クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:ジレンマを抱える「なんでも評点」の戦略シフト

2007年04月27日

ジレンマを抱える「なんでも評点」の戦略シフト


当ブログでは、開設当初から多くの記事に“評点”なるものを付けてきたのだが、少し前の記事から評点を付けるのを原則として止めている。当ブログを頻繁に訪れてくださっている人たちにすれば、評点が当ブログの特徴だったはずで、意外に思われた人も多かったと思う。
このブログは、ある意味、ジレンマを抱えている。“ブログ”と書いたが、私はいわゆる“ブロガー”ではない。思想や意見を主張したくて記事を書いているわけではない。あくまで、珍しい話題を提供したいだけなのだ。

この「話題の提供」にこそ、私が抱えているジレンマがある。たとえ少数の人にしか訴えない話題であっても、その人たちに与えるインパクトが大きければ取り上げるべきなのか。それとも、幅広い層の人に訴えて、大量のアクセスを呼び込めれば成功と考えるのか。

先日の記事への「付記」で、いきなり「評点をつけるのをやめる」と宣言したとき、常連と思わしき人たちから「評点がなくなるのは寂しい」というようなコメントもいただいた。

だが、当ブログへのトラフィックを客観的に分析してみるに、むしろ評点がなくなったことを惜しんでくださる人は少数派なのではないかと思い当たる。単に数字だけから判断する限り、大多数の訪問者にとって、評点そのものや、評点をこじつけるための言い回しなどは蛇足に過ぎないのではないかと思う。もう、ずいぶん前からそう感じていた。

少数の「固定客」だけを眼中に置いて、思いっきりディープな話題を取り上げ、ディープに掘り下げていく・・・というのも、1つの道である。しかし、私は、仕事の合間に記事を書いている。やってなんぼ、時は金なりの仕事の合間に記事を書いている。

ここに自己矛盾を抱えているのだ。だから、当ブログの更新をやめてしまおうと考えたことは、一度や二度ではない。

しかし、前々から抱いていた“野心”のようなものがある。ここに面白い話を書き続けていれば、いずれは何か実を結ぶことがあるのではないか、と。

たとえば、出版がその1つだ。実は、昨年の5月ごろから、そういう企画が1つ持ち上がっていた。ある小説家がここをご覧になっていて、声をかけてくださった。だが、売れる本を作るのは簡単なことではない。自己満足的に本を出せばそれだけで嬉しいと感じることができるほど、私は純情ではない。

基本的に当ブログの記事をもとにして本を作るという話だった。いろいろ考えを練ったりしているうちに行き詰ってしまい、結局、その企画は何一つ進んでいない。

「電子媒体から紙媒体へ」という点に関して、私自身の中に何か抵抗感のようなものがあったのも事実だ。私は翻訳を本業としているわけだが、21世紀に入ってからは、出版とは無縁な仕事ばかりであり、ワークフローも完全にペーパーレス化してしまっている。今では、紙で契約書や請求書を送ることすら面倒に感じていて、今さら紙には戻りたくない。

というわけで、「実を結ぶ」とすれば、ネット上で完結するような「実の結び方」しかないのかもしれないと感じはじめている。ここで、「実を結ぶ」というのは、あくまで実利的な意味である。大阪人らしく単刀直入に言えば(本当は京都人だが)、銭になるかどうかである。

私にその資格があるかどうかは別問題として、面白いコンテンツを提供できる人は、もっと金銭的にも報われてよいのではないかと思う。そうでなければ、コメント欄にどなたかが書いておられたように、結局は

最近は大手サイトも軒並み更新減ってるね。
ニュースサイトなんて貴重な人生の時間を
削ってまでやるほどのことじゃないと思うよ。


と見切りを付ける日がやってくる。報われないまま更新を停止したら、それこそ“貴重な人生の時間”を無駄にしたことになる。

面白いコンテンツを提供できる人が金銭的に報われるための仕組みというものは、今のところ確立されていない。アフィリエートやクリック広告が頼みの綱ということになる。実際、それで成果を上げているサイトもあるはずだが、本末転倒な面もあるので一筋縄では行かない。

当ブログの場合は、コンテンツマッチ広告に依存している。若いネットユーザーの中には、個人サイトに広告が貼ってあることを忌み嫌う人もいたりするようだ。しかし、当ブログに限らず、ある程度閲覧者を集めているサイトの管理人の多くは、見返りがないとしんどいと感じているはず。

いつまでも労力が報われなければ、いつか燃え尽きる日がやって来る。ネットは、テレビなどに対抗するメディアであるように形容されがちだが、パフォーマンスの高い個人が報われるシステムが確立されない限り、やがてネットが廃れる日がやって来ると思う。双方向通信が可能となるデジタル・テレビをなめていたら、えらい目に遭うだろう。

ネット上で面白いコンテンツを提供して1億や2億を稼ぎ出す個人が現れてもいいのではないかと思う。

ともあれ、当ブログの当面の戦略としては、労力を抑えながらトラフィックを増やす以外に道はない。ならば、圧倒的多数にとって蛇足にしか見えない評点は省く方が合理的だという結論に至る。

評点はともかく、話題の系統の方がもっと大きな問題だ。ここのところ、確実にアクセスを稼げそうな系統の話題以外をあまり取り上げていない。具体的には、モテ・非モテ、美少女/美女が主人公、性に関する話題などである。

