の勘定のことなどすっかり忘れていた様子で、あっさりとフリオさんに財布を返してくれた。フリオさんは財布を受け取ると、中から20ドル取り出して、少年の手に握らせた。フリオさんが後日NPRに「実際のところはわからないが・・・」と断りながら語ったところによると、少年が本当に欲しがっている金額は20ドル程度ではないかと思えたからだという。
ただし、フリオさんは少年に20ドルを渡すときに条件を付けた。「これと引き換えに君が持っているものを僕にくれないかな? そう、あのナイフを僕に渡してくれたらいんだけどな」
少年は言われるがままにフリオさんにナイフを渡した。
フリオさんの母親はこの話を聞いて、「あなたは今何時かと尋ねてきた相手に腕時計をあげてしまうようなお人好しだものね」と微笑んだ。
フリオさんはNPRにこう語っている。「誰かに正しく接すれば、相手も自分に正しく接してくれるはず。単純明快なことじゃありませんか。世の中は複雑だけれど」
かくしてフリオさんは、自分をナイフで脅して財布を奪った相手から、実に平和かつ友好的なプロセスを経て財布を取り戻すと同時に、武器さえも放棄させることに成功したのである。とはいえ、フリオさんにそこまでの戦略的な計算があったわけではないだろう。彼の思いやりある行動からはIQではなく、EQ(こころの知能指数)の高さを感じさせられる。
すさんだ心で悪事を働いたはずなのに、思いがけず人の心の温かさに触れることになったその少年は、今頃どうしていることだろう? やはりお金がなくなると、再び通行人を脅しにかかっているのか? いや、きっとそんなことはないだろう。180度の転換のきっかけになるほど、少年の心は動かされたはず。
■ Source: http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=89164759
【関連記事】
ポケットから財布を取り出すと、「はいどうぞ」と少年に手渡す。財布を渡された少年はきびすを返して、さっさと歩いていく。普通なら、この後、警察に被害を届け出るなりすることになるが、財布と中身が返ってくる可能性はかなり低い。
だが、フリオさんはこの後、少年の体に指一本触れることなく、財布を取り戻すことになる。それどころか、少年からナイフを取り上げることにも成功してしまう。
フリオさんは、自分に背を向けて歩き始めた少年を呼び止めた。「ちょっと待ちなよ。大事なことを忘れてないかい? 今夜、この後も誰かからお金を奪う予定があるのなら、ほら・・・僕が今着ているこのコートも羽織っていけばいいんじゃないかな。その方が暖かいだろ?」
少年は、フリオさんの言葉に意表を突かれた様子だった。「なんでそこまでしてくれるんだよ?」と少年が反応する。
「だって、君は自分が捕まるかもしれないことを覚悟の上で、たった数ドルを奪おうとしてるんだろ? だとしたら、君は本当にその数ドルのお金を必要としていることになる。僕は今夜、ディナーを食べようとしてこの駅で降りたんだ。・・・ねえ、よかったら一緒に食べに行かないか? ぜひ君と一緒に食べに行きたいな」
ワシントンDCを拠点とする公共ラジオ放送局NPR(National Public Radio)に後日フリオさんが語ったところによると、彼の目にはその少年が本当に助けを必要としているように見えたのだという。だから、フリオさんはレストランに行こうと偽って少年を警察署に連れて行くつもりなんかなかった。本当に少年とディナーを食べたいと思ったのだ。
だが、金を巻き上げた当の相手からこんな優しい言葉をかけられても、にわかには信じられない話ではないか。少年の心がもっとすさんでいたら、決して誘いには乗らなかっただろう。それどころか、自分をだまし討ちにしようとしているのだと決め付けて逆上した可能性さえある。
でも少年の心には、まだ他人を信じる純真さが残っていた。だから少年はフリオさんと並んで歩き始めた。
目的の店に着くと、フリオさんは少年をボックス席へと促した。すると、店の人たちが次々に挨拶にやって来る。店長やウエイターはもちろんのこと、厨房から皿洗いのバイトまで出てきて、フリオさんに挨拶をしたではないか。
「すごい! みんながあんたのことを知ってるんだね。もしかして、あんたはこの店の経営者なの?」と少年が驚いてみせる。
「経営者なわけがないよ。ここの常連なんだ」とフリオさんが返すと、「でも、皿洗いのバイトとだって仲がいいんだよねえ!」と少年。
