クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:人工中絶で子宮から取り出された胎児の3パーセントはまだ生きており、平均で80分間生存する ― 英国の調査で判明

2007年04月20日

人工中絶で子宮から取り出された胎児の3パーセントはまだ生きており、平均で80分間生存する ― 英国の調査で判明


中絶された胎児は、既に死んでいるとは限らない。母体の外に出てきたとき、まだ生きていることがある。英国Daily Mail紙のオンライン版が伝えるところによると、ウェストミッドランド州の病院を対象にして実施された調査の結果、3パーセント強の胎児は母体から取り出されてもまだ生きていることが明らかになった。
生きて母体の外に出された胎児は、平均で80分間生存している。6時間以上生存した例もある。

この調査は、ウェストミッドランド州周産期学会の専門家たちが同州の20の病院施設を対象に実施したもので、その結果を示す論文が英国の医学ジャーナル誌“Obstetrics and Gynaecology”に発表されている。

調査チームでは、1995年から2004年にかけて実施された3,189件の人工中絶の記録を精査した。なおかつ、母親に養育能力がないなどの“社会的理由”によるものでなく、心臓疾患やダウン症などの先天異常を持つことが判明したなどの“医学的理由”によるケースだけに限定して調査した。

その結果、3,189件の3パーセント強に当たる102件では、母体の外に取り出された胎児がまだ生きていたことがわかった。そして、その生存時間の平均値は80分と算出されたのである。

そして、母体から取り出された後も生きていた胎児のほとんどは、妊娠20週目から24週目だった。17週目で取り出されて生きていた胎児もいた。

調査対象となった3,189件のほとんどは、ミフェプリストン(RU-486)という薬物による人工流産だった。(注:この方法による人工流産は日本では行われていない。厚生労働省が2004年にミフェプリストンの輸入を禁止したためである)。

ミフェプリストン錠剤の投与を受けた妊婦は、2日後にプロスタグランジンなどのホルモン薬を含む錠剤の投与を受ける。これにより子宮が収縮し、流産が起きる。

ここで重要な点が1つある。中絶された胎児が死ぬのは、母体に投与された薬剤のためではない。早産によるストレスや外傷が死因となる。このため、胎児が必ず死んでから取り出されるとは限らないのだ。

妊娠22週目以降の場合は、上記の錠剤のほかに、母体の子宮に注射針が刺される。注射針の標的は胎児の心臓である。こうして、胎児を心停止に至らしめる。

22週目以降に妊娠中絶された胎児が母体から取り出されたときに、まだ生きていたとすれば、医師が母親にショックを与えたくないなどの理由で、あえて注射を省いた場合だという。妊娠23週目ないし24週目の胎児は、既に母体の外で生存する能力を備えているという研究結果もある。

ウェストミッドランド州の病院の記録だけに限れば、中絶後も生きていた赤ちゃんの最長生存時間は数時間にとどまっている。しかし、ノーフォーク州ノリッジの病院では、妊娠24週目の胎児が3回にもわたる処置に耐えて生き抜いた例がある。事実、“生き抜いた”のである。その子は、今も生きており現在3歳である。

さて、上記の調査は、あくまで胎児が先天異常を持っている場合の施術に限定している。しかし、このような“医学的理由”よりも“社会的理由”により、健康な赤ちゃんが中絶されることの方がはるかに多い。

“健康な胎児”の場合、生存率はさらに高いのではないかと予想されるが、“社会的理由”によるケースに限定した調査はまだ行われていない。

妊娠中絶に関しては、全世界規模で賛否両論が激突している。禁じている国もある。欧州で認められているミフェプリストンによる人工流産が日本では認可されていないなど、国による違いも大きい。

Daily Mail紙の記事には、反対派の人々の談話が取り上げられており、実の母が自分を中絶しようとしたのに処置が失敗して生き延びたジャンナ・ジェッセンという女性歌手(現在30歳)にもスポットが当てられている。ジェッセンさんは、歌手活動と並行して、廃絶活動のために世界中を飛び回っている。




■Source: One baby in 30 left alive after medical termination

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■人工中絶で子宮から取り出された胎児の3パーセントはまだ生きており、平均で80分間生存する ― 英国の調査で判明 (なんでも評点) ■ディズニーランドは遠すぎるアル! (特定アジアニュース)
http://rate.livedoor.biz/archives/50372950.html これはちょっとショッキングな事実。。1995-2004年の間にあった3,189件の人工中絶で、先天異常が判明したなどの"医学的"理由のケースが調査対象。3%強にあたる102件は母胎の外でも生きており、平均生存時間は80分。6...

