2007年11月05日
インド・ビハール州の僻地にあるラプール・コダール・カティという人口500人の集落で、2年前、手足の数が合わせて8本という女の赤ちゃんが生まれた。電気も水道もない貧しい集落の住人たちは“神の子”の姿を目に焼きつけ、その手足に触れてご利益にあやかろうと、赤ん坊が生まれた家に押しかけた。
ともに20代である父シャンブ・タトマさんと母プーナム・タトマさんは、我が子にラクシュミと名づけた。美と豊穣と幸運を司るヒンズー教の女神ラクシュミから取った名前である。
女神ラクシュミは腕が4本あったことになっている。ラクシュミ・タトマちゃん(現在2歳)も、確かに腕が4本ある。しかし、肩から4本の腕が生えているわけではない。上半身を見る限り、笑顔が可愛らしい普通の2歳の女の子である。
しかし、骨盤に4本の脚が生えている。さらに、骨盤から下にも小さな胴体があり、その終端に2本の腕が生えている。画像処理されたX線写真を見ると、その特異な構造に愕然とさせられる。
ただし、下側のもう1つの胴体には頭がない。もし頭があったなら、それは双子の姉妹の頭ということになる。つまり、双子の姉妹が骨盤で結合した姿で生まれたシャム双生児だったことになる。
しかし、ラクシュミ・タトマちゃんの下半身につながっているもう1つの胴体は、頭部(脳)を有さないため、独立した生命とはみなされない。
ラクシュミちゃんが成長するにつれて、その余分な胴体と四肢が邪魔になり、いろいろと不便をきたすようになってきた。このままでは普通の暮らしを送ることができないのが明らかである。
ラクシュミちゃんの父シャンブさんの1日の稼ぎは、日本円にしてわずか120円。それでもなんとかお金をためて、国立病院で娘を診てもらおうとした。だが、門前払いの連続。医師の診察を受けることさえできなかった。
しかし、ある1人の女医が救いの手を差し伸べた。カルナータカ州の州都バンガロールの郊外に立地する“ナラヤナ・ヘルス・シティ(Narayana Health City)”という医療センターの整形外科医シャラン・パティル医師である。パティル医師は村を訪れて、ラクシュミちゃんを診察すると、寄生結合体の分離手術を勧めたのである。
分離手術を受けなければ、思春期初期から始まる体の変化がラクシュミちゃんを死に至らしめてしまう危険性が高い、とパティル医師は見ている。
その費用は日本円で約240万円もかかる。貧しい両親に捻出できる金額ではない。本件を伝えているTelegraph紙の記事には具体的な記述がないのだが、どうやら全額を病院側が負担するようである。
ラクシュミちゃんは母プーナムさんと共に“ナラヤナ・ヘルス・シティ”で2ヶ月にわたる準備期間を過ごしてきた。そして、11月6日に分離手術が行われる。30人以上の外科医が8時間シフト制で、40時間にも及ぶ手術を執刀する。
この手術では、ラクシュミちゃんの脊柱から寄生結合体(未発達な双子の姉妹)を分離すると共に、寄生している側の胴体から腎臓を取り出して、ラクシュミちゃんに移植する(ラクシュミちゃん自身の体内には腎臓が存在しないということらしい)。
おそらく、手術が完了した後で、海外メディアがこぞってラクシュミちゃんのことを報じそうな気がするが、現時点で取り上げておくことにした。
■ Source: Twin girl with eight limbs to have
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しかし、骨盤に4本の脚が生えている。さらに、骨盤から下にも小さな胴体があり、その終端に2本の腕が生えている。画像処理されたX線写真を見ると、その特異な構造に愕然とさせられる。
ただし、下側のもう1つの胴体には頭がない。もし頭があったなら、それは双子の姉妹の頭ということになる。つまり、双子の姉妹が骨盤で結合した姿で生まれたシャム双生児だったことになる。
しかし、ラクシュミ・タトマちゃんの下半身につながっているもう1つの胴体は、頭部(脳)を有さないため、独立した生命とはみなされない。
ラクシュミちゃんが成長するにつれて、その余分な胴体と四肢が邪魔になり、いろいろと不便をきたすようになってきた。このままでは普通の暮らしを送ることができないのが明らかである。
ラクシュミちゃんの父シャンブさんの1日の稼ぎは、日本円にしてわずか120円。それでもなんとかお金をためて、国立病院で娘を診てもらおうとした。だが、門前払いの連続。医師の診察を受けることさえできなかった。
しかし、ある1人の女医が救いの手を差し伸べた。カルナータカ州の州都バンガロールの郊外に立地する“ナラヤナ・ヘルス・シティ(Narayana Health City)”という医療センターの整形外科医シャラン・パティル医師である。パティル医師は村を訪れて、ラクシュミちゃんを診察すると、寄生結合体の分離手術を勧めたのである。