「そうだよ。君だって、誰とでも仲良くするように教わってきただろ?」
「うん、そう教わってきたよ。でも、本当にこんなふうにみんなが仲良くできるとは思ってなかった」
「君が人生で望んでいるものって何かな?」とフリオさんが尋ねると、少年はふいに悲しそうな顔をした。少年はその問いに答えることができなかった。答えづらかったのかもしれない。
にこやかな店のスタッフに囲まれて、すっかりくつろいだ雰囲気のまま食事が終わった。フリオさんは、テーブルの上に置かれた伝票を少年に見せると、こう言った。
「さて、僕のお金は君が持っている。僕には払えない。となると、君が払わないといけなくなりそうだよね。君が僕に財布を返してくれたら、僕が君に奢(おご)ってあげようと思う。奢らせてくれたら、とても嬉しいんだけどな」
少年は食事の勘定のことなどすっかり忘れていた様子で、あっさりとフリオさんに財布を返してくれた。フリオさんは財布を受け取ると、中から20ドル取り出して、少年の手に握らせた。フリオさんが後日NPRに「実際のところはわからないが・・・」と断りながら語ったところによると、少年が本当に欲しがっている金額は20ドル程度ではないかと思えたからだという。
ただし、フリオさんは少年に20ドルを渡すときに条件を付けた。「これと引き換えに君が持っているものを僕にくれないかな? そう、あのナイフを僕に渡してくれたらいんだけどな」
少年は言われるがままにフリオさんにナイフを渡した。
フリオさんの母親はこの話を聞いて、「あなたは今何時かと尋ねてきた相手に腕時計をあげてしまうようなお人好しだものね」と微笑んだ。
フリオさんはNPRにこう語っている。「誰かに正しく接すれば、相手も自分に正しく接してくれるはず。単純明快なことじゃありませんか。世の中は複雑だけれど」
かくしてフリオさんは、自分をナイフで脅して財布を奪った相手から、実に平和かつ友好的なプロセスを経て財布を取り戻すと同時に、武器さえも放棄させることに成功したのである。とはいえ、フリオさんにそこまでの戦略的な計算があったわけではないだろう。彼の思いやりある行動からはIQではなく、EQ(こころの知能指数)の高さを感じさせられる。
すさんだ心で悪事を働いたはずなのに、思いがけず人の心の温かさに触れることになったその少年は、今頃どうしていることだろう? やはりお金がなくなると、再び通行人を脅しにかかっているのか? いや、きっとそんなことはないだろう。180度の転換のきっかけになるほど、少年の心は動かされたはず。
■ Source: http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=89164759
注:ソースとして参照した英文記事には、フリオ・ディアズさん本人の近影が掲載されている。この英文の末尾に“Produced for Morning Edition by Michael Garofalo”という文言があるが、上の話が作り話であることを意味しているわけではない。
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1. 虚構の要件 [ 春巻たべた ] 2008年03月30日 00:04
http://rate.livedoor.biz/archives/50597856.html こんな糞みたいな話は俺は信じないけどそのこと自体はどうでもよくて、 この話が実話なのか作り話なのかがなぜ俺にとって一大事なのか、ということについて。 「で、少年はその後どうなったんですか?」 「さて、どうでし
2. [日常] 心温まる話 [ よしのずいから ] 2008年03月30日 14:49
自分から金を奪った少年に「寒いからコートもあげるよ」と呼びかけ、「一緒に晩飯を食べに行こうよ」と提案 ― その結末やいかに?(なんでも評点、2008/03/28) アメリカ人って、こういう話好きだよね。銀の食器を盗んだジャン・バルジャンに銀の蜀台もあげちゃうとかさ。
3. 最近面白かったものをまとめて貼っとく2 [ ぺったんぺったん ] 2008年04月02日 19:22
あ、そういえば今日でこのブログ運営開始1ヵ月だ。皆様ありがとうございます。
それにしてもニートって怖いですね。今日が何曜日だか、ニート2日目にして分かんなくなってきました。テレビとか見ないし引きこもってるから…生活が客観時間と切り離されてるなぁ。空間と....
