2007年07月11日
北京の中国リハビリテーション研究センター(中国健康回復中心)で、1995年の事故により両脚と下半身の一部を失ったペン・スーリンさんという男性が12年ぶりに歩き始めた。 もちろん、脚が生えてきて歩行が可能になったのではない。
リハビリセンターの医師と専門家たちが、彼のために人工の下半身を作り出してくれたのだ。この“人工下半身”は卵のような形状をしており、ペンさんの体の下部分がすっぽり収まる。そして、生体工学の粋を結集した義足(バイオニック・レッグ)が取り付けられている。
着脱可能ではあるが、この“人工下半身”を装着したペンさんはサイボーグのごとしである。ただし、“バイオニック・レッグ”は鶴の脚のように細く、どこか心もとない。先端にはスニーカーが取り付けられている。
まず、ペンさんは歩行リハビリ用の手すりにつかまりながら、記念すべき12年ぶりの第一歩を記した。次に、歩行器を押しながら歩くことにも成功した。
とまあ、文章で説明するだけでは具体的なイメージが湧いてこないだろう。ペンさんのことを伝えている英国Metro紙のオンライン版記事には、“人工下半身”を装着したペンさんが歩行する様子の写真が大きく掲載されているので、そちらをご覧あれ。
ペンさんが1995年に大型トラックに轢かれたとき、20人もの医師からなる医療チームが彼の命を救ってくれた。だが、両脚と下半身の一部を失い、彼の身長は78センチまで縮んでしまった。切断面には、頭部から採取された皮膚が移植された。そもそも、命を落とさなかったこと自体が奇跡だった。
下半身を失ったペンさんは、何年もの間、寝たきりの生活を送った。普通の生活を送れるようになる望みは皆無に等しかった。
だが、ペンさんは数年前から腕力を鍛えるトレーニングを開始し、顔を洗ったり、歯を磨いたりするなど、身の回りのことをこなせるようになってきた。そして、昨年の暮れごろ、苦境を克服しようと奮闘するペンさんのことをリハビリセンターの医師たちが耳にし、彼に救いの手を差し伸べたのである。
なお、ペンさんに与えられた“バイオニック・レッグ”がどのように作動するかは、英文ソースに記述がない。見たところ、ペンさん自身が歩くペースなどを制御するための装置はなさそうである。
もしかしたら、ごくわずかな体重移動に反応して作動する仕組みになっているのかもしれない。それとも、誰かがこっそりリモコンで操作しているのだろうか? それとも、スイッチをオンにすると一定のペースで作動を繰り返すようになっているのだろうか?
■ Source: Miracle man walks again
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着脱可能ではあるが、この“人工下半身”を装着したペンさんはサイボーグのごとしである。ただし、“バイオニック・レッグ”は鶴の脚のように細く、どこか心もとない。先端にはスニーカーが取り付けられている。
まず、ペンさんは歩行リハビリ用の手すりにつかまりながら、記念すべき12年ぶりの第一歩を記した。次に、歩行器を押しながら歩くことにも成功した。
とまあ、文章で説明するだけでは具体的なイメージが湧いてこないだろう。ペンさんのことを伝えている英国Metro紙のオンライン版記事には、“人工下半身”を装着したペンさんが歩行する様子の写真が大きく掲載されているので、そちらをご覧あれ。
ペンさんが1995年に大型トラックに轢かれたとき、20人もの医師からなる医療チームが彼の命を救ってくれた。だが、両脚と下半身の一部を失い、彼の身長は78センチまで縮んでしまった。切断面には、頭部から採取された皮膚が移植された。そもそも、命を落とさなかったこと自体が奇跡だった。
下半身を失ったペンさんは、何年もの間、寝たきりの生活を送った。普通の生活を送れるようになる望みは皆無に等しかった。
だが、ペンさんは数年前から腕力を鍛えるトレーニングを開始し、顔を洗ったり、歯を磨いたりするなど、身の回りのことをこなせるようになってきた。そして、昨年の暮れごろ、苦境を克服しようと奮闘するペンさんのことをリハビリセンターの医師たちが耳にし、彼に救いの手を差し伸べたのである。
なお、ペンさんに与えられた“バイオニック・レッグ”がどのように作動するかは、英文ソースに記述がない。見たところ、ペンさん自身が歩くペースなどを制御するための装置はなさそうである。
もしかしたら、ごくわずかな体重移動に反応して作動する仕組みになっているのかもしれない。それとも、誰かがこっそりリモコンで操作しているのだろうか? それとも、スイッチをオンにすると一定のペースで作動を繰り返すようになっているのだろうか?
