2006年10月04日
夫が小柄で、妻が大柄な夫婦のことを“蚤の夫婦”という。実際に昆虫のノミはメスの方がオスより大きいが、体長差は10〜15パーセントほど。人間の“蚤の夫婦”の場合は、体重差が数十パーセント以上ある場合に使われることが多いようだ。つまり、夫が痩せていて妻が太っているのが典型的な“蚤の夫婦”であろう。
マレーシアのクアラルンプールに夫が体重50キロ、妻が体重90キロという初老夫婦がいた。周囲の人たちは“おしどり夫婦”だったと述懐しているが、その体格差はまさしく“蚤の夫婦”だった。そして、その体格差が悲劇を招いた。
きゃしゃな夫シェド・ダウッド・シェド・アーマドさん(66歳)は心臓疾患と脳梗塞を患っていた。ふくよかな妻ファティマー・ラマサミー・アブドゥラーさん(60歳)も決して健康体ではなく、糖尿病を患っており、糖尿病性足症が悪化して左足を失っていた。
二人の間には4人の子供がいたが、みんな成長して巣立って行った。互いに病気がちな夫婦は荒れ果てた家で二人きり睦まじく暮らしていたが、ついに老人ホームに入所することになった。老人ホームへの引越しの準備をしているときに悲劇が起きた。10月3日の早朝のことであったとされる。
妻ファティマさんは、脳梗塞で体に麻痺のある夫シェド・ダウッドさんをベッドから抱き起こそうとした。しかし、ファティマさんも不自由な下半身で重い体を支えているがゆえ無理があったようだ。バランスを崩して、二人ともベッドの下の床に転倒してしまった。
体重50キロの夫の上に体重90キロの妻が、もろに覆いかぶさる体勢になった。しかも落下の衝撃が強かったせいか、ファティマさんはシェド・ダウッドさんを押し潰すようにして彼の意識と呼吸を奪いつつ、自らも意識を失ってしまった。
隣人が倒れている二人を発見したとき、夫のシェド・ダウッドさんは既に息絶えていた。第一発見者となったローさんという名の隣人は、マレー語日刊紙Berita Harianの記者にこう話している。
「私は、奥さんの体を持ち上げようとしました。すると奥さんは生きていることがわかりました。でも、旦那さんはもう死んでいました」
ファティマさんは搬送先の病院で意識を回復したようだが、シェド・ダウッドさんは死亡が確認された。麻痺した体の上に約2倍の体重のファティマさんがのしかかり圧迫したため、窒息死したと見られている。合掌。
本来なら、この夫婦は数ヶ月前に老人ホームに移る予定だったという。なかなか決断できずにいるうちに数か月が経過したらしい。二人とも体が不自由だったので無理せずに、ケアしてもらえる環境に早めに移るべきだった。
いつなんどきこのような事故が起きてもおかしくない紙一重の暮らしをしていたのだろう。今は成人している夫婦の子供たちは、さぞかし無念な思いに胸をかきむしられていることだろう。
■Source: http://www.int.iol.co.za/index.php?set_id=
1&click_id=3&art_id=qw115993188423B254
【関連記事】
きゃしゃな夫シェド・ダウッド・シェド・アーマドさん(66歳)は心臓疾患と脳梗塞を患っていた。ふくよかな妻ファティマー・ラマサミー・アブドゥラーさん(60歳)も決して健康体ではなく、糖尿病を患っており、糖尿病性足症が悪化して左足を失っていた。
二人の間には4人の子供がいたが、みんな成長して巣立って行った。互いに病気がちな夫婦は荒れ果てた家で二人きり睦まじく暮らしていたが、ついに老人ホームに入所することになった。老人ホームへの引越しの準備をしているときに悲劇が起きた。10月3日の早朝のことであったとされる。
妻ファティマさんは、脳梗塞で体に麻痺のある夫シェド・ダウッドさんをベッドから抱き起こそうとした。しかし、ファティマさんも不自由な下半身で重い体を支えているがゆえ無理があったようだ。バランスを崩して、二人ともベッドの下の床に転倒してしまった。
体重50キロの夫の上に体重90キロの妻が、もろに覆いかぶさる体勢になった。しかも落下の衝撃が強かったせいか、ファティマさんはシェド・ダウッドさんを押し潰すようにして彼の意識と呼吸を奪いつつ、自らも意識を失ってしまった。
隣人が倒れている二人を発見したとき、夫のシェド・ダウッドさんは既に息絶えていた。第一発見者となったローさんという名の隣人は、マレー語日刊紙Berita Harianの記者にこう話している。
「私は、奥さんの体を持ち上げようとしました。すると奥さんは生きていることがわかりました。でも、旦那さんはもう死んでいました」
ファティマさんは搬送先の病院で意識を回復したようだが、シェド・ダウッドさんは死亡が確認された。麻痺した体の上に約2倍の体重のファティマさんがのしかかり圧迫したため、窒息死したと見られている。合掌。
本来なら、この夫婦は数ヶ月前に老人ホームに移る予定だったという。なかなか決断できずにいるうちに数か月が経過したらしい。二人とも体が不自由だったので無理せずに、ケアしてもらえる環境に早めに移るべきだった。
いつなんどきこのような事故が起きてもおかしくない紙一重の暮らしをしていたのだろう。今は成人している夫婦の子供たちは、さぞかし無念な思いに胸をかきむしられていることだろう。
紙一重指数10 | ■■■■■■■■■■ |
■Source: http://www.int.iol.co.za/index.php?set_id=
1&click_id=3&art_id=qw115993188423B254
【関連記事】
- 男性は少し太っている方が事故に遭ったときに助かりやすいことが判明
- 腹に付いた分厚い脂肪が防弾チョッキの役割を果たした
- 肥満カップルがシャワールームで愛の肉弾戦、ホテルに100万円の損害発生
- 糖尿病の女性が左目をアリさんに食べられた
- クレーンとロープを使って重さ60キロの“たるみ”が超肥満女性の腹部から切除される
この記事の先頭に戻る
トラックバックURL
この記事へのトラックバック
1. 妻の下敷きになって死亡した男性 [ 風風書堂‐ニュースログ‐ ] 2006年10月05日 19:35
マレーシアのクアラルンプールに夫が体重50キロ、妻が体重90キロという初老夫婦がいた。
二人の間には4人の子供がいたが、みんな成長して巣立って行った。互いに病気がちな夫婦は荒れ果てた家で二人きり睦まじく暮らして??tml!