クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:胡散臭い電話セールスが人の命を救うこともある

2005年12月30日

胡散臭い電話セールスが人の命を救うこともある


昔、若いころに電話セールスのバイトをしたことがある。電話に出た相手は、ごくわずかな例外を除いて、すぐに電話を切ろうとしてくる。まあ、実際、自分にセールスの電話がかかってきても同じように反応するわけだから、相手の心理は手に取るように分かった。ようするに電話セールスは胡散臭くて“うざい”のである。
しかし、米国イリノイ州のクリスタル・ ロゼールさんほど、電話した相手に感謝されたテレフォンアポインターはめったにいないはずである。クリスタルさんは、同州の小都市サラトガスプリングズに拠点を置いてテレマーケティング事業を展開しているConsumer Direct Marketing社の社員である。彼女は、1日に700軒から1000軒もの家に電話をかけている。

12月22日のこと、クリスタルさんがその日、何軒目だか何十軒目だか何百軒目だかの家に電話をかけると、男性の声で応答があった。相手は「助けてくれ。怪我をしているんだ」と頼んできた。

クリスタルさんが電話した先は、イリノイ州の田舎町リドットの一軒の家。85歳の老人が一人暮らしをしている家である。

老人は、その前日、戸外を歩いているときに転倒して怪我を負った。自宅に近い場所だったが、まったく身動きできず、その場で一晩過ごした。

朝になると、老人は力を振り絞って、自宅に向けて地面を這った。なんとか家の中に入ることができた。しかし、老人宅の電話は(おそらくプッシュボタンかダイヤルが破損しているために)発信電話をかけることができない状態になっていた。

どこかから電話がかかってくるのを待つほかなかったのである。そして、その日、最初に老人に電話をかけてきたのがクリスタルさんというわけだった。

クリスタルさんは、すぐに警察に連絡を取った。老人は病院に搬送された。怪我の程度は明らかになっていないが、老人は、クリスタルさんへの感謝の意を保安官に言付けている。

いつもは迷惑なだけで、ともすれば詐欺まがいの手口で高額商品を売りつけようとするのではないかと警戒心を抱かせがちな電話セールスがこんなふうに人の命を救うことがあるなんて、ちょっぴり意外である。

意外性7■■■■■■■□□□





■ Source: Telemarketer call a lifesaver for man, 85 (Associated Press)

【関連記事】


この記事の先頭に戻る

Google
WWW を検索 評点




トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. 35、宮崎駿監督の新作、ジブリ美術館で来月公開ほか  [ でがらしブログ ]   2005年12月30日 06:10
映像:何故かこっちを見続けているドラゴンの像@神爆笑.com 画像:さむいね、さ
2. 今日のニュース  [ WorldBlogNews ]   2005年12月30日 16:19
こんな記事のブログをを発見した
3. Today TrackBack  [ B-NEWS JAPAN ]   2005年12月30日 16:34
Good News

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
◎-->