2006年11月03日
南アフリカ共和国の北側に隣接するインフレ率1000パーセントの国ジンバブウェ。南アから陸路でジンバブウェに行くときは、ベイトブリッジという国境の町を通る。そこから首都ハラーレまで500キロほどの道のり。最近、南アからこの陸路でハラーレに向かう男性ドライバーは、地元の若い女性にモテモテだという。
道中には、いくつもの田舎町がある。男性ドライバーが運転している南ア・ナンバーの車が町中を通ると、若い素人娘たちが手を振って声をかけてくる。男性ドライバーたちは、自分の容姿や年齢などを気にしなくていい。
外見は問題ではない。中身が問題なのだ。ただし、中身と言っても燃料タンクの中身である。つまり、ガソリンやディーゼル燃料が彼女らのお目当てである。経済が破綻したジンバブウェでは、もう何年も前から一般庶民が燃料不足に悩まされている。
ジンバブウェ政府はガソリンとディーゼル燃料のどちらについても一律の公定価格を定めているが、そんなものは守られていない。個人経営のスタンドで売られている燃料の価格は、政府の公定価格の7倍にも達する。
南ア・ナンバーの車のドライバーに声をかける地元の娘たちは、お金と引き換えに燃料を手に入れようとしているのではない。お金より、もっと効率的に燃料を手に入れられる“資本”がある。体である。
彼女らは、たいてい20リットル容量の燃料容器を手にして現れる。これが1回の相場なのだ。誘いに応じた男性ドライバーは、彼女らの20リットル容器を燃料で満たしてやることと引き換えに、自らに内蔵された貯蔵タンクからも余剰になった液体を放出することができる。1回の放出であれば、その量は何CCでもよい。
娘たちは、どうやら手に入れた燃料を直接自分で使用しているのではなさそうだ。ブラックマーケットに持ち込んでいるらしい。その方が、体を直接提供した場合よりも実入りが多くなるにちがいない。
一方、燃料がジンバブウェよりはるかに安価で手に入る南アからやって来たドライバーにすれば、自分の地元で女の子をデートに連れ出して事に及ぶより、はるかに安価で簡単に欲求を満たすことができたりもするのだろう。
そういう意味で、双方にとって良い事尽くめの“物々交換”であるかのように見える。だが、当然のことながら、これは社会の規範にも法規にも触れる取引である(ま、弱体化したジンバブウェ政府には、これに歯止めをかける力など残されていないのだろうと思われるが)。
しかも、この“物々交換”はプロテクトなしで行なわれることも多いらしく、この地域では最近、STD(性感染症)の患者数が激増している。彼女らにすれば“体が資本”なのだろうが、体を資本にできるのはその体の健康を維持できる場合だけである。感染の自覚症状が出るまでは、同じ行為が何度も繰り返されるだろう。こうして悪循環が進んでいく。
以前、別の記事で詳しく触れたが(下記「関連記事」の先頭のリンク参照)、ジンバブウェは現時点で世界一インフレ率が高い国(1000パーセント)であると同時に、世界一女性が短命な国でもある。ジンバブウェの女性は、平均すると34歳で一生を終える。その死因の多くは、STDをはじめとする感染症である。ジンバブウェでは毎週3000人がHIV/AIDSのために亡くなっている。
ちなみに、筆者はかつて南アに生活の拠点を置いていたころ、本稿冒頭で触れたベイトブリッジからハラーレへの陸路を何度も車で往復したことがある。そのころのジンバブウェは、決して貧困のどん底にある国ではなかった。途中通過する田舎町で地元娘に声をかけられることもなかったわけだが。
■ Source: http://www.news24.com/News24/Africa/
Zimbabwe/0,,2-11-1662_2024554,00.html
【関連記事】
外見は問題ではない。中身が問題なのだ。ただし、中身と言っても燃料タンクの中身である。つまり、ガソリンやディーゼル燃料が彼女らのお目当てである。経済が破綻したジンバブウェでは、もう何年も前から一般庶民が燃料不足に悩まされている。
ジンバブウェ政府はガソリンとディーゼル燃料のどちらについても一律の公定価格を定めているが、そんなものは守られていない。個人経営のスタンドで売られている燃料の価格は、政府の公定価格の7倍にも達する。
