クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:少女に銃を突き付けたパーティ乱入男に肝っ玉女性がワインを勧めると、男は急に素直になって「僕を抱き締めて」と皆にお願い

2007年07月14日

少女に銃を突き付けたパーティ乱入男に肝っ玉女性がワインを勧めると、男は急に素直になって「僕を抱き締めて」と皆にお願い


今まさに銃の引き金を引こうとしている相手の人差し指を剣で一刀両断にして勝利を収めた男の話を以前、取り上げたことがある(リンクは本稿末尾)。今回お伝えする話でも、ホームパーティの場に乱入した男がゲストの頭に拳銃を突き付け、要求に応えないなら引き金を引くと凄んだ。惨劇が繰り広げられようとしていた。だが、その場にいた別の女性が発した分け隔てのない言葉が状況を一変させてしまう。
この出来事が起きたのは、米国ワシントンD.C.の現地時間で6月16日の午前零時ごろのこと。キャピトル・ヒル地区の民家のテラスで、マリネ・ステーキやジャンボ・シュリンプなどのご馳走を食しながら、ホームパーティを楽しんでいる人たちがいた。ところが、表通りからの門が施錠されていなかったため、そこから銃を持った男が侵入してきた。

男はフードで頭を隠していたが、年齢は20代と思われた。男は食卓の方にずかずかと歩み寄り、いきなり14歳の少女の頭部に拳銃を突き付け、「金を出せ!さもないと撃つぞ」と凄んだ。少女の両親を含む他のゲスト5人は凍り付いてしまった。だが、その中には、“チャチャチャ”のあだ名を持つ女性クリスティーナ・ローワンさん(43歳)が含まれていた。

クリスティーナさんは思わず口を開いてしまった。「私たちはディナーをちょうど今終えたばかりなんです。あなたもワインを一杯いかが?

良く言えば分け隔てのない言葉、悪く言えば空気を無視した言葉だった。だが、彼女のこの言葉が男の中に燃える攻撃性の炎を鎮めてしまった。男は、言われるままにワイングラスに口を付けた。シャトー・マレスコ・サン・デグデュペリ(写真左)。高級な上質のワインだった。

男は、そのワインを美味しそうに飲み干す。すると、クリスティーナさんが躊躇せずに男のグラスにワインを注ぐ。男はすっかり和んだように見えた。顔を覆っていたフードを下ろし、2杯目のワインをすすりながら食卓にあったカマンベールを口に入れた。

男は、ナイロン製スエットパンツのポケットに拳銃を仕舞い込むと、こう言った。
「選ぶ家を間違えたみたいだね。すまないことをした」

そしてゲストたちを見回しながら、あまりにも意外なリクエストを口にする。「抱き締めてほしいんだ

そのリクエストに真っ先に応じたのは、やはりクリスティーナさんだった。彼女は立ち上がって男の方に歩み寄り、男の背中に腕を回しながら抱き締めた。

その次に男のリクエストに応えたのは、マイケル・ラブドーさんという51歳の男性。男に拳銃を突き付けられた14歳の少女の父である。その後、ラブドーさんの妻が続き、他の3人のゲストが続いた。

ゲストそれぞれによるハグ(抱き締め)を受けた後、男は「本当にいいワインだね」と言いながら、もう一杯お替りした。そして、最後にもう1度リクエストを出した。「みんなで円陣を組んで抱き締め合いたいんだ」

5人の大人たちがそのリクエストに応え、男を取り囲みながら両腕を伸ばした。“グループ・ハグ”が終わると、男はシャトー・マレスコ・サン・デグデュペリが満たされたクリスタル・グラスを手にしたまま、その場を去った。誰も怪我をせず、何も盗られなかった。

チャチャチャ・ダンスが得意だからなのか、それとも朗らかな性格だからなのか、“チャチャチャ”の異名を持つクリスティーナさん。彼女の働きに惜しみない拍手喝采を送るべきだろう。前に当ブログでお伝えしたテネシー州の男性は、今まさに引き金を引こうとしている男の人差し指を剣で一刀両断にした。まさに紙一重だった。

クリスティーナさんの言動も、実際のところ相当に紙一重だった。男が多少とも素直な内面を持っていたからこそ、彼女の分け隔てない対応が彼の心に響いた。だが本当に血も涙もない冷血漢だったら、彼女が真っ先に撃たれていたかもしれない。

紙一重指数9■■■■■■■■■□


男の攻撃性の炎を見事に鎮火させたクリスティーナさんの対応は、勇気というより“肝っ玉”、あるいは博愛主義に基づくものだったかもしれない。彼女はバージニア州フォールズ・チャーチ在住で、わが子が通う学校の非常勤教師をしている。

