2006年01月17日
当ブログでは、牛乳だけで30年も生きてきたパキスタンの男性のことを取り上げたことがある。また、昨年の春ごろ、ジャムパンだけで11年間生きている少年が英国にいるとして話題になっていた。だが、ほとんどの場合、極端な偏食は体に害を及ぼす。
英国タインアンドウィア州サンダーランドの故スコット・マーティンさん(享年20歳)は幼いころから、極端な偏食を続けていた。彼の姉のゲイルさんによると、スコットさんは、以下の3種類の食べ物しか食べずに20歳まで生きてきた。
上記3種類の食べ物だけがスコットさんの生きる糧のすべてだった。フルーツや野菜(ポテトは別にして)を食べることは決してなかった。
幼いころから20歳に至るまで、このように極端に偏った食生活を続けてきたスコットさんは、やはり肥満しており、体重は100キロを超えていた。昨年になって急に体調を崩した。家族は最初、スコットさんがインフルエンザにかかったのかと思った。
現在は結婚して6歳児の母になっている姉のゲイルさんは、こう話している。「スコットは、ずーっと疲れた様子で、歩くのもままならないほどでした。すぐに息切れし、部屋の中を動くのが精一杯のようでした」
病院で検査を受けた結果、肝機能が極度に低下しており、重い肝炎にかかっていることがわかった。スコットさんが酒を飲むことは、めったになかった。アルコール性の肝炎ではない。炭水化物の過剰摂取が原因であったと考えられている。
肝機能が低下したことに伴い、血液が凝固しにくい状態になっていた。これが後で悲劇を招く。
サウス・ロンドンのセントジョージ病院で勤務している食事療法士のキャサリン・コリンズさんは、SUN紙の取材を受け、次のようにコメントしている。「スコットさんは、長期にわたって炭水化物を過剰摂取してきたのだと思われます。そのため、脂肪肝がひどくなり、やがて肝炎に進行したのでしょう」
スコットさんは、車椅子でないと移動できないまでに衰弱していた。医師たちは、彼に肝臓移植を勧めた。だがスコットさんは、恐いと言って頑なに拒否した。
やむなく医師たちは、スコットさんに食事療法を受けさせることにした。だが、彼は食事療法士の指導にも、あまり従おうとせず、健全な栄養補給を怠り続けた。
医師たちは、スコットさんに虫歯治療を受けさせることにした。このままでは、虫歯菌により敗血症に陥るおそれがあったからである。
しかし、歯科手術中にスコットさんの歯肉から出血し、血が止まらなくなった。それが原因で彼は帰らぬ人となった。合掌。
やはり極端な偏食は、体に害を及ぼすのだと思い知らされる。30年間も牛乳だけで生きている男性や、11年間もジャムパンだけで生きている少年は、あくまで稀有な例外なのだろう(真実であるとすれば)。
極端な偏食をする人は、特定の食べ物が大好きだというのではなく、他の食べ物は受け付けないから、自分ではいかんともしがたく同じ物ばかり飲み食いしてしまうのだろうと思う。実際、30年間も牛乳だけで生きている男性の場合は、自分は“固形物アレルギー”だと主張している(下記の「関連記事」参照)。
■ Source: The Sun Online - Killed by chips and toast
【関連記事】
【参考リンク】
- フライドポテト ― 特にマクドナルドのポテトを好んでいた。
- トースト ― トーストと言ってもデニッシュパンをスライスしたもの以外は食べなかった。さらに、必ずLurpakブランドのバターを塗って食べていた。
- ベークドビーンズ ― 日本では、あまり馴染みがないが、イギリスでよく食べられている煮豆に似た料理である。スコットさんが食べていたのは、決まってMorrisonsブランドの缶詰になったベークドビーンズ。
上記3種類の食べ物だけがスコットさんの生きる糧のすべてだった。フルーツや野菜(ポテトは別にして)を食べることは決してなかった。
幼いころから20歳に至るまで、このように極端に偏った食生活を続けてきたスコットさんは、やはり肥満しており、体重は100キロを超えていた。昨年になって急に体調を崩した。家族は最初、スコットさんがインフルエンザにかかったのかと思った。
現在は結婚して6歳児の母になっている姉のゲイルさんは、こう話している。「スコットは、ずーっと疲れた様子で、歩くのもままならないほどでした。すぐに息切れし、部屋の中を動くのが精一杯のようでした」
病院で検査を受けた結果、肝機能が極度に低下しており、重い肝炎にかかっていることがわかった。スコットさんが酒を飲むことは、めったになかった。アルコール性の肝炎ではない。炭水化物の過剰摂取が原因であったと考えられている。
肝機能が低下したことに伴い、血液が凝固しにくい状態になっていた。これが後で悲劇を招く。
サウス・ロンドンのセントジョージ病院で勤務している食事療法士のキャサリン・コリンズさんは、SUN紙の取材を受け、次のようにコメントしている。「スコットさんは、長期にわたって炭水化物を過剰摂取してきたのだと思われます。そのため、脂肪肝がひどくなり、やがて肝炎に進行したのでしょう」
スコットさんは、車椅子でないと移動できないまでに衰弱していた。医師たちは、彼に肝臓移植を勧めた。だがスコットさんは、恐いと言って頑なに拒否した。
やむなく医師たちは、スコットさんに食事療法を受けさせることにした。だが、彼は食事療法士の指導にも、あまり従おうとせず、健全な栄養補給を怠り続けた。
医師たちは、スコットさんに虫歯治療を受けさせることにした。このままでは、虫歯菌により敗血症に陥るおそれがあったからである。
しかし、歯科手術中にスコットさんの歯肉から出血し、血が止まらなくなった。それが原因で彼は帰らぬ人となった。合掌。
やはり極端な偏食は、体に害を及ぼすのだと思い知らされる。30年間も牛乳だけで生きている男性や、11年間もジャムパンだけで生きている少年は、あくまで稀有な例外なのだろう(真実であるとすれば)。
極端な偏食をする人は、特定の食べ物が大好きだというのではなく、他の食べ物は受け付けないから、自分ではいかんともしがたく同じ物ばかり飲み食いしてしまうのだろうと思う。実際、30年間も牛乳だけで生きている男性の場合は、自分は“固形物アレルギー”だと主張している(下記の「関連記事」参照)。
はがゆさ9 | ■■■■■■■■■□ |
■ Source: The Sun Online - Killed by chips and toast
【関連記事】
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【参考リンク】
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1. 3種の食料で20年間生きた若者が死亡 [ Short Cappuccino ] 2006年01月18日 19:02
好き嫌いの多いヤツには堂々と
「食べなきゃ死ぬぞ」と言ってやりましょう。
だって死ぬんだから…( ̄人 ̄)
しかしマクドまで行って、
ハンバーガー食べずにポテトのみか…Σ( ̄Д ̄;
この記事へのコメント
4. Posted by gd 2011年03月14日 03:30
家族もおかしいだろ
5. Posted by 名無し 2012年03月17日 03:34
おかしいと思いつつも止められないのが人の常
6. Posted by simply click the up coming site 2014年05月11日 18:47
e-liquid なんでも評点:3種類の食べ物だけで20年間生きてきた若者が歯の治療後に死亡