2006年09月23日
アフリカ中央部の内陸の小国ルワンダ。その首都キガリから東へ70キロほどの位置にあるキヘレという町で暮らすマドレーヌ・ムジャワマリヤという女が長年の不妊症に悩んでいた。ある物知りな老婆に相談すると、子供の足が不妊によく効くという。
うつ伏せになって横たわり、子供に足で腰の辺りを踏んでもらうと効果がある・・・という話だったら世界中に配信されるほどのニュースにはならなかった。「豚足が老化防止に有効」というのと似た意味合いで、子供の足が効くと教えられたのである。
老女のアドバイスを真に受けたムジャワマリヤは、友人のジュディス・ウウィマナに協力を求め、近所の家の5歳の女の子の足を頂戴することにした。彼女らの“作戦”は成功し、ムジャワマリヤは“不妊の特効薬”を胃袋に収めることができた。だが、まもなく犯行が発覚し、あっけなく逮捕された。
現在、この二人は未決囚として拘置所に収監されている。地元のラジオ局がムジャワマリヤへの取材を許可された。ムジャワマリヤがインタビューに答えた内容によると、犯行時の状況は次のとおり。
まず最初に、女の子に毒を盛った後、倒れこんだその子を近くのバナナ農園に引きずり込んだ。共犯者ウウィマナが息の根を止めた後、ムジャワマリヤが岩を振り下ろしてアゴを砕いた。
ムジャワマリヤは、足を切り取り、自宅に持ち帰った。足の肉をみじん切りにし、フライパンに入れて加熱調理した。その後、その“料理”を胃袋に収めた。
警察の捜査官によると、被害者の遺体は、性器の部分にも損傷があった。だが2名の容疑者は、その件への関与を否定している。
ムジャワマリヤの罪状は殺人と食人、ウウィマナの罪状は殺人である。有罪が確定すると、ルワンダの刑法に基づき、2人とも死刑に処せられることになる。
さて、当ブログでは、最近この手の話(カニバリズムに関する話や人体から薬を作ったりする話)をたびたび取り上げている。少々辟易気味に感じる読者もおられることだろう。本件は、ソース記事の末尾の一文の記述がなければスルーしていたかもしれない。
両容疑者は謝罪し、“もう二度と同じことをしない”と約束するから大目に見てほしいと法廷に嘆願しているそうだ。おかげで、久しぶりに評点がこじつけにならずに済む。
むろん、突っ込みどころはここだけではない。百歩譲って老婆が言ったように子供の足に効き目があるとしても、ムジャワマリヤが確実に妊娠できるという保証はなかった。とりあえず効果を試してみるために、子供の命を奪った。これを究極の利己主義と見ることもできよう。
だが、本件は、人命が重みを失った時期を経験した国ルワンダで起きた事件である。ルワンダは、1990年代にフツ族とツチ族の間で激烈な部族抗争が繰り広げられたことで全世界の注目を浴びた。1994年4月から7月までのおよそ100日間で、100万人もの人命が奪われた。同国の現在の人口は800万人弱である。
両容疑者の年齢はソースに明示されていないが、おそらく部族抗争で毎日1万人ずつ死者が出た時期に少女時代を送った年代ではないかと見る。そんな彼女らが、「もう二度と同じことをしない」と誓えば減刑してもらえるのではないかと望みを託す。何をか言わんや。
■ Source: http://www.news.com.au/story/
0,10117,20449830-1702,00.html
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老女のアドバイスを真に受けたムジャワマリヤは、友人のジュディス・ウウィマナに協力を求め、近所の家の5歳の女の子の足を頂戴することにした。彼女らの“作戦”は成功し、ムジャワマリヤは“不妊の特効薬”を胃袋に収めることができた。だが、まもなく犯行が発覚し、あっけなく逮捕された。
現在、この二人は未決囚として拘置所に収監されている。地元のラジオ局がムジャワマリヤへの取材を許可された。ムジャワマリヤがインタビューに答えた内容によると、犯行時の状況は次のとおり。
まず最初に、女の子に毒を盛った後、倒れこんだその子を近くのバナナ農園に引きずり込んだ。共犯者ウウィマナが息の根を止めた後、ムジャワマリヤが岩を振り下ろしてアゴを砕いた。
ムジャワマリヤは、足を切り取り、自宅に持ち帰った。足の肉をみじん切りにし、フライパンに入れて加熱調理した。その後、その“料理”を胃袋に収めた。
警察の捜査官によると、被害者の遺体は、性器の部分にも損傷があった。だが2名の容疑者は、その件への関与を否定している。