分離手術を受けなければ、思春期初期から始まる体の変化がラクシュミちゃんを死に至らしめてしまう危険性が高い、とパティル医師は見ている。
その費用は日本円で約240万円もかかる。貧しい両親に捻出できる金額ではない。本件を伝えているTelegraph紙の記事には具体的な記述がないのだが、どうやら全額を病院側が負担するようである。
ラクシュミちゃんは母プーナムさんと共に“ナラヤナ・ヘルス・シティ”で2ヶ月にわたる準備期間を過ごしてきた。そして、11月6日に分離手術が行われる。30人以上の外科医が8時間シフト制で、40時間にも及ぶ手術を執刀する。
この手術では、ラクシュミちゃんの脊柱から寄生結合体(未発達な双子の姉妹)を分離すると共に、寄生している側の胴体から腎臓を取り出して、ラクシュミちゃんに移植する(ラクシュミちゃん自身の体内には腎臓が存在しないということらしい)。
おそらく、手術が完了した後で、海外メディアがこぞってラクシュミちゃんのことを報じそうな気がするが、現時点で取り上げておくことにした。
■ Source: Twin girl with eight limbs to have
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1. 上半身に2本の腕+下半身に4本の脚と2本の腕=8本の手足を有する2歳の女の子、分離手術へ [ 超暇つぶしブログ ] 2007年11月06日 08:19
上半身に2本の腕+下半身に4本の脚と2本の腕=8本の手足を有する2歳の女の子、分離手術へ
「外国に比べて日本の道路料金は高すぎる」・・・37歳無職男、有料道路を料金払わず130回通行して逮捕
キスすらしたこと無いやつって生きてる価値皆無だよね
雪山経...
2. @@@ オカルトニュース/2007.09?? @@@ [ 自アンちゃんねるニャー ] 2007年12月20日 13:35
→@@@ オカルトニュース/2007.09† @@@ オカルト超常現象板@2ch...
この記事へのコメント
1. Posted by 常連 2007年11月06日 02:11
美と豊穣を司る女神から名前をもらうってすごいなぁと思った。
蛇足だけど最後の2行がいらなければもっと素直に記事が読めたと思った。
蛇足だけど最後の2行がいらなければもっと素直に記事が読めたと思った。
2. Posted by ちょっと微妙なカキコ 2007年11月06日 03:35
う〜んインドの神様って腕が複数とか顔が複数ってゆう姿の神様が結構居るのはこうゆう人たちが過去にいて、有難られていたからなんだろうか?
日本とかじゃぁ忌み子として殺されてんだろうが・・・
インドって懐の深いのか・・・
日本とかじゃぁ忌み子として殺されてんだろうが・・・
インドって懐の深いのか・・・
3. Posted by すでに 2007年11月07日 01:44
海外メディアでは取り上げられています。
4. Posted by コウさん 2007年11月07日 13:12
う〜ん、読んでビックリ!。この記事よんで思い出すのはべトちゃん、ドクちゃんだね。分離手術うまくいくといいけどね。
5. Posted by にゅん 2007年11月08日 14:40
分離手術成功したみたいです
ひとまずよかった。
頭はなくても骨は成長するんだね
ひとまずよかった。
頭はなくても骨は成長するんだね
6. Posted by . 2007年11月09日 14:25
ほほー、分離手術成功したのか。良かった良かった。
インドではしばしば、奇形を持って生まれた人が
有難がられるという事があるようだな。
その理由については※2に同意。
日本で障害者が差別が多くなったのは、
明治の文明開化のあたりらしい。
無論それ以前にも差別はあったと思うが、
聖徳太子の時代から福祉関係の法はあったし。
例えば精神疾患による犯罪は免責とかね。
明治になってからは、身体的な障害を持った者は
外に出さないように、ってのが法で定められたそうだ。
現在ではそんな法は撤廃された訳だが、
そういう風潮の名残は残ってるね。
昔に比べれば、かなり少なくなってるのは確かだけど。
この調子で差別(過度にちやほやされたり
哀れに思われたりする事も含む)がどんどん
減って行けば良いんだが。
インドではしばしば、奇形を持って生まれた人が
有難がられるという事があるようだな。
その理由については※2に同意。
日本で障害者が差別が多くなったのは、
明治の文明開化のあたりらしい。
無論それ以前にも差別はあったと思うが、
聖徳太子の時代から福祉関係の法はあったし。
例えば精神疾患による犯罪は免責とかね。
明治になってからは、身体的な障害を持った者は
外に出さないように、ってのが法で定められたそうだ。
現在ではそんな法は撤廃された訳だが、
そういう風潮の名残は残ってるね。
昔に比べれば、かなり少なくなってるのは確かだけど。
この調子で差別(過度にちやほやされたり
哀れに思われたりする事も含む)がどんどん
減って行けば良いんだが。