筆者自身がぜひ記事にしたいと思う話題を見つけても、どうせアクセスを稼げないだろうなと思うと、パスしてしまうことが増えてきた。これもまたジレンマである。

とりあえず、当面は受け狙いの記事が続くと思う。前から温めていた別の企画(英語Webをターゲットとする企画)をぼちぼち実行に移そうとしているところなので、余計に時間が惜しいというのもある。

そうそう、昨日の記事のコメント欄で、「記事のタイトルの付け方で、ネタバレ傾向が見えます」という鋭い指摘があった。これもまた、戦略の変更だったりする。タイトルに“落ち”が示されているのは、ソーシャルブックマーク対策だと言っておこう。

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1. お金になる事とならない事  [ ただいま修行中 ]   2007年04月27日 09:21
 娯楽として楽しんでいる「なんでも評点」というサイトがある。おもしろいニュースを...
2. なぜブログを書くのか。  [ 月夜の宝石箱(写) ]   2007年05月01日 00:17
 なぜブログを書くのか考えてみた。実はこのブログ広告もソコソコあるけど、記事を書いたことに対する直接的な報酬以外の報酬は0に等しい。・・・まあブログライターとして記事を書き、お金をもらっている分はいくらかあるけどね。広告費収入は0です。

この記事へのコメント

1. Posted by     2007年04月27日 05:44
金銭的な問題は難しいですね。
仕事の合間に、言ってみれば身を削って楽しませているわけですから。運営費もバカにならないだろうし、充実させようと思ったら仕事やプライベートの時間が削られてしまいますし…

記事に関してはアクセスが稼げるようなものも結構ですが、何よりもまず管理人がとりあげたい・面白いと思うようなものを取り上げた方がいいのではないかと思います。金銭目的で運営しているわけではないからというのもありますが、それだけでなくて、自分が面白えるような記事・HPであることが他の人にも面白いと思ってもらえることの第一条件だと思うからです。

時間や金銭面、方向性で悩むこともあるかと思いますが、負担にならない程度にがんばってください。
2. Posted by オノ   2007年04月27日 09:32
いつも楽しく拝見しています。面白い評点のつけ方がこのブログの「粋」かな、と思っていたのでちょっと残念だったのですが、管理人様のジレンマもよくわかります。
自分も海外ニュースの紹介ブログをやってますが、たいしたアクセスも出ず、アフィリエイトにもならず、何のためにやってるのか自問することも多く、今回の記事が妙に引っかかりました。みんな似たような思いを抱えているんですね...
応援しています。頑張ってください。
3. Posted by (・ω・)   2007年04月27日 11:55
5 僕のした単純作業がこの世界を回り回ってまだ出会った事もない人の笑い顔を作ってゆく。

Mr.Childrenの彩りと言う歌の歌詞です。
この記事を読んで、ふとこの曲を思い出しました。
4. Posted by きんぎょろ   2007年04月27日 12:51
私にとっては、
管理人さんが言うところの「蛇足」、
>評点そのものや、評点をこじつけるための言い回し
に漂うユーモアが、毎日見に来る理由のひとつでした。

また、多少は一般的でないネタもあることが、飽きずに(失礼な表現ですが)ここに読みにくることに繋がっていました。
刺激に慣れさせない感じ、とでもいいますか…。

どちらも私個人の感想にすぎませんが、
こんな楽しみ方もあるのだということで。
5. Posted by TAKO   2007年04月27日 13:14
物事はいろんな見方がありますからね。
又は楽しみ方もそれぞれあるとでも言いますか・・。

私としては「蛇足」では無いですよと言いたいのか、
「蛇足」自体が楽しいんですと言いたいのかわからなくなりますが、
いずれにせよ私も、「蛇足」と言われた物で楽しんでいた者の一人です。
6. Posted by ミヤ   2007年04月27日 17:33
筆者さん結構葛藤してますね(>_<)
出版の話やっぱりあったんですね!
いろんな出版社に自分から持ち掛けてみたらどうですか?
こんなに人気あるBlogだから、ある程度見返り期待するのはアリだと思います。
あと、アクセス稼げる記事もいいけど、たまには少数派狙いの記事を書いてくれたら嬉しいです☆
例えば奥地にひっそり住む民族の変わった習性系や、1+1は3と言い張る少年の秘密みたいな(笑)意味不明系を☆
7. Posted by m   2007年04月28日 00:56
そんなに紙媒体に抵抗がおありになるのであれば、電子書籍で電子出版すればよろしいのではありませんか?
いや、もうお考えのこととは思いますが。

評点はなくてもいいです。無くても面白いし。
8. Posted by m   2007年04月28日 00:58
そんなに紙媒体に抵抗がおありになるのであれば、電子書籍で電子出版すればよろしいのではありませんか?
いや、もうお考えのこととは思いますが。

評点はなくてもいいです。無くても面白いし。
9. Posted by sashimi   2007年04月28日 02:47
いつも楽しませてもらっています。
色々考えるところもあり、何か実績や結果などを見出すために葛藤しているようですが、たとえ少数な人であっても、自分の記事によってその人の人生が変わるというのであればそれは大きなことを成し遂げているのではないでしょうか。自分が読んできた本や文章も、作家は富や名声の為に書いていただけではないと思います。そんな感じですよ。
13. Posted by なお   2007年04月30日 03:03
いつも見ています♪
すごくおもしろくてスキなのでがんばってください!!!応援してます!!
14. Posted by read the full info here   2014年05月09日 21:24
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15. Posted by helpful hints   2014年05月10日 16:33
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