クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:女性患者の外性器を勝手に全部切り取ってしまう産婦人科医

2008年02月20日

女性患者の外性器を勝手に全部切り取ってしまう産婦人科医


場所はオーストラリア・ニューサウスウェールズ州。時は2003年に遡る。ある女性(以下「ミセスC」)が“デリケートな部分”に異常を覚えて地元のパンブラ病院で受診したところ、手術を勧められた。
ミセスCのラビアには、直径20ミリほどの大きさの病変部があった。その病変部を切除する手術を受けることになった。全身麻酔下での手術となるが、手術を受けるのは外性器であり、しかも病変部が小さかったことから、大掛かりな手術になるはずはなかった。

グレーム・リーブズという名の産婦人科医が手術を執刀することになった。きっと確かな腕の医師のはずだから、安心して手術を受ければいいとミセスCは思っていたはずだ。

だが、ミセスCがいよいよ麻酔の眠りに落ちようという段になって、リーブズ医師がサディスティックな素顔を垣間見せた。ベッドに横たわっているミセスCの上にリーブズ医師が体を乗り出してきたかと思うと、その口から耳を疑うような言葉が囁かれたのである。

「クリトリスも取ってあげるからね・・・」

だが麻酔が回り始めたミセスCの意識はそこで途切れている。麻酔の眠りから覚めたとき、ミセスCは激痛にのた打ち回った。

ミセスCの外性器は完全に切除されていた。ラビアはすべて切除されており、リーブズ医師が囁いた言葉のとおり、クリトリスも完全に消失していた。

外性器が切除された部分の大きさは、三角形状に95ミリ×55ミリ×34ミリにも達していた。

産婦人科医がはっきりした理由もなく(あるいは個人的性癖に突き動かされて)全身麻酔下の患者の外性器をすべて切除してしまうだなんて、まるで都市伝説のような話である。だが、現に訴訟で判決が下りている。

ミセスCの申し立てを受けた医療審判所が調査を開始した。その結果、証拠の写しを含む報告書がミセスCに返されてきた。報告書を読んだミセスCは、リーブズ医師を相手取った損害賠償訴訟に踏み切った。

グレーム・リーブズというこの男は、翌2004年に医師免許を剥奪された。「最も重大でおぞましい不正医療行為を犯した」というのがその理由である。

2007年、訴訟の判決が下り、リーブズ元医師はミセスCに164,000ドルを支払うように命じられた(豪州ドルと思われるが日本円で1600万円に相当する)。しかし、その賠償金が支払われる見込みは、ほとんどない。リーブズ医師が加入していた保険会社は支払いを拒否している上、彼自身が破産を申し立てているからである。

「この5年間、本当に辛い思いをしてきました」とミセスCは言う。「この男のひどい行いのせいで、私は女としての自分を失ったような気がしています。しかも、被害に遭ったのは自分だけではなかったのです。詳しく調べていくにつれて、悲しみと憤りが増すばかりです」

本件を伝えている英文記事によると、ミセスCとその他の被害者が地元テレビ局Channel 9の取材を受け、今年の2月10日に特集番組として放映されたらしい。ただ、その番組の内容については、あまり詳しく書かれていない。

日本でも、ずいぶん前にどこかの産婦人科で、多数の患者の子宮を無断で摘出していたとして大問題になったことがある。しかし、医師が女性患者の外性器を無断で切除してしまうという話は聞いたことがない。

アフリカ大陸には、FGMという悪習がある。それとリーブズ元医師の無断切除に何らかのつながりがあるのかどうかは不明である。むしろ、サディスティックな性癖を満たすためだったのではないかという気がする。

リーブズ元医師がなぜ刑事裁判で裁かれなかったのかも不思議なところである。どう考えても、これは確信犯であり、刑事犯罪に相当するはず。

ちなみに、4年くらい前にルーマニアで執刀中の医師が発狂してしまい、患者男性のペニスをばらばらに切断するという事件が伝えられたことがある(参考記事)。

【付記】

本業や私生活で忙しく、しばらく更新が滞っていた。今夜も完全徹夜の突貫工事となる予定だったのだが、思いのほか短時間で仕事が片付いてしまった。このネタはしばらく前に見つけてキープしておいたものだが、さすがにどこも取り上げてなさそうなので記事にすることにした。

いろいろ思うところあって、この手のエグイ系のネタを扱うのはしばらく避けていたのだが、まあネタ日照りが続いていることもあるし、たまにはいいかと思った次第。




■ Source: http://www.ararat.yourguide.com.au/news/national/crime/mutilated-womans-story-features-on-tv-program/1173965.html

(Reference: Look away now, for the love of God - The F-Word

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この記事へのコメント

1. Posted by lba   2008年02月20日 14:35
保険会社が支払い拒否って…これも酷いな。
2. Posted by ごどはんど   2008年02月20日 15:19
支払い拒否って、それはそれで認められるんですか?
無知なもんで
3. Posted by やも   2008年02月21日 21:00
3 時間ある時等によく拝見させて頂いております。更新して新しいもの見れるのはいいのですが、早く回想記の続きが見たいです。楽しみに待ってます。これからも応援しております。
4. Posted by ・   2008年02月21日 22:40
>>ごどはんどさん
多分「故意に行った犯罪行為」だからでしょう。
自動車保険の場合は加入者が故意に起こした事故であっても、保険の目的が「被害者保護」であるため支払われますが、今回の保険の目的が被害者保護ではない保険だったのではないかと思われます。
5. Posted by kono   2008年02月23日 06:44
私は中にある一部分を切られそうになった事があります。
部分麻酔だから良かったものの切られてたらこれまた大変な事に...
6. Posted by     2008年02月25日 02:24
性器の手術はこんなの多いね
日本の某包茎クリニックもヤバイらしい

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