「抱き締めてほしい」というリクエストが如実に示すように、乱入してきた男は金銭よりも、むしろ愛や温もりに飢えていた・・・という見方もできるだろう。だが、くれぐれも本件が紙一重な出来事であったことを忘れるべきではないだろう。一歩間違えれば惨劇に至っていた。

なお、この家の主はザビエル・セルベラさんという45歳の男性だが、男が乱入してきたときは犬の散歩に出ていた。

キャピトル・ヒル地区のパトロールを担当しているダイアン・グルームズという名の女性指揮官によると、警察では本件を強盗未遂事件とみなしている。ただし、彼女は、本件のユニークさを認めている。「強盗がパーティに仲間入りして、何も盗らずに去って行くなんて話は前代未聞ですね」

グルームズ指揮官は、男がハグをリクエストしたことにも驚いている。「でも、そのまま彼を羽交い絞めにして、警察に突き出してもらいたかったところですわ」

愛娘に銃口を突き付けられたラブドーさんは、いまだに何がなんだかわからないと言う。「これは惨事になるかもしれないと覚悟しました。最初、男は非常に攻撃的でした。ところが、いつのまにかハグし合うような展開に・・・いったい何だったんでしょう?」

ただ、男が立ち去るまでの時間は10分ほどだったにもかかわらず、1時間ほどの長さに感じられたという。ゲスト全員がポジティブな態度を示したからこそ惨事に至らずに済んだのではないか、とラブドーさんは考えている。

「(男が侵入してきた直後は)まさかという気持ちと恐怖の両方を同時に味わいました。ところが、事態が奇跡的なほどに一変してしまったのです。男の感情表現が180度変化しました。まるで、男を含めて私たち全員が大家族であるかのように」




■ Source: http://www.msnbc.msn.com/id/
19740787/?GT1=10150


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1. 愛が欲しかった  [ CELESTIAL FORTUNE-21st wayイラスト投稿者東陽子の雑記帖 ]   2007年07月14日 19:58
少女に銃を突き付けたパーティ乱入男に肝っ玉女性がワインを勧めると、男は急に素直になって「僕を抱き締めて」と皆にお願い(なんでも評点) http://rate.livedoor.biz/archives/50397255.html  アメリカのとある場所で、ホームパーティが行われた家。  その家が、...
パーティに乱入したがワインを勧められた武装男、「選ぶ家を間違えたみたいだ」とハグをして帰る 【詳細記事】 妻が亡くなったとの知らせを受け、悪天候の中「発泡スチロールのいかだ」で妻の元へ航海した50代男性 【詳細記事

この記事へのコメント

1. Posted by C   2007年07月15日 16:49
映画化が決定したらしいですよ
2. Posted by     2007年07月16日 21:46
感涙にむせびつつ、どこかでひっそりと銃を投げ捨てていれば、なお良し。
3. Posted by まる   2007年07月19日 17:15
4 いい話じゃないか……
良くある系ではこうやって安心させて、みんなで捕まえるというのが多いんだけど、このほんわか家族はそのまんま逃げられてるし
私はこの方が本当の優しさがあるような感じがして好きだなぁ

いや、犯罪は良くないんだけどね
この家族は本当に良い人たちなんだなぁって思えるから
4. Posted by     2007年07月21日 15:24
被害はクリスタルグラス一個だけ?良かった良かった 
5. Posted by か   2009年09月15日 10:47
たぶん この人も物取りに押し入った先で、
自分に向けて お酒を勧められるような事態を
想定していなかったのだろうなw

【抱きしめて欲しい】とゆうところからも、
今まで生きてきた中で感じたことの無い。
人の温もりを、彼が一番求めてた形で実現出来たのかもしれないね。
それが咄嗟過ぎてキョトンともしたし、
心揺り動かされ、自分の感情の変化に気付くのにも、
差ほど時間はかからず・・・本当に嬉しかったんだろうねw
イイハナシダナー('ヮ`)〜♪
6. Posted by     2010年08月17日 21:30
彼とこの方達に幸あらんことを
7. Posted by な   2010年08月22日 12:04
カツアゲされたときの対処法で
「金を出せ」とすごまれたときに
相手にとって想定外の言葉
「お母さんは元気?」とかをかけると
ぽかんとなって動きが止まるので
その隙に逃げろっていうのを思い出した。
8. Posted by visit the next document   2014年05月11日 06:29
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