2005年12月25日
インド北東部ビハール州のマーナルという小さな町でバイク・タクシーの運転手をしていたスレンドラ・クマールさんは、12月初旬、お腹が痛くなり、地元の小さな医院で診察を受けた。すると、虫垂炎と診断され、手術を受けることになった。
ところが、手術が終わった後、クマールさんの容態が急激に悪化していった。数日後、州都パトナの国立病院に転送された。国立病院の医師たちは、クマールさんの体を検査した結果、驚愕の事実を知る。
クマールさんの体内には腎臓が存在しなかった。生まれつき腎臓が欠如していたのではない(人間は、人工透析を受けているのでない限り、腎臓もしくは腎機能が欠如した状態で生きることはできない)。左右どちらの腎臓も、クマールさんになんの断りもなく切除されていたのである。
国立病院の医師たちがインドの民放New Delhi Televisionに語ったところによると、彼らはクマールさんに腎臓移植を薦めた。しかし、国立病院とは言え、腎移植に必要な設備がなかったため、手術を実施できなかった。(それプラス、ドナーがいなかったということだろう)。
結局、クマールさんは12月24日、帰らぬ人となった。
最初にクマールさんに虫垂炎の手術を施した医院は、既にもぬけの殻。執刀した“医者”と3人のアシスタントの行方を警察が追っている。インドの数都市で、臓器を不法に取り引きする裏組織が暗躍している。姿をくらました連中も、それらの組織と何らかの繋がりがあった可能性がある。
警察の担当者は、こう語っている。「まだ、不法売買組織との関連を示す証拠は見つかっていませんが、執刀した“医者”がニセ医者であり、非合法に医療行為を行っていたことだけは確かです」
さらに警察では、両方の腎臓が摘出されていたことから、ニセ医者が技量不足や過誤により腎臓を切除した可能性は低いと見ている。「医療ミスであったなら、片方の腎臓だけで済んだはず」
確かに。両方を摘出したのは、明らかに確信犯的行為だと思う。しかし、たとえニセ医者だったにしても、患者が両方の腎臓を失えば、どのような結果になるかがわからなかったはずはあるまい。金に目がくらんだのだろうか?
片方の腎臓だけ頂戴しておけば、彼らは完全犯罪に成功していたかもしれない。ほかの病気の手術に便乗して、腎臓を片方だけ無断で摘出するという犯行を繰り返しているグループがいたとしても不思議ではない。クマールさんがかかった遺法医院の連中も、今までは片方を摘出するだけで発覚せずに儲けを手にしていたのかもしれない。
実際、米国では、政府主導により、自分の知らないうちに別の医療行為との便乗で避妊手術を施された人が6万5千人もいると言われている(下記「関連記事」参照)。
■ Source: 'Surgeon' steals man's kidneys (AP)
【関連記事】
クマールさんの体内には腎臓が存在しなかった。生まれつき腎臓が欠如していたのではない(人間は、人工透析を受けているのでない限り、腎臓もしくは腎機能が欠如した状態で生きることはできない)。左右どちらの腎臓も、クマールさんになんの断りもなく切除されていたのである。
青天の霹靂度10 | ■■■■■■■■■■ |
国立病院の医師たちがインドの民放New Delhi Televisionに語ったところによると、彼らはクマールさんに腎臓移植を薦めた。しかし、国立病院とは言え、腎移植に必要な設備がなかったため、手術を実施できなかった。(それプラス、ドナーがいなかったということだろう)。
結局、クマールさんは12月24日、帰らぬ人となった。
最初にクマールさんに虫垂炎の手術を施した医院は、既にもぬけの殻。執刀した“医者”と3人のアシスタントの行方を警察が追っている。インドの数都市で、臓器を不法に取り引きする裏組織が暗躍している。姿をくらました連中も、それらの組織と何らかの繋がりがあった可能性がある。
警察の担当者は、こう語っている。「まだ、不法売買組織との関連を示す証拠は見つかっていませんが、執刀した“医者”がニセ医者であり、非合法に医療行為を行っていたことだけは確かです」
さらに警察では、両方の腎臓が摘出されていたことから、ニセ医者が技量不足や過誤により腎臓を切除した可能性は低いと見ている。「医療ミスであったなら、片方の腎臓だけで済んだはず」
確かに。両方を摘出したのは、明らかに確信犯的行為だと思う。しかし、たとえニセ医者だったにしても、患者が両方の腎臓を失えば、どのような結果になるかがわからなかったはずはあるまい。金に目がくらんだのだろうか?
片方の腎臓だけ頂戴しておけば、彼らは完全犯罪に成功していたかもしれない。ほかの病気の手術に便乗して、腎臓を片方だけ無断で摘出するという犯行を繰り返しているグループがいたとしても不思議ではない。クマールさんがかかった遺法医院の連中も、今までは片方を摘出するだけで発覚せずに儲けを手にしていたのかもしれない。
実際、米国では、政府主導により、自分の知らないうちに別の医療行為との便乗で避妊手術を施された人が6万5千人もいると言われている(下記「関連記事」参照)。
Warning: 当ブログの記事は英文ソースの翻訳版ではなく、独自の見解・構成・情報、その他のコンテンツを加味したものであり、オリジナル性を持ちます。ブログやWebサイトなど、個人に所属する媒体への記事の無断転載はおやめください(掲示板の場合は、リンクがある限り全文転載も可とします)。また、当ブログへのリンクや出典表示のない引用も結果的に盗用行為に当たります(特にブログ初心者の方はご注意ください)。
■ Source: 'Surgeon' steals man's kidneys (AP)
【関連記事】
- 米政府の極秘計画により6万5千人もの男女が生殖能力を奪われた
- 遺族に無断で遺体から採取した骨髄を密輸
- 16歳少年の体内に生きた胎児が見つかる
- 太っていたのは脂肪のせいじゃなくて25キロの腫瘍のせいでした
- ガンジスを流れてくる遺体を食する聖人
この記事の先頭に戻る
トラックバックURL
この記事へのトラックバック
1. 口論終結方法にしては・・・ [ カリヤ de ブログ ] 2005年12月25日 23:11
アメリカ ミズーリ州で 恋人同士が口論となって 彼氏が 彼女の携帯電話を「よこせ!」と言ったところ 彼女は 必死に防御して最後には、なんと その携帯電話を なんと 呑み込もうとして 喉に詰まらせてしまい ビックリした彼 口論は、当然終結 呼吸困難になっている彼...
この記事へのコメント
1. Posted by 丸 2005年12月25日 13:12
実は片方の腎臓のみを摘出する手法で完全犯罪を繰り返していた。
しかし、この被害男性は不運にも二度目の被害にあってしまったために腎臓を二つとも失ってしまった。
なんてことだったりして?と思いました。
しかし、この被害男性は不運にも二度目の被害にあってしまったために腎臓を二つとも失ってしまった。
なんてことだったりして?と思いました。
2. Posted by 匿名 2005年12月27日 11:47

3. Posted by 2006年06月25日 01:14
ある意味「遺法医院」ですがねw
4. Posted by browse this site 2014年05月10日 17:21
e-liquid nicotine なんでも評点:左右の腎臓が両方とも消えてしまった男性
5. Posted by simply click the up coming internet site 2014年05月11日 18:36
electronic hookah なんでも評点:左右の腎臓が両方とも消えてしまった男性