2007年03月02日
イエメンのシャブワ州にサレー・タリブ・サレーという名の102歳の老人がいる。彼は何十年も前に、自分の頭に角(つの)が生える夢を見た。しかし、人間の頭に角が生えるはずがない。だからサレーさんは、誰でもこういう夢を見るものだと思って、あまり気にしないでおくことにした。
だが1ヶ月ほどすると、また同じ夢を見た。一度や二度ではなかった。たびたび同じ夢を見るようになった。やがて、サリーさんは、いつか現実に自分の頭に角が生える日が来るに違いないと確信するまでになった。
夢が現実と化したのは、今から25年前のことだった。当時77歳だったサレーさんは、ある日、自分の頭皮に触れて異変に気づいた。左後頭部の頭皮が硬く、厚く盛り上がって瘤のようになっていた。
サレーさんは言う。「今のような医療制度もなかった25年前のことですから、医者にかかるのも大変でした。だから、頭に出来た瘤のことは放置しておくことにしました。別に痛みや不快感もなかったし、医者に診てもらうほどのこともなさそうでした」
「ところが、週を重ねるごとに瘤が硬く大きくなっていきました。1年も経つと、角のような突起になり、やがて長さ50センチにまで達したのです」
彼はさすがに心配になり、アデンの病院で“角”を診てもらった。医師たちの診断では、サレーさんの頭皮組織が乾燥および角質化して、複数の層をなしたものが長く角状に突き出したものではないか、ということだった。
だが、角は左後頭部に生えていたため、気を遣っていても睡眠中に力がかかったりする。このため、年月が経つにつれて、脆弱化していった。サレーさんは、やがては角が折れてしまうだろうなと予期していた。そして昨年のある日、ついに角が折れてしまった。
ところが、再び同じ位置から角が生え始めた。本稿のソースとしたイエメンの日刊紙“Yemen Observer”の記事(リンクは本稿末尾)には、左後頭部に角が生えているサレーさんの写真が掲載されているが、これらの写真に写っているのは第二世代の角ということになる。
サレーさん本人は、自分の頭に角が生えたのは、アラーの神の思し召しだと信じている。サレーさんは102歳と高齢だが、ソースの記事が伝えているインタビューの内容を読む限り、頭脳の切れも衰えていなさそうだし、教養の高さも感じさせられる。
これまでに医療研究機関などから接触があったかと聞かれて、次のように答えている。
「驚くべきことに、一度もありません。角が生えた老人がここにいるということすら知られていないのではないかと思います。私自身がメディアを避けているのもあります。しかし、医療研究機関から協力を求められれば、喜んで応じるつもりですよ」
「イエメンでは医療の普及がまだまだ進んでおらず、国民の健康維持に大きな懸念があります。もし私のような症例が欧米で見つかったとしたら、もっと大きく取り上げられ、80歳近い年齢の老人の頭に突然、角が生え始めた理由が詳しく研究されるはずです」
ただし、サレーさんを診たアデンの医師たちが診断したように、頭皮組織が乾燥および角質化し、層をなして角状に突出したものということで既に結論が出ているかもしれない。
■ Source: The man with the mysterious horn
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夢が現実と化したのは、今から25年前のことだった。当時77歳だったサレーさんは、ある日、自分の頭皮に触れて異変に気づいた。左後頭部の頭皮が硬く、厚く盛り上がって瘤のようになっていた。
サレーさんは言う。「今のような医療制度もなかった25年前のことですから、医者にかかるのも大変でした。だから、頭に出来た瘤のことは放置しておくことにしました。別に痛みや不快感もなかったし、医者に診てもらうほどのこともなさそうでした」
「ところが、週を重ねるごとに瘤が硬く大きくなっていきました。1年も経つと、角のような突起になり、やがて長さ50センチにまで達したのです」
彼はさすがに心配になり、アデンの病院で“角”を診てもらった。医師たちの診断では、サレーさんの頭皮組織が乾燥および角質化して、複数の層をなしたものが長く角状に突き出したものではないか、ということだった。
だが、角は左後頭部に生えていたため、気を遣っていても睡眠中に力がかかったりする。このため、年月が経つにつれて、脆弱化していった。サレーさんは、やがては角が折れてしまうだろうなと予期していた。そして昨年のある日、ついに角が折れてしまった。
ところが、再び同じ位置から角が生え始めた。本稿のソースとしたイエメンの日刊紙“Yemen Observer”の記事(リンクは本稿末尾)には、左後頭部に角が生えているサレーさんの写真が掲載されているが、これらの写真に写っているのは第二世代の角ということになる。
サレーさん本人は、自分の頭に角が生えたのは、アラーの神の思し召しだと信じている。サレーさんは102歳と高齢だが、ソースの記事が伝えているインタビューの内容を読む限り、頭脳の切れも衰えていなさそうだし、教養の高さも感じさせられる。
これまでに医療研究機関などから接触があったかと聞かれて、次のように答えている。
「驚くべきことに、一度もありません。角が生えた老人がここにいるということすら知られていないのではないかと思います。私自身がメディアを避けているのもあります。しかし、医療研究機関から協力を求められれば、喜んで応じるつもりですよ」
「イエメンでは医療の普及がまだまだ進んでおらず、国民の健康維持に大きな懸念があります。もし私のような症例が欧米で見つかったとしたら、もっと大きく取り上げられ、80歳近い年齢の老人の頭に突然、角が生え始めた理由が詳しく研究されるはずです」
ただし、サレーさんを診たアデンの医師たちが診断したように、頭皮組織が乾燥および角質化し、層をなして角状に突出したものということで既に結論が出ているかもしれない。
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■ Source: The man with the mysterious horn
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1. 風風書堂‐ニュースログ‐ [ 風風書堂‐ニュースログ‐ ] 2007年03月02日 21:00
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この記事へのコメント
1. Posted by # 2007年03月04日 00:04

2. Posted by ・ 2007年03月04日 21:37
カッケェ〜
俺にも生えないかな
俺にも生えないかな
3. Posted by ● 2007年06月30日 17:21

4. Posted by kk 2007年07月14日 22:09
本件はあまり関係はありませんが、
古代中国では「頭に角が生える夢」は大凶夢とされていたそうです。
なんでも「角」という字は
「頭に刀を用いる」と書くことから「斬首」を連想するからとか…。
古代中国では「頭に角が生える夢」は大凶夢とされていたそうです。
なんでも「角」という字は
「頭に刀を用いる」と書くことから「斬首」を連想するからとか…。