2007年04月10日
米国ニュージャージー州のバイオ製薬会社が日焼け剤の初期安全性試験を実施したところ、被験者となった男子学生たちから奇妙な報告が相次いだ。その日焼け剤を使用していると、ひとりでに勃起してしまうことがあるという。
この薬品は、Palatin Technologies社が当初、皮膚がんの防止に役立つ日焼け剤になるのではないかと期待して開発した“ブレメラノチド(bremelanotide)”という名の合成ホルモンだった。人間の皮膚の色素沈着に関連するホルモンがもとになっている。
「ひとりでに勃起してしまう」という報告は、同社の開発チームを色めき立たせた。ブレメラノチドを性的障害の治療に活かせれば、皮膚がん対策より、もっと大きなマーケットを手中にできるかもしれないからだった。そこで、同社では、さっそく、ブレメラノチドが性的興奮を高める効果を有することを確認するために、モルモットやラットを使った動物実験に取り掛かった。
その結果、驚くべきことが判明した。ブレメラノチドはオスの実験動物を勃起させるだけではなく、メスをも性的に興奮させることがわかったのである。
ただし、メスの反応については極めて重要な点がある。メスが上記の反応を示したのは、実験室環境において、メスが“恋愛ゲーム”の主導権を握れるような条件を設定した場合だけだった。つまり、メスが嫌になればオスから逃げることができ、メスが自分の望むペースでオスと交接できる条件が整っている場合にのみ、これらの反応が現れたのである。
この実験結果とその解釈が真に客観的なものであったとすれば、画期的な催淫薬を開発できる可能性が高い。従来、媚薬のたぐいには、男性の側に悪用されると、女性が自分の意図に反して男性と行為に至ってしまうリスクがあった。しかし、上記の実験結果に偽りがないとすれば、女性がそれを望むときにだけ興奮を高めることのできる理想的な媚薬を作り出せそうだ。
動物実験の結果を受けて、Palatin社では、人間の女性に対してブレメラノチドの効果を確認する実験に取り掛かった。まず、性的興奮障害と診断されている閉経後の女性26人を被験者とする予備実験を実施した。
この実験では、それぞれの被験者女性にブレメラノチドか偽薬(プラシーボ)のいずれかを投与し、臨床試験終了後、アンケートに回答してもらった。その結果、以下のように、ブレメラノチドに軽い催淫作用があることが明らかになった。
さらに、臨床試験の期間中にパートナーと交わりを持ったかどうかを回答してもらう項目もあった。ブレメラノチドの投与を実際に受けた女性たちは、対照群の女性たちに比べ、交わりを持った割合が少し高かった。
現在、米国国内20箇所の施設にわたる大規模な臨床試験が進められている。研究者たちは、ブレメラノチドの実用化および認可を目指して、さまざまな課題に取り組んでいる。第一に、不快または厄介な副作用を最小限に抑えながら、より確実な効果が得られるように、最適な投与量を突き止める必要がある。
また、ブレメラノチドを日常的に使用した場合に、その効果が持続されるのかどうかも今のところ、はっきりしていない。さらに、ブレメラノチドには日焼け剤としての効果があるため、これを摂取している人が健康に日に焼けることができるかどうかについても確認が必要だという。
ともあれ、人体の中で皮膚への色素沈着に関与しているホルモンを人工的に合成したものがブレメラノチドである。色素沈着と性的興奮の間にこんなつながりがあったというのは、それなりに興味深い話である。
ただまあ、女性にその気がないときは効き目がない媚薬となるかどうかは微妙なところだと思う。酒のことを考えればよい。一部の女性にとって、酒は媚薬代わりになりうる。しかし、自分で上手くコントロールできるとは限らない。
■ Information source: http://www.sltrib.com/homeandfamily/ci_5628199
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「ひとりでに勃起してしまう」という報告は、同社の開発チームを色めき立たせた。ブレメラノチドを性的障害の治療に活かせれば、皮膚がん対策より、もっと大きなマーケットを手中にできるかもしれないからだった。そこで、同社では、さっそく、ブレメラノチドが性的興奮を高める効果を有することを確認するために、モルモットやラットを使った動物実験に取り掛かった。