この記事へのコメント

2. Posted by #   2007年04月21日 07:17
4 できた子を殺す親、赤ちゃんポストに捨てる親がいる反面、他人に産ませてまで子をもうけようとする親もいる
俺は嫁が子供のできにくい体と知りながら結婚したが、無理に自分達の遺伝子を持った子を求めようとは思わないが
3. Posted by     2007年04月21日 20:37
米1
思わないが・・ってだから何?何が言いたいのだろう?
それはあなたの考えで、他人に押し付けるものじゃないと思うけどね。
ましてやこんな所で主張することじゃないでしょう。
また己の遺伝子を受け継ぐ子を欲しいと望む人を否定する言い方はちょっとどうかと思いますよ。
それは凄く自然なことなんだし。
な〜んか、結婚した俺カコイイ!!って言いたいだけのような・・
5. Posted by 、   2007年04月25日 09:54
3 ※2は読解力のない子

※1は別に自分の遺伝子入りの子を無理矢理欲しいとは思ってないってことだろ
子供できにくい嫁さんの体を痛めてまで子供なんか欲しくないってこと
別に子供欲しいのを否定してはいないじゃん
ただ個人の意見を言ってみただけ
疑心暗鬼に受け取りすぎ
それとも俺カコイイを否定するアテクシ素敵ってか

大体自分の意見を言っただけで押し付けかよ
言いたいこともいえないこんな世の中じゃ


俺は子供欲しいけど、障害持ちは産んで欲しくないな。
生まれるほうが可愛そうだと思うから
勿論これがひどいって言う奴もいるんだろうけど
6. Posted by ワロシュ   2007年04月26日 23:20
こ、こいつぁくせ〜ぜww
ウェストミッドランドのあたりっていったら国教会の本場だし、原理主義の急進派が捏造してる臭いがプンプンするわ。
全くの嘘とはいわないけど、最近(でもないけど)科学者も不祥事が多くて信用ならんから、デマかもしれないと思っておいたほうがよさそうだね。
7. Posted by 大田 薫   2011年01月21日 22:16
日本の中絶事情を知ったらゾッとすると思う。
日本は世界に先駆けて中絶合法化した国。
それが昭和23年だった。人口抑制の為だ。
戦前は中絶したら医師も妊婦も捕まっていたんですよ?戦後、中絶で死んだ胎児の数は一億下らないね。厚生省に提出されていた数字よりは
最低3割は多いというのが識者の見方だ。中絶すると病院はボロもうけ出来る。呆れた事に、この国では昭和38年に第一回目の改正がなされる迄、8ヶ月児迄合法的に中絶出来たんだから。生命力の強い子供は母体の外に殺す目的で出されても、泣き声をあげたという。それを医師が放置して死ぬのを待ったり、ばらしてトイレに流したという例もあった。91年に亡くなった菊田昇医師の話、調べてみて下さい。(殺すよりは養子に…という養子あっせんをしていた医師の事です)日本母性何とか会とか、おかしいんだよね。中絶大反対の有名人としては
ビートたけしがそう。彼は断言してる。外国の有名人ではマザー・テレサがそうだった。イタリアの巨匠・フランコ・ゼフィレッリなんかも
中絶には大反対。切り刻まれた胎児の写真とか
10代の学生に見せればいいのだ。日本の中絶事情を知っている人は大人にこそ教育が必要だと。(平成に入ってから中絶は減っているが、今でも年間33万前後の中絶がある。これは届があるだけの数)横浜には中絶胎児を大量投棄していた土地がある。多分他県でも。避妊用のピルが日本で認可されたのはずっと遅かった。
これは低用量ピルの事。まるで中絶で儲ける産婦人科医師が阻止したがっていたみたいに遅かった。日本の戦後歴代首相を務めた人も厚生省がピルを認可したがらない不思議について70年代後半に述べていましたよ。
8. Posted by mouse click the up coming document   2014年05月10日 19:17
e shisha pens なんでも評点:人工中絶で子宮から取り出された胎児の3パーセントはまだ生きており、平均で80分間生存する ― 英国の調査で判明

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