2007年03月31日
米国ミネソタ州ミネアポリス市公共事業部の職員ロン・ヒューブナーさんが圧縮水(ジェット水流)を使用して下水管を清掃していたところ、真っ赤な液体が大量に噴出してきた。彼は、その液体を顔全体に浴びてしまった。
「まぎれもなく血でした。大量の血液が噴き出してきたんです」とヒューブナーさんは恐怖体験を語る。「顔中に血液を浴びました。口の中にも入ってしまいました。血の味がしました」
ヒューブナーさんは口の中に入ったものを唾と一緒に吐き続けたが、いつまで絶っても違和感が消えなかった。
ヒューブナーさんが地元メディアWCCOの取材を受けたのは、“恐怖体験”の2週間後のことだったが、以来、寝床に入っても熟睡できなくなってしまったという。恐怖体験がトラウマになったのもあるが、自分が浴びた大量の血液の中に病原体が含まれていたのではないかと、自らの健康状態を心配する日々を送っているのだ。
下水管から大量の血液が噴出してくるなんて、実に不可解な話に聞こえる。多数の人が怪我を負って血を流すような事故が起きたのか? それとも人間以外の生物のものなのか? 実は市当局は、下水管に血液が流れ込んでいることを承知していた。
ヒューブナーさんが清掃を行っていたマンホールのすぐ近くに、R & D Systemsというバイオ・メディカル企業の研究施設があった。メトロポリタン・カウンシル(ミネソタ州の政府団体)が同社に対し、下水に血液を流すことを許可していた。
実験に使用した後の血液が大量に下水に流されていた。人間の血液と動物の血液の混合液だという。
だが、ヒューブナーさんの直属の上司には、その事実が伝えられていなかった。このため、現場で作業に当たっていたヒューブナーさんは、血液が流れていることに関して何の警告も受けておらず、適切な保護具も使用していなかった。
事故の後、メトロポリタン・カウンシルでは、手順や装備等を改善して再発防止に努めているという(もっとも、血液が下水に流されていなくても、現場の作業員がゴーグルやマスクなどを着用していなかったのは安全管理の不備と思われるわけだが)。
また、R & D Systems社に対する許可についても見直しを行い、今後は、清掃時に血液の排出を中止してもらうことにするという。同社では、現状でも血液に危険性はないと説明しているが、ヒューブナーさんは不安を払拭できないでいる。
ミネアポリス都市圏には、血液を下水管に排出する許可を受けている法人が他にもある。メトロポリタン・カウンシルによると、4つの家畜解体・食肉処理施設、およそ20の病院、十数社のバイオ・メディカル会社および製薬会社に同様の許可を与えているという。
衛生下水システムは、この種の廃液を適切に処理できる能力を有しているため、血液を下水に流すことに特に問題ない・・・とwccoの記事には記されている。
日本の場合、血液は感染性廃棄物に分類されており、下水に流すことを禁じられているため、焼却により処分する必要がある。(参考:EICネット[環境Q&A - 「病院から排出される血液の処理について」)
日本では、下水管の中を血液が流れているということは、ありえないわけだ。しかし、少なくとも米国ミネソタ州ミネアポリス市一帯の地下に張り巡らされた下水網の一部には、大量の血液が流れている。さながら地獄絵図の血の川である。
■Source: http://wcco.com/topstories/
local_story_088224059.html
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ヒューブナーさんは口の中に入ったものを唾と一緒に吐き続けたが、いつまで絶っても違和感が消えなかった。
ヒューブナーさんが地元メディアWCCOの取材を受けたのは、“恐怖体験”の2週間後のことだったが、以来、寝床に入っても熟睡できなくなってしまったという。恐怖体験がトラウマになったのもあるが、自分が浴びた大量の血液の中に病原体が含まれていたのではないかと、自らの健康状態を心配する日々を送っているのだ。
下水管から大量の血液が噴出してくるなんて、実に不可解な話に聞こえる。多数の人が怪我を負って血を流すような事故が起きたのか? それとも人間以外の生物のものなのか? 実は市当局は、下水管に血液が流れ込んでいることを承知していた。
ヒューブナーさんが清掃を行っていたマンホールのすぐ近くに、R & D Systemsというバイオ・メディカル企業の研究施設があった。メトロポリタン・カウンシル(ミネソタ州の政府団体)が同社に対し、下水に血液を流すことを許可していた。
実験に使用した後の血液が大量に下水に流されていた。人間の血液と動物の血液の混合液だという。
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だが、ヒューブナーさんの直属の上司には、その事実が伝えられていなかった。このため、現場で作業に当たっていたヒューブナーさんは、血液が流れていることに関して何の警告も受けておらず、適切な保護具も使用していなかった。
事故の後、メトロポリタン・カウンシルでは、手順や装備等を改善して再発防止に努めているという(もっとも、血液が下水に流されていなくても、現場の作業員がゴーグルやマスクなどを着用していなかったのは安全管理の不備と思われるわけだが)。
また、R & D Systems社に対する許可についても見直しを行い、今後は、清掃時に血液の排出を中止してもらうことにするという。同社では、現状でも血液に危険性はないと説明しているが、ヒューブナーさんは不安を払拭できないでいる。
ミネアポリス都市圏には、血液を下水管に排出する許可を受けている法人が他にもある。メトロポリタン・カウンシルによると、4つの家畜解体・食肉処理施設、およそ20の病院、十数社のバイオ・メディカル会社および製薬会社に同様の許可を与えているという。
衛生下水システムは、この種の廃液を適切に処理できる能力を有しているため、血液を下水に流すことに特に問題ない・・・とwccoの記事には記されている。
日本の場合、血液は感染性廃棄物に分類されており、下水に流すことを禁じられているため、焼却により処分する必要がある。(参考:EICネット[環境Q&A - 「病院から排出される血液の処理について」)
日本では、下水管の中を血液が流れているということは、ありえないわけだ。しかし、少なくとも米国ミネソタ州ミネアポリス市一帯の地下に張り巡らされた下水網の一部には、大量の血液が流れている。さながら地獄絵図の血の川である。
■Source: http://wcco.com/topstories/
local_story_088224059.html
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この記事へのコメント
1. Posted by ミヤ 2007年04月01日 05:25
ギャー!!
マジ怖い(∋_∈)
ってか下水に流すなよ↓↓
マジ怖い(∋_∈)
ってか下水に流すなよ↓↓
2. Posted by 2007年04月01日 23:21
マジで感染病にかかったらどうするんだ。
この人は結構幸運だったのかもね。
この人は結構幸運だったのかもね。
3. Posted by ・ 2007年04月11日 16:39
まだ無事とは限らないよ
エイズみたいに発症まで時間が掛かる場合だってあるし、症状だって目立たないものかもしれない
この人は死ぬまで感染症の恐怖と戦うことになるだろうな
エイズみたいに発症まで時間が掛かる場合だってあるし、症状だって目立たないものかもしれない
この人は死ぬまで感染症の恐怖と戦うことになるだろうな
4. Posted by 2007年04月11日 20:04
これは恐ろしい…確実にトラウマになるな
5. Posted by 2007年04月12日 01:07
血液のような液体じゃなくて廃棄血液なのか…合唱
6. Posted by しずく 2007年04月13日 01:32
AIDSなら…と思うと怖くて怖くてたまらないでしょうね。
下水から血が噴き出すなんて、ホラー真っ青。事実は小説より奇なり、ですな。
下水から血が噴き出すなんて、ホラー真っ青。事実は小説より奇なり、ですな。
7. Posted by あ 2007年05月23日 13:41
サビじゃないか?