2007年01月04日
南アフリカ共和国西ケープ州にカンゴ鍾乳洞という観光スポットがある。特に1箇所、通路が狭くなっているところがあり、“愛のトンネル”と呼ばれている。あまり大柄な人だと通過が難しい。1月1日、この洞窟を訪れた体重158キロの女性が、観光ガイドの言うことを聞かずに愛のトンネルにチャレンジした。そして、身動きできなくなった。
愛のトンネルの先には、まだ鍾乳洞が続いている。その極めて“ふくよか”な女性が愛のトンネルに挟まってしまったとき、愛のトンネルの向こう側には23人の観光客がいた。彼らにとって、出入り口は愛のトンネル唯一つだった。
女性がすぐに愛のトンネルから脱出できていれば、先を行く23人は別に困らなかった。ところが、女性はまったく身動きできない状態に陥っていた。その158キロもの巨体の下で片方の膝を曲げた姿勢のままトンネルの壁に挟まってしまったため、女性は立ち上がることすらできなかった。
最初に観光ガイドに制止されたとき、この女性はむきになって「大丈夫、通れますよ」などと言い張ったとのことである。その剣幕に押されて、女性を愛のトンネルに入らせたところ、このような結果を招いてしまった。
この立ち往生は、なんと12時間も続くことになる。女性が大変な目に遭っていたのも事実だが、観光ガイドの制止を振り切ってチャレンジした結果であり、かなり自業自得な要素が濃い。ところが、鍾乳洞の奥に先に入っていた23人の観光客にとっては、とんだとばっちりを受ける結果となった。
現場にレスキュー隊が到着し、158キロの女性をどうやって救出するかを検討し始めた。挟まっている女性の体の周囲に少し隙間があったので、そこから何とか救援物資を奥の23人に届けることができた。毛布、チョコレート、水のほか、用を足すためのバケツも供給された。さらに、23人の中に糖尿病患者がいたため、インシュリンも届けられた。
西ケープ州にとって大事な観光資源ではあるが、洞窟を破壊して女性を救出してもよいという許可がレスキュー隊員たちに与えられていた。とはいえ、レスキュー隊員たちは、それをあくまで最後の手段と考えていた。洞窟を破壊するとなると、女性に怪我を負わせる危険もあるし、落盤が起きたら奥の23人は永久に外に出れなくなるかもしれない。
そこで、まず女性が挟まっている愛のトンネルの壁面に十分な潤滑を与えることにした。これはちょうど、別の意味で言うところの“愛のトンネル”に十分な潤いがないと愛の営みを成就できないのと同じ理屈である。
潤滑剤としてレスキュー隊員たちが使用したのは、液体パラフィンだった。これを愛のトンネルの中に十分に流し込み、行き渡らせた。そして、次に女性の体にロープをかけ、ウィンチと滑車を応用して女性の体を愛のトンネルの外に徐々に引っ張り出すことにした。
この作戦が見事成功し、女性を救出することに成功したのである。しかし、女性が愛のトンネルにつかえて奥の23人が閉じ込められてしまってから12時間もの時間が経過していた。時計の針は深夜零時を指そうとしていた。
ともあれ、一番の迷惑を被ったのは、奥にいた23人の観光客である。
■ Sources:
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女性がすぐに愛のトンネルから脱出できていれば、先を行く23人は別に困らなかった。ところが、女性はまったく身動きできない状態に陥っていた。その158キロもの巨体の下で片方の膝を曲げた姿勢のままトンネルの壁に挟まってしまったため、女性は立ち上がることすらできなかった。
最初に観光ガイドに制止されたとき、この女性はむきになって「大丈夫、通れますよ」などと言い張ったとのことである。その剣幕に押されて、女性を愛のトンネルに入らせたところ、このような結果を招いてしまった。
この立ち往生は、なんと12時間も続くことになる。女性が大変な目に遭っていたのも事実だが、観光ガイドの制止を振り切ってチャレンジした結果であり、かなり自業自得な要素が濃い。ところが、鍾乳洞の奥に先に入っていた23人の観光客にとっては、とんだとばっちりを受ける結果となった。
現場にレスキュー隊が到着し、158キロの女性をどうやって救出するかを検討し始めた。挟まっている女性の体の周囲に少し隙間があったので、そこから何とか救援物資を奥の23人に届けることができた。毛布、チョコレート、水のほか、用を足すためのバケツも供給された。さらに、23人の中に糖尿病患者がいたため、インシュリンも届けられた。
西ケープ州にとって大事な観光資源ではあるが、洞窟を破壊して女性を救出してもよいという許可がレスキュー隊員たちに与えられていた。とはいえ、レスキュー隊員たちは、それをあくまで最後の手段と考えていた。洞窟を破壊するとなると、女性に怪我を負わせる危険もあるし、落盤が起きたら奥の23人は永久に外に出れなくなるかもしれない。
そこで、まず女性が挟まっている愛のトンネルの壁面に十分な潤滑を与えることにした。これはちょうど、別の意味で言うところの“愛のトンネル”に十分な潤いがないと愛の営みを成就できないのと同じ理屈である。
潤滑剤としてレスキュー隊員たちが使用したのは、液体パラフィンだった。これを愛のトンネルの中に十分に流し込み、行き渡らせた。そして、次に女性の体にロープをかけ、ウィンチと滑車を応用して女性の体を愛のトンネルの外に徐々に引っ張り出すことにした。
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ともあれ、一番の迷惑を被ったのは、奥にいた23人の観光客である。
| はた迷惑さ９ | ■■■■■■■■■□ |
■ Sources:
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この記事へのコメント
1. Posted by ＃ 2007年01月05日 09:10
うわぁｗｗｗ奥の人達すげぇ気の毒(；´艸｀)2. Posted by ｙ 2007年01月05日 10:25
愛のトンネル、って言うのは二人で寄り添って通ることが出来るからだよな。
とすると、この人の体の大きさ尋常ではないな
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3. Posted by 2007年01月11日 18:39
挿入した状態で抜けなくなったのかと思ったｗｗ
4. Posted by クリストファー・ロビンソン 2007年01月12日 14:25
「絶食したら」
5. Posted by talks about it 2014年05月07日 02:54
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