クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:母国へのリベンジのために1000人もの子供の父になろうとしている元政治家

2006年05月09日

母国へのリベンジのために1000人もの子供の父になろうとしている元政治家


ギネスブックに記載されている世界一子沢山の男性は、中世モロッコのムーレイ・イスマイル王(1672-1727)で888人の子供がいたという。現在、パラグアイで暮らしているドイツ人のヨーガン・ハスさん(56歳)は、今年中におよそ1000人の子供の父親になる見込み。
現時点で、ハスさんには300人の子供がいる。その数が今年中に1000人に達するというわけである。とはいえ、ハスさんはイスマイル王の記録を塗り替えることにはならない。

実の子ではなく、すべて養子だからだ。養子たちの出身国は、パラグアイのほか、ルーマニア、ハンガリー、モルドバ、ロシア、ウクライナ、インドなどにわたる。

養子たちは、ドイツ人であるハスさんの籍に入ることになるので、全員、ドイツ国籍が与えられる。これにより、養子たちはドイツ国民として教育の機会を得ることができ、行き渡った福祉制度の恩恵に浴することができる。たとえば、授業料免除で大学に通うことが可能である。

ドイツの法律では、1) 母親の同意がある、2) 子供を認知している父親がいない―という2つの条件が満たされていれば、どの男性が子供の養父になってもよい。

ドイツの福祉制度が養子たちの面倒を見てくれることになるので、1000人の子の父親になってもハスさんが莫大な金銭的負担を負うことにはならない。ハスさんが特に大金持ちだというわけではない。

ただし、ヨーガン・ハスさんは元政治家で、ビジネス推進派として知られるドイツ自由民主党(FDP)に以前所属していた。彼は、恵まれない子供たちを救うべく次々と養子を取っているわけだが、実は裏に秘められた別の意図があると漏らしている。

ハスさんは、1987年に汚職で起訴され、3年間服役した。しかし、彼は最後まで無実を訴え続けた。彼はドイツ政府から“犬よりひどい扱いを受けた”と言う。

ドイツ国籍のハスさんがドイツ国外から1000人もの養子を取り、その子らがドイツの福祉制度の恩恵を受けるということは、その費用をドイツ政府(およびドイツ国民)が負担することになる。そこにハスさんの隠された狙いがある。

「(自分をないがしろにした)母国に対する個人的なリベンジ・キャンペーンの意味もあるのです」とハスさんは告白している。

慈善活動の裏に個人的なリベンジがこめられているというわけである。ハスさんは、ドイツのDer Spiegel誌の記者に、自分の裏の意図を明かしている。やはり、本当の狙いを言わずにはいられなかったということか。

ま、しかし、彼が自分の真の狙いを明かしたところで、ドイツ政府が対策を打つのは容易ではないだろう。1000人もの恵まれない子供たちが救われることは事実であり、それを阻止するような法律改正を行うと、国際社会からの批判にさらされることになりかねない。

紙一重指数8■■■■■■■■□□





■ Source: German Wants to Adopt 1,000 Kids (AP)

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1. アダムの呪い7  [ 連山改 ]   2009年04月22日 12:55
男の発生率を高めるY染色体が存在するのだろうか?前回の急速な勢いで広まった男の息子達を見ているとそう思うのはしかたがない。それとも単に富や権力が女をモノにできる...

この記事へのコメント

1. Posted by 教皇   2006年05月18日 23:12
聖闘士にするのか思ったが、違うのか。
2. Posted by うぇーい   2006年05月24日 23:38
前例から言って成功率一割だから、アテナの聖闘士全員が自分の子供になる計算だったのに

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