ムジャワマリヤの罪状は殺人と食人、ウウィマナの罪状は殺人である。有罪が確定すると、ルワンダの刑法に基づき、2人とも死刑に処せられることになる。
さて、当ブログでは、最近この手の話(カニバリズムに関する話や人体から薬を作ったりする話)をたびたび取り上げている。少々辟易気味に感じる読者もおられることだろう。本件は、ソース記事の末尾の一文の記述がなければスルーしていたかもしれない。
両容疑者は謝罪し、“もう二度と同じことをしない”と約束するから大目に見てほしいと法廷に嘆願しているそうだ。おかげで、久しぶりに評点がこじつけにならずに済む。
何を今さら度10 | ■■■■■■■■■■ |
むろん、突っ込みどころはここだけではない。百歩譲って老婆が言ったように子供の足に効き目があるとしても、ムジャワマリヤが確実に妊娠できるという保証はなかった。とりあえず効果を試してみるために、子供の命を奪った。これを究極の利己主義と見ることもできよう。
だが、本件は、人命が重みを失った時期を経験した国ルワンダで起きた事件である。ルワンダは、1990年代にフツ族とツチ族の間で激烈な部族抗争が繰り広げられたことで全世界の注目を浴びた。1994年4月から7月までのおよそ100日間で、100万人もの人命が奪われた。同国の現在の人口は800万人弱である。
両容疑者の年齢はソースに明示されていないが、おそらく部族抗争で毎日1万人ずつ死者が出た時期に少女時代を送った年代ではないかと見る。そんな彼女らが、「もう二度と同じことをしない」と誓えば減刑してもらえるのではないかと望みを託す。何をか言わんや。
ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション
アフリカのルワンダで内紛による大量虐殺の危機から人々を救った、実在のホテルマンの勇気と良心を描いた感動ドラマ。
主演はスティーヴン・ソダーバーグ監督作品の常連、ドン・チードル。『父の祈りを』など脚本家として活躍するテリー・ジョージが脚本、監督、製作を手がけ、1200人もの命を守り抜く男の勇姿をヒロイックに描き出す。(Amazon 紹介文より)
■ Source: http://www.news.com.au/story/
0,10117,20449830-1702,00.html
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1. 2006年9月22日(金)付 [ リンキトール [Link it All!] ] 2006年09月23日 03:31
びっくり
エキサイトニュース: 上海の最も遅れている点は……
文化の違いとかあるんだろうけど 国際社会ではこれはそうとう恥ずかしいねえー ホテル内でもタブーだもん
おもしろ
GIGAZINE: ひたすら色々な人が驚かされ続けるムービー
最ッ高!!!(´∀`)...
2. 2006年9月23日のその他海外記事 [ Strag : nonhitchhiker ] 2006年09月23日 16:56
HEAVEN ホームレスのペニスを切断、殺害したティーンの再審 セクハラで23億円賠償請求…NYの日本レストラン -世界からニュース:イザ! ジーコ監督がトルコで酷評、窮地に 失点多く「戦術ない」-スポーツニュース:イザ! 時速200キロでリニア衝突 21人死亡、独で ...
3. http://negimawing.blog26.fc2.com/blog-entry-524.html [ 風風書堂 ] 2006年09月23日 18:16
アフリカ中央部の内陸の小国ルワンダ。その首都キガリから東へ70キロほどの位置にあるキヘレという町で暮らすマドレーヌ・ムジャワマリヤという女が長年の不妊症に悩んでいた。ある物知りな老婆に相談すると、子供の足が不????Q
4. Bitacle Blog Search Archive - 「不妊には子供の足が効く」と教えられて、近所の5歳女児の足をみじん切りにして炒めて食べた女 [ bitacle.org ] 2006年09月24日 01:40
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アフリカ中央部の内陸の小国ルワンダ。その首都キガリから東へ70キロほどの位置にあるキヘレという町で暮らすマドレーヌ・ムジャワマリヤという女が長年の不妊症に悩んでいた。ある物知りな老婆に相談すると、子供だ[...]