その結果、驚くべきことが判明した。ブレメラノチドはオスの実験動物を勃起させるだけではなく、メスをも性的に興奮させることがわかったのである。
- オス 自発的勃起を呈した。
- メス 耳をぴくぴく動かす、興奮して飛び跳ねる、オスに鼻先を擦り付ける・・・など、げっ歯類のメスが性的に興奮したときの顕著な特徴を呈した。
ただし、メスの反応については極めて重要な点がある。メスが上記の反応を示したのは、実験室環境において、メスが“恋愛ゲーム”の主導権を握れるような条件を設定した場合だけだった。つまり、メスが嫌になればオスから逃げることができ、メスが自分の望むペースでオスと交接できる条件が整っている場合にのみ、これらの反応が現れたのである。
この実験結果とその解釈が真に客観的なものであったとすれば、画期的な催淫薬を開発できる可能性が高い。従来、媚薬のたぐいには、男性の側に悪用されると、女性が自分の意図に反して男性と行為に至ってしまうリスクがあった。しかし、上記の実験結果に偽りがないとすれば、女性がそれを望むときにだけ興奮を高めることのできる理想的な媚薬を作り出せそうだ。
動物実験の結果を受けて、Palatin社では、人間の女性に対してブレメラノチドの効果を確認する実験に取り掛かった。まず、性的興奮障害と診断されている閉経後の女性26人を被験者とする予備実験を実施した。
この実験では、それぞれの被験者女性にブレメラノチドか偽薬(プラシーボ)のいずれかを投与し、臨床試験終了後、アンケートに回答してもらった。その結果、以下のように、ブレメラノチドに軽い催淫作用があることが明らかになった。
- ブレメラノチドを投与された被験者
- 自分の性器に何らかの反応を覚えた・・・73パーセント
- 性的欲求が強まった・・・・・・・・・・43パーセント
- 自分の性器に何らかの反応を覚えた・・・73パーセント
- 偽薬を投与された被験者(対照群)
- 自分の性器に何らかの反応を覚えた・・・23パーセント
- 性的欲求が強まった・・・・・・・・・・19パーセント
- 自分の性器に何らかの反応を覚えた・・・23パーセント
さらに、臨床試験の期間中にパートナーと交わりを持ったかどうかを回答してもらう項目もあった。ブレメラノチドの投与を実際に受けた女性たちは、対照群の女性たちに比べ、交わりを持った割合が少し高かった。
現在、米国国内20箇所の施設にわたる大規模な臨床試験が進められている。研究者たちは、ブレメラノチドの実用化および認可を目指して、さまざまな課題に取り組んでいる。第一に、不快または厄介な副作用を最小限に抑えながら、より確実な効果が得られるように、最適な投与量を突き止める必要がある。
また、ブレメラノチドを日常的に使用した場合に、その効果が持続されるのかどうかも今のところ、はっきりしていない。さらに、ブレメラノチドには日焼け剤としての効果があるため、これを摂取している人が健康に日に焼けることができるかどうかについても確認が必要だという。
ともあれ、人体の中で皮膚への色素沈着に関与しているホルモンを人工的に合成したものがブレメラノチドである。色素沈着と性的興奮の間にこんなつながりがあったというのは、それなりに興味深い話である。
ただまあ、女性にその気がないときは効き目がない媚薬となるかどうかは微妙なところだと思う。酒のことを考えればよい。一部の女性にとって、酒は媚薬代わりになりうる。しかし、自分で上手くコントロールできるとは限らない。
■ Information source: http://www.sltrib.com/homeandfamily/ci_5628199
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この記事へのコメント
1. Posted by ピンクであれかし 2007年04月11日 06:21
服用しすぎると乳首がまっ黒になりそうですが…
2. Posted by 2007年04月11日 18:34
誰の邪魔も入らない状況で好きな女の子に塗れば、反応次第で自分に気があるかどうかわかるんじゃね?
3. Posted by . 2007年04月12日 08:54
ようするに風俗嬢相手に使うにはもってこいで
演技してる嬢の判別に役立つわけだなwww
演技してる嬢の判別に役立つわけだなwww
4. Posted by # 2007年04月14日 08:15
使ってみたいな