2006年03月27日
イスラム教とユダヤ教は特に偶像崇拝を厳しく禁じている。イスラエルの宗教指導者たちは、子供が遊ぶ人形にも偶像崇拝に繋がる危険性を感じているようである。地中海系ユダヤ人のラビ(宗教指導者)であるモルデチャイ・エリヤフ師がユダヤ教ラジオ放送で、子供を持つ親たちに向けた宗教的布告を発信した。


- 人間の形をした人形については、必ず片方の手か足を取り外すこと。
- テディ・ベアのような動物のぬいぐるみについては、片方の耳または目を取り外すこと。
エリヤフ師は、こう述べている。「偶像崇拝の要素を排除するために、これらの人形を元の形のままにしておかないことが重要な意味を持ちます」
モルデチャイ師の息子であり、イスラエル南部のサフェドでラビを務めているシュムエル師によると、子供の玩具であろうと芸術作品であろうと、像や人形を所有することは、偶像崇拝を禁じている聖書の教えに背くことになるという。
「手や足の部分を取り外すなど、何らかの方法で不完全な形にしなければなりません」とシュムエル師は言う。
さらに、シュムエル師は次のような話を明かしている。「父の信奉者の1人が以前、法外な値段で売られていたミケランジェロ作のモーゼ像のレプリカを購入したことがあります。そのとき父は、その信奉者に対し、像の耳の部分を折って不完全な形にするように命じたのです」
ただし、イスラエルでは、宗教的布告に法的な拘束力はないとされている。
この布告に親たちが従った場合、子供たちは、ある日、自分のお気に入りのぬいぐるみの目や耳が片方なくなっているのを見て、びっくりさせられることだろう。普通そんないたずらをするのは子供たち自身のはずだが、それが親の仕業なのだから、なんとなく本末転倒な匂いがしないでもない。
本末転倒度3 | ■■■□□□□□□□ |
ま、日本で暮らしているわれわれにとって、偶像崇拝など空気のようなもの。フィギュアのように一部の人たちだけがディープにはまっている世界もあるが、ライトな偶像崇拝が巷にあふれかえっている。空気のようになってしまうと、別段、害もない。
また、偶像が崩壊するのも、いとも簡単だったりする。一番最近崩壊した偶像といえば、保釈が認められないあの人なんかがそうだろう。
■ Source: http://www.news24.com/News24/World/News/
0,,2-10-1462_1904953,00.html (AFP)
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