2007年07月24日
われわれの大腸のゴール間近には、S字に曲がったS状結腸がある。そこを過ぎると、長さ20センチほどの直線路、すなわち直腸を残すのみである。この直腸は、本来、排泄物を体外に押し出すため(および一時的に貯留するため)の器官である。肛門側から何かが侵入してくることを想定した設計にはなっていない。
しかしながら、直腸の持ち主が自らの手で異物を挿入することもあれば、他者の手によって異物が挿入されることもある。異物を完全に直腸内に埋没させてしまい、肛門外に手がかりがない状態になると、異物を取り出せなくなって難儀することが多いという。(詳細については、こちらの記事の前半部を参照)。
他者の体の一部が挿入された場合や、十分な長さがある異物の場合は抜き取ることも容易なわけだが、あまり長すぎる異物を挿入すると直腸を通り越して、S状結腸に届いてしまう可能性がある。S状結腸は曲がりくねっているので、直線状の異物が入り込むと、内部に損傷を負う危険性が高い。
たとえば、ビリヤードのキューなどを挿入するのは、かなり危険だと思われる。実際に、オーストラリアのタスマニア州でそれに類する事例が起きている。ある日の夜、同州の州都ホバート周辺を飲み歩いている3人組の男たちがいた。3人のうち1人の誕生日を祝っていた。
ホバート東部のビレッジ・グリーン・タバーンのパブに辿り着いたとき、彼らはもう、べろんべろんに酔っていた。3人とも衣類を脱ぎ捨て、げらげら笑いながら店内を走り回っていた。
すると、3人のうち1人(裁判沙汰になったため、以後「原告男性」と記す)が床に転倒してしまった。ズボンにも下着にも覆われていない臀部を突き出す状態でもがいていると、仲間の1人であるマシュー・ノエル・トリフレットという21歳の屋根職人が店内にあったビリヤードのキューを手に取り、原告男性の臀部の谷間に一気に突き刺した。
トリフレットは、げらげら笑いながらキューをさらに深くねじ込んだ。そのとき、かなりの力が加えられたと見られている。キューを軸方向に押し込む力のほか、キューを側方に押す力も加えられたため、キューがぽきりと折れてしまった。
キューが折れた時点で、既にキューの先端から31センチほどの長さが原告男性の体内に挿入されていた。手がかりとなる部分が肛門外に出ていなかったらしく、その場でキューを抜き取ることはできなかった。トリフレットはそんな事態を引き起こしながらも、まだ腹を抱えて笑っていた。
原告男性は、耐え難い痛みに苛まれながら帰宅した。しばらくすると、なんとかキューを体外に取り出すことができた。しかし、痛みは治まらない。
原告男性は、患部を医師に診せる恥ずかしさより痛みに耐える方を選んで3日間も我慢していたが、ついに我慢できなくなって王立ホバート病院を訪れた。だが、実は既に命に関わりかねない状況に陥っていた。医師が彼の大腸下部を検査すると、大腸壁に穴が開いていることが判明したのである。
その穴から、既に排泄物が体腔内に漏れ出していた。一刻の猶予も許されない状況だった。穴を閉じる緊急手術が行われた。原告男性が病院に行くのが後少しでも遅かったら、命を落としていた可能性すらある。
手術は成功し、男性は3週間後に退院を許された。ただし、人工肛門袋を取り除く手術を後日に受けねばならなかった。
このたび、トリフレット被告に対して判決が下された。彼に言い渡されたのは、執行猶予2年付きの懲役6ヶ月の刑および社会奉仕140時間の処罰だった。
トリフレット被告は、ひどい苦痛を伴う傷を原告男性に負わせたことを認めたが、警察に協力的だったこと、早期に有罪を認めたこと、彼を屋根職人として雇っている人物が彼の普段の行いに問題がないと証言したことなどが酌量されたという。
■ Source: Pool cue prank backfires to end in agony
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たとえば、ビリヤードのキューなどを挿入するのは、かなり危険だと思われる。実際に、オーストラリアのタスマニア州でそれに類する事例が起きている。ある日の夜、同州の州都ホバート周辺を飲み歩いている3人組の男たちがいた。3人のうち1人の誕生日を祝っていた。
