2007年10月08日
英国ウェストヨークシャー州ハリファックスにチェルシー・グレドヒルという名の14歳の少女がいる。彼女には夢がある。モデルになるという夢である。そしてある日、携帯サイト上で“Miss Teen Queen UK”というオンライン美少女コンテストが参加者を募っているのを見つけた。
参加資格は13歳から18歳までの少女とある。これはもちろんOKだ。そして、親の同意も必要。これもお母さんとお父さんに許しを得ることができた。チェルシーさんは、 “Miss Teen Queen UK”運営局に自分の写真を送って一事選考の結果を待った。
するとどうだろう。見事に一事選考を通過し、コンテスト運営者がチェルシーさんを写真撮影のためにロンドンに招いてくれた。こうして撮影された写真がサイトに掲載され、コンテスト本選が始まった。
コンテストは、オンライン投票の獲得数を争う方式だった。ただし、オンライン・フォームからの投票ではなく、メールで投票する必要があった。
チェルシーさんは順調に票を伸ばしていった。投票締め切りまでに、 1,972の票が集まった。上位5名で争われる最終選考に残ったのである。
最終選考は、オンライン投票によるものではなく、審査員が勝者を選ぶ方式だった。残念なことに、ミスおよび準ミスとして選ばれたのは他の女の子だった。その代わり、100ポンド(日本円で約2万4千円)相当の化粧品セットが残念賞として彼女に贈られた。
化粧品セットなど贈られたところで、彼女の失意が癒されることはなかった。それどころか、泣きっ面に蜂のようなショックが彼女を襲う。1,175ポンド(日本円で約28万円)もの請求書が携帯電話会社から送られてきたのである。
そもそもチェルシーさんが集めた1,972票のほとんどすべては、彼女が自分で自分に投じた票だった。メール1通につき、60ペンスの料金が発生する。それに約2000を乗じると、1,175ポンドという請求額にほぼ一致する。
どうやら、“Miss Teen Queen UK”の投票システムは、自己投票を判別して除外するようになっていなかったらしい。チェルシーさんはライバルたちに負けじとして、せっせと自己投票を続けたのである。
チェルシーさん以外の参加者も、実際には自己投票に頼っていた可能性が濃厚である。チェルシーさんの母リサさん(35歳)は、きっとそうに違いないと見ている。「結局、本当に美少女かどうかよりも、お金に余裕があるかどうかで勝者が決まってしまうコンテストじゃありませんか。メール代をどのくらいまで払えるかによって決まってしまうんですよ」
母リサさんは、娘の行動自体をとがめる気はないという。「娘が自己投票した気持ちは理解できます。だから娘に対して腹が立ったりはしません。私が腹立たしく思うのは、女の子たちを食い物にするようなやり方です。この年代の女の子は影響を受けやすいのですから」
一方、“Miss Teen Queen UK”の運営局は、チェルシーさんとお母さんには事前にシステムをちゃんと説明してあるとして苦情を聞き入れるつもりはない。広報担当者は言う。「お母さんは、(コンテストの選抜方法を)承知の上で娘さんに参加を許したはずです。最終選考では、審査員が審査に当たります。公明正大なコンテストです」
母リサさんと父ジェーソンさんは、結局、貯金をはたいて請求額の支払いを済ませたとのこと。
まあ、自己投票を禁止にしないというのは、確かに罪作りなシステムである(携帯会社が潤うように意図された仕組みかもしれない)。自分で自分に投票しても虚しいだけだと頭でわかっていても、いざ競争の最中に立つと理屈が通用しなくなるのが人間心理というものである。しかも、チェルシーさんや他の参加者は全員が13歳から18歳までの少女。たしかに、影響されやすい年頃だろう。
しかし、順位を競う者どうしが自己投票で順位を挙げようとする姿は、前にもどこかで見たことがある。いや、日常的によく見かけている気がする。そう、ネットのランキングで、しばしば見られる光景である。上位に食い込めば露出が増え、プレゼンスを獲得でき、アクセスを増やすことができるから、あの手この手を画策する人たちもいる。単なる自慰行為とは限らない。
モデル志望のチェルシーさんにも同じことが言えるかもしれない。とにかく最終選考に残るまでは、自己投票だろうがなんだろうが上位に食い込む必要があった。しかし、こういう残念な結果に終わってしまった。ソースとして参照したSun紙の記事には、彼女の写真が2枚掲載されているが、なんともコメントしづらい。
ただまあ、Sun紙も母親に取材しながら辛辣な見出しをつけるものである。“silly”とは「知能が低い」という意味である。記事の冒頭を“A PRETTY teenager”で始めることによって中和を図っているのかもしれないが。
■ Source: Beauty teenager is pretty silly