■ Source: Miracle man walks again
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1. 神楽書堂‐ニュースログ‐ [ 神楽書堂‐ニュースログ‐ ] 2007年07月11日 20:09
・
2. チョコボールのキョロちゃん?? [ CELESTIAL FORTUNE-21st wayイラスト投稿者東陽子の雑記帖 ] 2007年07月14日 14:12
下半身を失った男性が12年ぶりに歩き始める ― 中国の生体工学技術はここまで進んでいる?(なんでも評点)
http://rate.livedoor.biz/archives/50396387.html
感動的なニュース・・・だと思うのだけど、よく読んでみたらかなり生活に支障が出て来そう・・・。
>...
この記事へのコメント
1. Posted by 2007年07月12日 16:07
これなら電動車椅子の方がいいじゃん・・・
2. Posted by かなし 2007年07月12日 18:25
なんかグリコのオマケみたいな義足ですねぇ。
これなら僕は車椅子に乗ります。
これなら僕は車椅子に乗ります。
3. Posted by ぽん 2007年07月12日 21:19
これ、どう考えても手すりとかが無い状態
だとバランスとれないと思うのだが。
というより、ペンさんが腕の力で必死に手
すりにしがみついているような気が。
なんで車輪やキャタピラにしなかったのか
不思議でたまらない。
だとバランスとれないと思うのだが。
というより、ペンさんが腕の力で必死に手
すりにしがみついているような気が。
なんで車輪やキャタピラにしなかったのか
不思議でたまらない。
4. Posted by 通りすがり 2007年07月13日 21:15
車椅子よりも義足の方が階段が上りやすいと思ったのですが、写真を見てそうでもないなと思いました。社会復帰の為に作られたのなら、ほど遠いような。やっぱり電動車椅子が良かったのではないかと。。。
5. Posted by QC 2007年07月14日 03:09
物悲しい話に思えるのに、ペンさんの表情が妙に明るいよね。
吉田戦車のマンガみたいだ。
吉田戦車のマンガみたいだ。
6. Posted by うほ 2007年07月14日 03:32
どっからどう見てもキョロちゃんにしか見えない
7. Posted by mnd 2007年07月16日 19:50
さすが先行者の国だな
なにもかもが一歩先を進んでる
なにもかもが一歩先を進んでる
8. Posted by 2007年07月17日 10:12
先行者的なものを想像していたんだが…
なんというか、流石中国…
なんというか、流石中国…
9. Posted by 奈良 2007年07月17日 18:49
笑顔が悲しすぎる。
10. Posted by ぷうはお 2007年07月18日 12:36

時間が経てばもう少し良いのが開発されるでしょう。
11. Posted by ー 2007年07月19日 22:13
先行者を思い出した…
12. Posted by Keep Reading 2014年05月10日 23:35
e cigarette vaporizer なんでも評点:下半身を失った男性が12年ぶりに歩き始める ― 中国の生体工学技術はここまで進んでいる?
13. Posted by dig this 2014年05月11日 18:46
herbal vaporizer なんでも評点:下半身を失った男性が12年ぶりに歩き始める ― 中国の生体工学技術はここまで進んでいる?