2007年01月31日
勝負は引き際が肝心である。それを誤ると大やけどを負う。ロシア北部のムルマンスクで暮らしているアンドレイ・カルポフさんは、ポーカーで負けが込んで熱くなってしまった。有り金すべてを対戦相手のセルゲイ・ブロドフさんに巻き上げられてしまった。手持ちの金は底を突いた。
それでも、ゲームをやめるつもりはなかった。彼に“名案”がひらめいた。金はなくても、嫁さんがいるじゃないか。対戦相手のブロドフさんとの間で、おそらく次のようなやり取りがあったはずである。
「最後にレートを上げて勝負だ。金はない。だが、金で買えないものを賭ける。お前が次の勝負に勝てば、嫁さんをお前にくれてやる。男と男の約束だ。二言はない」
「そいつは面白い! お前が負けたら、後でお前の家に嫁さんをもらいに行くから覚悟しろよ」
一発大逆転を狙った大博打だった。だが、残念ながらカルポフさんは、あっけなく敗れてしまった。(ま、フィクションでは、この手の話が頻出するわけだが)。
しばらくすると、カルポフさんの家にブロドフさんが“取り立て”にやって来た。事情を知った妻は烈火のごとく激怒し、カルポフさんに離婚を言い渡した。まもなく、カルポフさんは妻に突きつけられた離婚届にサインした。
元妻がその後取った行動は、カルポフさんにさらなる敗北感を与えることになった。賭けのカタにされたことであんなに怒り狂っていたのに、彼女はブロドフさんと交際を始めてしまった。そして、結局、彼女はブロドフさんと結婚することになった。
彼女は、カルポフさんと別れたことをこれぽっちも後悔なんかしていないという。「賭けのカタにされていたことを知ったときは、本当に屈辱的で情けない気持ちになりました。でも、あんな仕打ちを受けたことで、すぐに彼と別れる決心がつきましたよ」
「セルゲイはとびきりハンサムで魅力的な人です。彼と過ごしていると、とても幸せ。彼がポーカーで私を“勝ち取った”とかは関係なしに」
やはり、有り金使い尽くして妻を賭けるような情けない男より、相手が妻を賭けて勝負に出てもあっさり勝ってしまうような強い男が好きということか。
というか、最初からこれが狙いだったのでは?という一抹の疑念がよぎりそうな話である。もともとカルポフさんは下手の横好きで、一方、ブロドフさんは勝負事の才がありカルボフさんをいつもカモにしていたのだとすれば、ますますその疑いが濃厚になる。
ま、いずれにせよ、カルポフさんがブロドフさんと交わした男と男の約束は寸分たがわず履行されたことになる。だが、「敗れたとは言え立派」とか「潔い」といった美辞麗句には、まったく値しないと思われる。自分にとって一番大事なものの価値を軽く見すぎていたのである。
カルポフさんが妻を賭けるに当たって描いた青写真には、自分の一発大逆転しか含まれていなかっただろう。よもや負けたとしても、妻がカルポフさんに身を預けるなんてことはありえないと思い込んでいたはずである。
■ Source: http://www.ananova.com/news/story/sm_2181030.html
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「最後にレートを上げて勝負だ。金はない。だが、金で買えないものを賭ける。お前が次の勝負に勝てば、嫁さんをお前にくれてやる。男と男の約束だ。二言はない」
「そいつは面白い! お前が負けたら、後でお前の家に嫁さんをもらいに行くから覚悟しろよ」
一発大逆転を狙った大博打だった。だが、残念ながらカルポフさんは、あっけなく敗れてしまった。(ま、フィクションでは、この手の話が頻出するわけだが)。
しばらくすると、カルポフさんの家にブロドフさんが“取り立て”にやって来た。事情を知った妻は烈火のごとく激怒し、カルポフさんに離婚を言い渡した。まもなく、カルポフさんは妻に突きつけられた離婚届にサインした。
元妻がその後取った行動は、カルポフさんにさらなる敗北感を与えることになった。賭けのカタにされたことであんなに怒り狂っていたのに、彼女はブロドフさんと交際を始めてしまった。そして、結局、彼女はブロドフさんと結婚することになった。
彼女は、カルポフさんと別れたことをこれぽっちも後悔なんかしていないという。「賭けのカタにされていたことを知ったときは、本当に屈辱的で情けない気持ちになりました。でも、あんな仕打ちを受けたことで、すぐに彼と別れる決心がつきましたよ」
「セルゲイはとびきりハンサムで魅力的な人です。彼と過ごしていると、とても幸せ。彼がポーカーで私を“勝ち取った”とかは関係なしに」
やはり、有り金使い尽くして妻を賭けるような情けない男より、相手が妻を賭けて勝負に出てもあっさり勝ってしまうような強い男が好きということか。
というか、最初からこれが狙いだったのでは?という一抹の疑念がよぎりそうな話である。もともとカルポフさんは下手の横好きで、一方、ブロドフさんは勝負事の才がありカルボフさんをいつもカモにしていたのだとすれば、ますますその疑いが濃厚になる。
カルポフさんが妻を賭けるに当たって描いた青写真には、自分の一発大逆転しか含まれていなかっただろう。よもや負けたとしても、妻がカルポフさんに身を預けるなんてことはありえないと思い込んでいたはずである。
本末転倒度9 | ■■■■■■■■■□ |
■ Source: http://www.ananova.com/news/story/sm_2181030.html
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この記事へのコメント
1. Posted by # 2007年02月01日 11:23
ギャンブルはいかんよ(´ω`)
2. Posted by … 2007年02月04日 00:19
(´・ω・)ウラヤマシス…
旦那が
旦那が
3. Posted by あう 2007年02月04日 14:25
うーん。。。
「妻は夫の所有物」みたいな価値観は、どっちの男にも少なからずあったわけで。
(でなきゃ新ダンナもその賭けに乗らないでしょ)
元ダンナと別れたとこまではいいけど、あんまりシアワセな結末にはならなさそうな。
「妻は夫の所有物」みたいな価値観は、どっちの男にも少なからずあったわけで。
(でなきゃ新ダンナもその賭けに乗らないでしょ)
元ダンナと別れたとこまではいいけど、あんまりシアワセな結末にはならなさそうな。
4. Posted by 115 2007年02月27日 06:16
これ、元々嫁さんと対戦相手の男が不倫関係で、駄目親父はイカサマにはめられてるとかそういう落ちかとオモタ
5. Posted by navigate to this website 2014年05月10日 18:25
e-smoking world なんでも評点:自分が賭けのカタにされたことを知って激怒した妻が夫を打ち負かした当の相手と結局ラブラブに