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コンテストは、オンライン投票の獲得数を争う方式だった。ただし、オンライン・フォームからの投票ではなく、メールで投票する必要があった。
チェルシーさんは順調に票を伸ばしていった。投票締め切りまでに、 1,972の票が集まった。上位5名で争われる最終選考に残ったのである。
最終選考は、オンライン投票によるものではなく、審査員が勝者を選ぶ方式だった。残念なことに、ミスおよび準ミスとして選ばれたのは他の女の子だった。その代わり、100ポンド(日本円で約2万4千円)相当の化粧品セットが残念賞として彼女に贈られた。
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そもそもチェルシーさんが集めた1,972票のほとんどすべては、彼女が自分で自分に投じた票だった。メール1通につき、60ペンスの料金が発生する。それに約2000を乗じると、1,175ポンドという請求額にほぼ一致する。
どうやら、“Miss Teen Queen UK”の投票システムは、自己投票を判別して除外するようになっていなかったらしい。チェルシーさんはライバルたちに負けじとして、せっせと自己投票を続けたのである。
チェルシーさん以外の参加者も、実際には自己投票に頼っていた可能性が濃厚である。チェルシーさんの母リサさん(35歳)は、きっとそうに違いないと見ている。「結局、本当に美少女かどうかよりも、お金に余裕があるかどうかで勝者が決まってしまうコンテストじゃありませんか。メール代をどのくらいまで払えるかによって決まってしまうんですよ」
母リサさんは、娘の行動自体をとがめる気はないという。「娘が自己投票した気持ちは理解できます。だから娘に対して腹が立ったりはしません。私が腹立たしく思うのは、女の子たちを食い物にするようなやり方です。この年代の女の子は影響を受けやすいのですから」
一方、“Miss Teen Queen UK”の運営局は、チェルシーさんとお母さんには事前にシステムをちゃんと説明してあるとして苦情を聞き入れるつもりはない。広報担当者は言う。「お母さんは、(コンテストの選抜方法を)承知の上で娘さんに参加を許したはずです。最終選考では、審査員が審査に当たります。公明正大なコンテストです」
母リサさんと父ジェーソンさんは、結局、貯金をはたいて請求額の支払いを済ませたとのこと。
まあ、自己投票を禁止にしないというのは、確かに罪作りなシステムである(携帯会社が潤うように意図された仕組みかもしれない)。自分で自分に投票しても虚しいだけだと頭でわかっていても、いざ競争の最中に立つと理屈が通用しなくなるのが人間心理というものである。しかも、チェルシーさんや他の参加者は全員が13歳から18歳までの少女。たしかに、影響されやすい年頃だろう。
しかし、順位を競う者どうしが自己投票で順位を挙げようとする姿は、前にもどこかで見たことがある。いや、日常的によく見かけている気がする。そう、ネットのランキングで、しばしば見られる光景である。上位に食い込めば露出が増え、プレゼンスを獲得でき、アクセスを増やすことができるから、あの手この手を画策する人たちもいる。単なる自慰行為とは限らない。
モデル志望のチェルシーさんにも同じことが言えるかもしれない。とにかく最終選考に残るまでは、自己投票だろうがなんだろうが上位に食い込む必要があった。しかし、こういう残念な結果に終わってしまった。ソースとして参照したSun紙の記事には、彼女の写真が2枚掲載されているが、なんともコメントしづらい。
ただまあ、Sun紙も母親に取材しながら辛辣な見出しをつけるものである。“silly”とは「知能が低い」という意味である。記事の冒頭を“A PRETTY teenager”で始めることによって中和を図っているのかもしれないが。
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この記事へのコメント
1. Posted by かずきんぐ 2007年10月08日 23:39
パケ放題〜(・��」)
2. Posted by 通りがかりの変人 2007年10月09日 00:52
でも、この少女、今後はポストペイド持たせてくれないでしょうね・・・
3. Posted by 2007年10月11日 01:27
芸能界みたいな方面はそんなもんでしょ
実質無能がどんな汚い手使おうが、売れたら勝ち
実力で有名になる奴なんているのかってぐらいだな
実質無能がどんな汚い手使おうが、売れたら勝ち
実力で有名になる奴なんているのかってぐらいだな
4. Posted by あー 2007年10月11日 06:50
友達いなかったのか?
5. Posted by linked website 2014年05月12日 00:40
e shisha なんでも評点:オンライン美少女コンテストにエントリした14歳少女が決勝に残るも、自己投票が多すぎて携帯の請求が大変なことに