クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:右腕のほかに、同程度に発達した2本の左腕がある赤ちゃんが上海の医師たちを悩ませる

2006年05月30日

右腕のほかに、同程度に発達した2本の左腕がある赤ちゃんが上海の医師たちを悩ませる


生後2ヶ月の男の赤ちゃんが上海の医師たちを悩ませている。この赤ちゃんには、腕が3本ある。右側に1本と左側に2本である。その2本の左腕がどちらも正常な腕と同じくらい発達している。どちらが“余分な腕”かを判断できずに困っているのである。
赤ちゃんが入院している上海小児医療センターの整形外科部長チェン・ボーチャン医師(例によって英語ソースのため漢字名は不明)によると、これまでに数回の検査を行なってきたが、どちらの腕がより発達しているかを判断するには至っていない。どちらの腕も形態的には十分な発達を見せている。ただし、どちらの腕も完全には機能していないという。

写真を見るには、ここをクリック。


チェン医師は言う。「非常に稀な症例です。3本目の腕がここまで完全に発達した小児の記録は一切ありません。手術しようにも、どう手術すればいいのか決めかねています」

この男児の名前は、「チーチー」とだけ明かされている。腕は3本あるが、腎臓は1つしかない。また、脊椎の湾曲を招く可能性がある障害を持っているという。

チーチーちゃんは、普段は微笑みを浮かべていて落ち着いているが、医師たちが2本の左腕に触れると、大声で泣く。ほかの部位に触れられても、特に嫌がる様子はない。

チェン医師たちは、このような症例に詳しい専門家の意見を仰いで手術のプランを立てようとしているが、判断材料が十分に揃っていない。チーチーちゃんの体が小さすぎて実施できない検査があるためである。

チーチーちゃんのように腕や脚の数が多い先天異常は“多肢症”と呼ばれる。しかし、チーチーちゃんのように3本の腕が均等に発達する例はきわめて珍しい。ほとんどの多肢症の赤ちゃんは、いずれかの腕/脚の発達が著しく遅れている。そして、その未発達な腕/脚を切除する手術が行なわれる。

なお、チーチーちゃんは上海在住の両親のもとに生まれた赤ちゃんではなく、内陸部の安徽省から上海小児医療センターに移されてきた。上海小児医療センターは、中国の病院の中でも、特に出生異常の症例を多く扱っている。二重体児の分離手術なども行なっている。チーチーちゃんのように、先天異常を持つ赤ちゃんが地方から運ばれてきて入院することが多いという。

ともあれ、写真を見ると、確かにどちらの腕が本来そこにあるべき左腕かを判断しづらい。

まぎらわしさ9■■■■■■■■■□


腕が1本多いだけなのに、千手観音を連想してしまう。先天異常ではあるが、なぜか神々しく(“仏々しく?”)見えてしまう。

どちらの左腕も機能不全があり、脊柱彎曲に至りかねない要因もあるということなので、やはり手術が必要なのだろう。もし完全に機能していたら、手術しないというオプションもあったのだろうか。実際、インドには「ちゃんと機能する指が合計25本もある少年」がいたりする。




■ Source: http://www.news24.com/News24/World/News/
0,6119,2-10-1462_1941930,00.html
(AP)

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この記事へのコメント

1. Posted by      2006年06月03日 12:21
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