2006年02月26日
人間は人間としか結婚できない。これはヒトという種の存続のための必須条件なわけだが、インドやアフリカ諸国など、政府の法治権がすみずみまで行き渡っていない国では、コミュニティ内で人間と動物の結婚が強制されたり許可されたりすることがある。たとえば、当ブログでは以前、「犬と強制結婚させられた9歳少女」の話や「コブラと結婚したがっている15歳少女」の話を記事にしたことがある(リンクは本稿末尾)。
エジプトの南に位置するスーダン共和国には、結納金1万5千ディナール(日本円で6000円弱相当)を支払ってヤギと“結婚”した男がいる。本件は、動物との結婚が強制されたというべきか、それとも許可されたというべきか区別が難しい(ネタ元記事のタイトルではforced to 'marry' goatとなっているが)。
事の成り行きは次のとおりである。
同国の上ナイル州で暮らしているアリフィさんという男性が2月13日の午前零時ごろ、家の外で大きな物音がしたことに気づき、外に飛び出した。すると、異様な光景が彼の目に飛び込んできた。
アリフィさんの飼っているヤギの背後に男が立ち、ヤギの背中に手をかけて、グラインド運動を繰り返していた。
「そこで何をしている?」とアリフィさんが声をかけると、男は、びっくりしてバランスを崩したらしく、地面に倒れこんでしまった。アリフィさんは、男を組み伏し、男が逃げないようにロープで拘束した。
アリフィさんは、トンベという名のその男を警察に突き出さず、地元の長老会議の判断を仰ぐことにした。長老たちは、トンベに言い渡した。「お前は、アリフィさんに1万5千ディナールを結納金として支払い、ヤギを妻として娶らねばならない」
トンベは、その命令に従い、結納金を支払った。アフィリさんは、ヤギをトンベに嫁がせた。
アリフィさんは、スーダンのJuba Post紙の記者にこう話した。「われわれが知っている限りでは、彼はまだヤギと仲良く暮らしているはずです」
「長老たちには、トンベを警察に突き出すべきではないと言われました。トンベはお前のヤギを妻として使用したのだから、結納金と引き換えにヤギをトンベにくれてやればいい、というのが長老たちの決定でした」
長老たちのこの決定は、決して不条理なものではない。それどころか、温情処置と見てもよいのではないだろうか。トンベをそのまま警察に突き出していたら、かなり重い処罰が言い渡されていた可能性がある。
スーダンは、人口の7割をイスラム教徒が占めており、事実上のイスラム国である。
イスラム戒律的には、交わる相手の動物の性別が重要な意味を持つこともあるようだ。男が動物のメスと交わることは許されるが、オスと交わることは死に値するという話もある。また、男が羊と交わった場合、その羊の肉を食することは大罪とされているとか(下記「関連記事」参照)。
あいにく、本件を伝えているBBCの記事には、トンベが妻として娶ったヤギの性別が明示されていない。妻が動物であり、なおかつオスであったなら、世にも珍奇な話ということになる。また、ヤギがオスであったとしたら、長老たちの温情のおかげでトンベは命拾いしたということになるかもしれない。
ところで、アフリカ諸国では、ヤギがよく飼われている。通常、ミルクを取る目的でヤギを飼っているが、特別なご馳走としてヤギの肉が出されることがある。
筆者はその昔、アフリカ南部の某国で、現地の役人たちに四駆に乗せられ、地雷原が広がる郊外の村に連れて行かれたことがある。何のために、こんな危険な場所に連れてくるのかと思ったが、夕食時になって理由が判明した。彼らは、放し飼いの仔山羊のつぶしたての肉を振舞ってくれたのだ。極上の牛肉を別として、家畜の肉であれほど美味なものにはいまだにありついたことがない。
■ Source: BBC NEWS | World | Africa | Sudan man forced to 'marry' goat
【関連記事】
事の成り行きは次のとおりである。
同国の上ナイル州で暮らしているアリフィさんという男性が2月13日の午前零時ごろ、家の外で大きな物音がしたことに気づき、外に飛び出した。すると、異様な光景が彼の目に飛び込んできた。