ホバート東部のビレッジ・グリーン・タバーンのパブに辿り着いたとき、彼らはもう、べろんべろんに酔っていた。3人とも衣類を脱ぎ捨て、げらげら笑いながら店内を走り回っていた。
すると、3人のうち1人(裁判沙汰になったため、以後「原告男性」と記す)が床に転倒してしまった。ズボンにも下着にも覆われていない臀部を突き出す状態でもがいていると、仲間の1人であるマシュー・ノエル・トリフレットという21歳の屋根職人が店内にあったビリヤードのキューを手に取り、原告男性の臀部の谷間に一気に突き刺した。
トリフレットは、げらげら笑いながらキューをさらに深くねじ込んだ。そのとき、かなりの力が加えられたと見られている。キューを軸方向に押し込む力のほか、キューを側方に押す力も加えられたため、キューがぽきりと折れてしまった。
キューが折れた時点で、既にキューの先端から31センチほどの長さが原告男性の体内に挿入されていた。手がかりとなる部分が肛門外に出ていなかったらしく、その場でキューを抜き取ることはできなかった。トリフレットはそんな事態を引き起こしながらも、まだ腹を抱えて笑っていた。
原告男性は、耐え難い痛みに苛まれながら帰宅した。しばらくすると、なんとかキューを体外に取り出すことができた。しかし、痛みは治まらない。
原告男性は、患部を医師に診せる恥ずかしさより痛みに耐える方を選んで3日間も我慢していたが、ついに我慢できなくなって王立ホバート病院を訪れた。だが、実は既に命に関わりかねない状況に陥っていた。医師が彼の大腸下部を検査すると、大腸壁に穴が開いていることが判明したのである。
その穴から、既に排泄物が体腔内に漏れ出していた。一刻の猶予も許されない状況だった。穴を閉じる緊急手術が行われた。原告男性が病院に行くのが後少しでも遅かったら、命を落としていた可能性すらある。
手術は成功し、男性は3週間後に退院を許された。ただし、人工肛門袋を取り除く手術を後日に受けねばならなかった。
このたび、トリフレット被告に対して判決が下された。彼に言い渡されたのは、執行猶予2年付きの懲役6ヶ月の刑および社会奉仕140時間の処罰だった。
トリフレット被告は、ひどい苦痛を伴う傷を原告男性に負わせたことを認めたが、警察に協力的だったこと、早期に有罪を認めたこと、彼を屋根職人として雇っている人物が彼の普段の行いに問題がないと証言したことなどが酌量されたという。
■ Source: Pool cue prank backfires to end in agony
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1. 肛門にビリヤードのキューを入れられ、大怪我した男性の話。 [ onoZawaの萌え燃えダイアリ〜! ] 2007年07月25日 10:05
[なんでも評点] 肛門から深さ31センチまで挿入されたビリヤードのキューがS状結腸を突き破る [miccckey] [(評)激痛指数] (2007-07-24 19:50)
ある日の夜、同州の州都ホバート周辺を飲み歩いている3人組の男たちがいた。3人のうち1人の誕生日を祝っていた。
ホバート東....
2. 神楽書堂‐ニュースログ‐ [ 神楽書堂‐ニュースログ‐ ] 2007年07月25日 17:52
この記事へのコメント
1. Posted by 碧慧菩 2007年07月24日 22:38

痛そうな記事も時々拝見しますが、この記事も想像しただけでかなり痛そうですね。
ところで、本文9、10段落目の「原告男性」と思われる箇所が「被告男性」になってますよ。
「病院に行く〜」等の文が続いてますので「原告」だと思うのですが。
2. Posted by miccckey 2007年07月24日 22:43
>碧慧菩さん
おっしゃるとおりです。ご指摘ありがとうございます。
さっそく訂正しておきました。
おっしゃるとおりです。ご指摘ありがとうございます。
さっそく訂正しておきました。
3. Posted by ゴメンナサイ 2007年07月24日 23:48

指でも危険性があるのにキューで30センチは凄まじく恐ろしいですね
4. Posted by 穴 2011年08月27日 19:11
笑ったw