南ア・ナンバーの車のドライバーに声をかける地元の娘たちは、お金と引き換えに燃料を手に入れようとしているのではない。お金より、もっと効率的に燃料を手に入れられる“資本”がある。体である。
彼女らは、たいてい20リットル容量の燃料容器を手にして現れる。これが1回の相場なのだ。誘いに応じた男性ドライバーは、彼女らの20リットル容器を燃料で満たしてやることと引き換えに、自らに内蔵された貯蔵タンクからも余剰になった液体を放出することができる。1回の放出であれば、その量は何CCでもよい。
注:ただし、燃料タンクから20リットルを提供してしまうと、南アからやって来たドライバーが南アに戻る前に自分の車の燃料が尽きてしまうリスクが生じる。燃料タンク容量によほど余裕がないと難しいかもしれない。
おそらく、燃料をせがんでくる娘たちが多いことは南アのドライバーたちの間でよく知られていて、この目的のためだけに燃料の入ったポリタンクや缶を荷物に紛れ込ませているドライバーが多いのではないかと思われる。
娘たちは、どうやら手に入れた燃料を直接自分で使用しているのではなさそうだ。ブラックマーケットに持ち込んでいるらしい。その方が、体を直接提供した場合よりも実入りが多くなるにちがいない。
一方、燃料がジンバブウェよりはるかに安価で手に入る南アからやって来たドライバーにすれば、自分の地元で女の子をデートに連れ出して事に及ぶより、はるかに安価で簡単に欲求を満たすことができたりもするのだろう。
そういう意味で、双方にとって良い事尽くめの“物々交換”であるかのように見える。だが、当然のことながら、これは社会の規範にも法規にも触れる取引である(ま、弱体化したジンバブウェ政府には、これに歯止めをかける力など残されていないのだろうと思われるが)。
しかも、この“物々交換”はプロテクトなしで行なわれることも多いらしく、この地域では最近、STD(性感染症)の患者数が激増している。彼女らにすれば“体が資本”なのだろうが、体を資本にできるのはその体の健康を維持できる場合だけである。感染の自覚症状が出るまでは、同じ行為が何度も繰り返されるだろう。こうして悪循環が進んでいく。
以前、別の記事で詳しく触れたが(下記「関連記事」の先頭のリンク参照)、ジンバブウェは現時点で世界一インフレ率が高い国(1000パーセント)であると同時に、世界一女性が短命な国でもある。ジンバブウェの女性は、平均すると34歳で一生を終える。その死因の多くは、STDをはじめとする感染症である。ジンバブウェでは毎週3000人がHIV/AIDSのために亡くなっている。
悪循環指数10 | ■■■■■■■■■■ |
ちなみに、筆者はかつて南アに生活の拠点を置いていたころ、本稿冒頭で触れたベイトブリッジからハラーレへの陸路を何度も車で往復したことがある。そのころのジンバブウェは、決して貧困のどん底にある国ではなかった。途中通過する田舎町で地元娘に声をかけられることもなかったわけだが。
■ Source: http://www.news24.com/News24/Africa/
Zimbabwe/0,,2-11-1662_2024554,00.html
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1. 11/3 ? [ Nog! ] 2006年11月04日 00:04
[画像]
近づきすぎ[pya]
観客の方がすごいのでは・・・?
リアル ニコ・ロビン[pya]
ニコロビンこんなところにおったかΣ(゚ロ゚;)!
胸サイズは現実的。
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ズッケェロ実写!?
ジョジョは映画倉
2. 女性の平均寿命34歳の国では、南の国境から来た男性ドライバーが若い娘にモテモテ? [ 風風書堂‐ニュースログ‐ ] 2006年11月04日 01:15
南アフリカ共和国の北側に隣接するインフレ率1000パーセントの国ジンバブウェ。最近、南アから首都ハラーレに向かう男性ドライバーは、地元の若い女性にモテモテだという。
道中には、いくつもの田舎町がある。男性 ¤I