アリフィさんの飼っているヤギの背後に男が立ち、ヤギの背中に手をかけて、グラインド運動を繰り返していた。
「そこで何をしている?」とアリフィさんが声をかけると、男は、びっくりしてバランスを崩したらしく、地面に倒れこんでしまった。アリフィさんは、男を組み伏し、男が逃げないようにロープで拘束した。
アリフィさんは、トンベという名のその男を警察に突き出さず、地元の長老会議の判断を仰ぐことにした。長老たちは、トンベに言い渡した。「お前は、アリフィさんに1万5千ディナールを結納金として支払い、ヤギを妻として娶らねばならない」
トンベは、その命令に従い、結納金を支払った。アフィリさんは、ヤギをトンベに嫁がせた。
アリフィさんは、スーダンのJuba Post紙の記者にこう話した。「われわれが知っている限りでは、彼はまだヤギと仲良く暮らしているはずです」
「長老たちには、トンベを警察に突き出すべきではないと言われました。トンベはお前のヤギを妻として使用したのだから、結納金と引き換えにヤギをトンベにくれてやればいい、というのが長老たちの決定でした」
脱力度9 | ■■■■■■■■■□ |
長老たちのこの決定は、決して不条理なものではない。それどころか、温情処置と見てもよいのではないだろうか。トンベをそのまま警察に突き出していたら、かなり重い処罰が言い渡されていた可能性がある。
スーダンは、人口の7割をイスラム教徒が占めており、事実上のイスラム国である。
イスラム戒律的には、交わる相手の動物の性別が重要な意味を持つこともあるようだ。男が動物のメスと交わることは許されるが、オスと交わることは死に値するという話もある。また、男が羊と交わった場合、その羊の肉を食することは大罪とされているとか(下記「関連記事」参照)。
あいにく、本件を伝えているBBCの記事には、トンベが妻として娶ったヤギの性別が明示されていない。妻が動物であり、なおかつオスであったなら、世にも珍奇な話ということになる。また、ヤギがオスであったとしたら、長老たちの温情のおかげでトンベは命拾いしたということになるかもしれない。
ところで、アフリカ諸国では、ヤギがよく飼われている。通常、ミルクを取る目的でヤギを飼っているが、特別なご馳走としてヤギの肉が出されることがある。
筆者はその昔、アフリカ南部の某国で、現地の役人たちに四駆に乗せられ、地雷原が広がる郊外の村に連れて行かれたことがある。何のために、こんな危険な場所に連れてくるのかと思ったが、夕食時になって理由が判明した。彼らは、放し飼いの仔山羊のつぶしたての肉を振舞ってくれたのだ。極上の牛肉を別として、家畜の肉であれほど美味なものにはいまだにありついたことがない。
■ Source: BBC NEWS | World | Africa | Sudan man forced to 'marry' goat
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1. 2006-02-26 18:00:18 [ ごちゃ箱ニュース ] 2006年02月26日 18:03
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凄いな。...
2. ヤギと交わっていた男が結納金を支払ってヤギと結婚させられた [ Gay News−ゲイニュース(同性愛関係ネタ)@まとめ− ] 2006年02月28日 06:35
記事元→なんでも評点
獣姦好きってたくさんいるんだねぇ。
>アリフィさんという男性が2月13日の午前零時ごろ、家の外で大きな物
>音がしたことに気づき、外に飛び出した。する????
3. ヤギと交わっているところを取り押さえられた男が結納金を支払ってヤギと結婚 [ Clue's pick-up ] 2006年04月21日 15:59
http://rate.livedoor.biz/archives/501904...
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2. Posted by 3 idade 2012年09月17日 12:05
リンクは本稿末尾