4. オモシロサイト・感動ページ・Firefoxアドオン [ アイディア倉庫 ё∫*kiss ] 2008年07月04日 01:20
www
という表記を見るたびに、
心の中で『ワールドワイドウェブ』とつぶやいてしまうё∫です。
◆最近グッときたページ 3つ
・ことわざにまつわるおもしろ画像集
http://www.happy-page.jp/gazou/725.html
・体験談:迷子になっちゃった
http://kamiba...
この記事へのコメント
1. Posted by 5 2008年03月28日 19:27
ええ話や
2. Posted by nb 2008年03月28日 19:42
カンタンにホロっと来るような「純真」な人間が一番危険だ。
おっさんが助かったのは全くのバクチだった。
一番可能性が高いのはホモと間違われて逆上という…
よい子は真似をしないように。
おっさんが助かったのは全くのバクチだった。
一番可能性が高いのはホモと間違われて逆上という…
よい子は真似をしないように。
3. Posted by モッチ 2008年03月28日 21:14
フリオさんの行動に少年と同じくらい私の心も動いた。前回の記事を思い出し、フリオさんの容姿がどんなかはわからないし私は美女でもないけれどこんな人と結婚したら幸せな家庭築けるのかななんて思った。でも友達からよく人を信じすぎバカ正直など言われる様な私とフリオさんの様な人が結婚したらどうなるんだろって心配もあるかも…。
カンタンにホロッと来る自分は実際苦い経験いくつかしてるけどでも来るものは来るのよね…。
カンタンにホロッと来る自分は実際苦い経験いくつかしてるけどでも来るものは来るのよね…。
4. Posted by jacklegdoc 2008年03月28日 21:23
ソースの写真を見るとかなり体格も良さそうですね。逆上されても組み伏せれるという自信があった上で少年を救おうとしたのかも知れませんが、なかなか出来ることではないですね。良い話です。
5. Posted by nb 2008年03月28日 22:07
いわずもがなながら「カンタンにホロっと来る奴は危険」というのは
説得する側が情にほだされるタイプ、同情心豊かなタイプだと身がキケンだよ、という意味ではなくて
期せずして粗暴犯になりうるのは感情のスイッチと振幅が単純で激しい人物、
という意味なので誤解無きよう…「度胸の無いチンピラが一番怖い」のと同じく。
いちコメント子の分際で注釈とは我ながらご大層だが、なんか誤解されてる?風なので。
(ぶっちゃけ皮肉を忍ばせたダブル・ミーニングではあるけど)
説得する側が情にほだされるタイプ、同情心豊かなタイプだと身がキケンだよ、という意味ではなくて
期せずして粗暴犯になりうるのは感情のスイッチと振幅が単純で激しい人物、
という意味なので誤解無きよう…「度胸の無いチンピラが一番怖い」のと同じく。
いちコメント子の分際で注釈とは我ながらご大層だが、なんか誤解されてる?風なので。
(ぶっちゃけ皮肉を忍ばせたダブル・ミーニングではあるけど)
6. Posted by 2008年03月28日 23:46
素敵な人ですね
頭の回転も速いようだし凡人にはすぐ警察に連絡するかその場で押さえ込むかしかできなさそうです。
この方は人望も厚そうですしね
頭の回転も速いようだし凡人にはすぐ警察に連絡するかその場で押さえ込むかしかできなさそうです。
この方は人望も厚そうですしね
7. Posted by モッチ 2008年03月29日 01:39
nbさんには、私がnbさんのコメントの中の言葉を一部拝借してしまったばかりに再度投稿を余儀なくさせてしまったようで申し訳なく思っています。nbさんが仰るところの「カンタンにホロッと来る人間」よく理解できました。私は「説得する側の人間」と「同情心豊かなタイプの人間」両者を混同させて考えていました。私の半?誤解のせいでnbさん、もし嫌な思いをされていたなら、ごめんなさいね…。
8. Posted by 2008年03月29日 02:01
イエスキリストが言った「上着を取った奴には下着もやれ」ってのを忠実にやってるんだな
宗教も悪い側面ばかりじゃない
宗教も悪い側面ばかりじゃない
9. Posted by 2008年03月29日 02:19
さすがキリスト教?だな。ハムラビ法典が聖書だったらタダじゃ済まんぞ
金取られて心臓をビックリさせられたら、心臓売り飛ばしてやれ!
なんてなw
金取られて心臓をビックリさせられたら、心臓売り飛ばしてやれ!
