クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:ペニスが会話する広告が功を奏し、多数のゲイ/バイ男性が性病検査を受ける(サンフランシスコ)

2006年12月28日

ペニスが会話する広告が功を奏し、多数のゲイ/バイ男性が性病検査を受ける(サンフランシスコ)


米国サンフランシスコで2002年から2005年にかけて、風変わりな広告が道路沿いやバス停などに掲示されていた。奇妙な形をしたキャラクターが会話を交わしている。絵だけ見ていると、何をかたどったキャラクターかわかりにくいが、会話の内容やメッセージを読めばはっきりする。
ペニス広告具体的には左の写真のような広告だ(クリックすると拡大表示される)。左の縮小画像でも“GET TESTED FOR SYPHILIS”というメッセージが読み取れるだろう。「梅毒の検査を受けよう」という意味である。赤く描かれているキャラクターは、ペニスをかたどったものなのだ。

このユーモラスでありながらも際どい広告は、サンフランシスコ市の保健局がスポンサーとなって掲示されたものだった。サンフランシスコと言えば同性愛者が多いことで有名だ。ゲイやバイの男性の間で、梅毒の感染率が増加していることを重く見た保健局が一般市民の批判を覚悟の上で、広告掲示に踏み切ったのだった。

道路沿いやバス停などのに屋外広告を出すには広告会社に依頼する必要があるが、最初はこの広告の掲示を拒否されたという。なんとか広告を掲示できた後も、いろいろと物議をかもしたらしい。

しかし、この広告キャンペーンは、現に如実な成果を上げるに至った。この広告を目にしたことがある男性を対象に調査を行なったところ、そのうち40パーセントから60パーセントの人たちが過去6ヶ月以内に梅毒の検査を受けたと回答したのである。

保健局性感染症課のジャクリーン・マクライト課長は言う。「リスクを負った試みでした。でも、リスクに見合うだけの成果が得られたのです」

サンフランシスコ市でのこの成果に触発され、シアトル、フィラデルフィア、ロサンゼルス、パームスプリングズなどの都市でも、これに類似の広告を掲示しようとしている。

ま、実際、際どいのはキャラクターの形態ではなく、広告に含まれているメッセージの方ではないかと思う。吹き出しのセリフや“Healthy Penis”などのコピーがなければ、そもそもこれらのキャラクターが男性器をかたどっているかどうかは判然としない。

とはいえ、日本で町中にこれと同じ広告(もちろんセリフは日本語で)があれば、サンフランシスコ市よりもはるかに批判が殺到するだろう。しかし、これがお堅い文面の広告だったら、ここまでの訴求力を持つことはなかっただろう。ユーモアと視覚的イメージの力というものを思い知らせてくれる話である。

サンフランシスコ市の保健局は、キャンペーンのターゲットとなるゲイやバイの男性の“空気”を正しく読めていたわけである。もちろん、ターゲット外の人たち(批判を浴びせてくるであろう人たち)の“空気”を意図的に読まないようにする必要があった。それこそが、彼らの負ったリスクだったのだろう。

空気読めない5■■■■■□□□□□





■ Source: http://www.news24.com/News24/Entertainment
/Off_Beat/0,,2-1225-2107_2049109,00.html


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この記事へのコメント

1. Posted by 鱈   2006年12月28日 22:02
わはは。これ、どっちかっていうと「バイキン」?スピロヘータ?
「梅毒の痛みがゲイコミュニティに広がりつつある・・・」
のコピーの下、バイキンの軍曹が手下のバイキンに向かって
「トンプソン、お前はバーへ行け」「合点だ」
「ジェンキンス、お前はインターネットだ」「イエッサー」
「スミス、お前はセックスクラブだ」と号令をかける、と。
ところがスミスは「オレ、セックスクラブ行かね」と無視。
なぜなら、バイキンにとって恐ーい梅毒検査が待っているから。。。
しかし、リアルで梅毒にかかったペニス見るのはご遠慮したいね。
マンガだから良いけど。確かに心当たりのある人には恐いマンガであろう。
2. Posted by 真ん中ミヤ   2006年12月29日 16:44
4 こうゆうネタ好きだわ☆アメリカってopenで羨ましい!
実際に看板の成果は上がったわけだから、批判に負けずに看板を掲げ続けて欲しいなぁ。日本でも新宿二丁目に看板設置すればいいわね!
3. Posted by 暇人   2007年01月02日 14:39
1 画像が見れない
(ノ_<。)ビェェン

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