なんてなw
10. Posted by 7 2008年03月29日 15:58
「彼の目にはその少年が本当に助けを必要としているように見えた・・・」
他人の痛みを感じる事のできるフリオさんの人間性を純粋に素敵だと思います。
そんな私は知識人を気取った皮肉屋にはなれそうにもありません。
他人の痛みを感じる事のできるフリオさんの人間性を純粋に素敵だと思います。
そんな私は知識人を気取った皮肉屋にはなれそうにもありません。
11. Posted by 8 2008年03月29日 18:32
言ってるそばから皮肉をw
12. Posted by 2008年03月29日 22:42
この記事で人間の尺度を測ろうとするのは間違い。少なくとも記事としては、はなかなか中立の立場だと思う。
フリオさんの行動が最善と思うのなら、それを行えない人間は、所謂「頭でっかち」というやつだ。。。
フリオさんの行動が最善と思うのなら、それを行えない人間は、所謂「頭でっかち」というやつだ。。。
13. Posted by hiro 2008年03月29日 22:45
少年は
後のアメリカ大統領である!
その時歴史は動いた
後のアメリカ大統領である!
その時歴史は動いた
14. Posted by nb 2008年03月30日 00:38
原則としてコメントは筆者にむけてのものであるべきなのですが、
私はこの記事を手放しの美談紹介と捉え、そこに冷や水を浴びせてやろうというつもりではなく、
そもそも悲劇も喜劇も紙一重の世の中から、野次馬根性で話題を摘み取る当ブログのスタンスを好んで読んでいるのです。
私が特別冷笑家なのではなく、世の中は皮肉なものであり、野次馬は気楽なものです。
なんというのか、わざわざ美談を汚したがる不逞の輩みたいな見られ方は心外なのですが、
まあ、だから何をどうしろということもなく。クールにいきましょう
私はこの記事を手放しの美談紹介と捉え、そこに冷や水を浴びせてやろうというつもりではなく、
そもそも悲劇も喜劇も紙一重の世の中から、野次馬根性で話題を摘み取る当ブログのスタンスを好んで読んでいるのです。
私が特別冷笑家なのではなく、世の中は皮肉なものであり、野次馬は気楽なものです。
なんというのか、わざわざ美談を汚したがる不逞の輩みたいな見られ方は心外なのですが、
まあ、だから何をどうしろということもなく。クールにいきましょう
15. Posted by なるっち 2008年03月30日 14:39
心外だと思うのなら、相手のせいばかりにせずに、まずはご自分の態度を改めましょう。
16. Posted by 和尚 2008年03月30日 14:59
良い話だとは思うよ。
でも俺から言わせればどうもねえ・・・
お人好し過ぎるのも問題なんじゃね。後で馬鹿をみる事の方が多い。
でも俺から言わせればどうもねえ・・・
お人好し過ぎるのも問題なんじゃね。後で馬鹿をみる事の方が多い。
17. Posted by なるっち 2008年03月30日 15:07
15のコメントをした者ですが、ちょっと攻撃的な書き方をしてしまいました…。
他人の態度を責める前に僕自身こそ態度を改めるべきですね。ごめんなさい!
ただ…自分の意見が正しく相手に伝わらなかった時に「なんか誤解されてる」と行く人よりは、「俺が誤解を招くようなことを言っちゃったなあ」と自省できる人のほうが人間的に魅力的だとは思うもので…
その思いが行きすぎて、ちょっと辛辣なツッコミになってしまいました。反省。
他人の態度を責める前に僕自身こそ態度を改めるべきですね。ごめんなさい!
ただ…自分の意見が正しく相手に伝わらなかった時に「なんか誤解されてる」と行く人よりは、「俺が誤解を招くようなことを言っちゃったなあ」と自省できる人のほうが人間的に魅力的だとは思うもので…
その思いが行きすぎて、ちょっと辛辣なツッコミになってしまいました。反省。
18. Posted by 人間嫌い 2008年03月30日 16:52
この人の場合、これでよかったんだと思う。
後で馬鹿をみるから嫌だと考える人は、そもそもこんな行動をとろうとは思わない。
彼はたとえ、裏切られても構わないから少年を助けたいと思ったのだろう。馬鹿をみるからやめなと厭世観にとらわれた人がたしなめても、実際に裏切られてもは後悔はしないはず。
そのくらいの寛容さがないと、彼のような行動をとる資格がない。それに、打算的な人が偽善的に行動しても少年の心は動かせないだろう。
功利的、打算的な次元で裁定できる話ではないと思う。単純に美しい人間が為した美談じゃないか。どうせ現実は……とペシミズム、ニヒリズムが陥った人間が干渉できる隙などない。
まあ、俺にはそんな高尚なことはできないがね。恐いし、他人がどうなろうと興味がない。
後で馬鹿をみるから嫌だと考える人は、そもそもこんな行動をとろうとは思わない。
彼はたとえ、裏切られても構わないから少年を助けたいと思ったのだろう。馬鹿をみるからやめなと厭世観にとらわれた人がたしなめても、実際に裏切られてもは後悔はしないはず。
そのくらいの寛容さがないと、彼のような行動をとる資格がない。それに、打算的な人が偽善的に行動しても少年の心は動かせないだろう。
功利的、打算的な次元で裁定できる話ではないと思う。単純に美しい人間が為した美談じゃないか。どうせ現実は……とペシミズム、ニヒリズムが陥った人間が干渉できる隙などない。
まあ、俺にはそんな高尚なことはできないがね。恐いし、他人がどうなろうと興味がない。
19. Posted by nb 2008年03月30日 19:19
勝手に絡んでは勝手に謝って…しっかり薄っぺらい自家製道徳だけは押し付けていく。所詮ネットよの。オラもうこんなムラには居られねえだ
20. Posted by lba 2008年03月30日 23:56
いい話だが俺にはマネが出来ない。
それは心意気がでは無く
挨拶してくれる常連の店が無いからだ!
それは心意気がでは無く
挨拶してくれる常連の店が無いからだ!
21. Posted by 出来てない人間 2008年03月31日 01:25
すごい。俺なら即殴る蹴る
22. Posted by MACHO筋トレ 2008年03月31日 11:33

23. Posted by ぱ 2008年04月03日 22:06
これ、本当に本当の話だろうか
どうしてこの話が明るみにでたんだろ
どうしてこの話が明るみにでたんだろ
24. Posted by 2008年04月05日 16:01
いい話かもしれないけど、少年野放しかよ。
やっぱ捕まるべきだろ。
そこは他の犯罪者と平等に罰を受けないと。
やっぱ捕まるべきだろ。
そこは他の犯罪者と平等に罰を受けないと。
25. Posted by kim 2008年04月05日 16:28

見ず知らずの人に『愛』を与えられる
人は「馬鹿をみる」なんてケチな心は持ち合わせてはいないはず。
素敵な人ですね。。
26. Posted by eco 2008年04月06日 11:23
ジョジョの回想シーンでありそうなエピソードだ!
27. Posted by BON 2008年04月09日 02:29
23>に同意。なぜこのニュースが世に出たのか?フリオさんが自分で報道機関に売り込む以外にこの話が公にやる方法があるのか?
28. Posted by ??? 2008年04月09日 06:50
明るみになったのは二人の現場を見ていたか話を聞いていた店長やウェイターの口からかもしれないし、店長ウェイターから話を聞いた皿洗いの口からかもしれないし、その中の誰かがあとからフリオさんに問い詰めて後日情報提供したのかもしれないし?フリオさんはなんせ常連らしいから突然見知らぬ少年を連れて来ていつもと違った様子でいれば店の人達の興味も引くはずでは?
29. Posted by !!! 2008年04月12日 21:55
なぜ明るみに出たのか。
それは、少年が詫びと感謝の気持ちで新聞社にたれ込んだから。
後に、レストランを通してフリオさんは身元を知られ、取材を受け全貌が明らかに。
それは、少年が詫びと感謝の気持ちで新聞社にたれ込んだから。
後に、レストランを通してフリオさんは身元を知られ、取材を受け全貌が明らかに。
30. Posted by ??? 2008年04月12日 22:05
『少年が詫びと感謝の気持ちを持って新聞社にたれこんだ』のなら…ますます感動〜!
31. Posted by あ 2010年08月16日 09:43
フリオさんのカーチャンの言葉でワロタwww
32. Posted by a 2010年08月21日 11:51
>>26 ありそうw
33. Posted by please click the following internet site 2014年05月11日 10:44
hookah pen amazon なんでも評点:自分から金を奪った少年に「寒いからコートもあげるよ」と呼びかけ、「一緒に晩飯を食べに行こうよ」と提案 ― その結末やいかに?