2005年12月22日
英国でピザチェーンのGoodfella's Pizzaがアンケート調査を実施した。“分かち合い”と“自己中心主義”をテーマとする調査である。1,000人が回答した。
男性回答者のうち、「シャワーやベッドを同性の友人と共有してもいいですか?」という設問にYESと答えた人は40パーセントにも上った。
特筆すべきは、「恋人を同性の友人と共有してもいいと思いますか?」という設問への回答である。女性は4パーセントしかYES回答がなかったのに対し、男性は20パーセントがYESと答えた。
このように英国人男性の20パーセントは、実に寛大であるかに見える。しかしながら、「英国人は、以前にも増して自己中心になってきていると思うか」という設問に対しては、全回答者の57パーセントがYESと答えた。
そして、「英国人は、自分のことで精一杯で他人のことなどかまっていられないと思いますか」という回答には、80パーセントがYESと回答した。
Press Associationから発信されたソース記事は、わずか3パラグラフと短いもので、記載されている情報は上記がすべてである。
「恋人を共有してもよい」と「自分のことで精一杯」の間には相関があると見ることもできる。たとえば、次のようなシナリオが考えられる。ここで男性Aと男性Bは、仲の良い友人同士とする。
かくして男性Aと男性Bは“恋人シェアリング”に合意する。しかし、そのプランを聞かされた彼女は、「私は、あんたたちの共有物なんかにはならないわ」という捨てゼリフを残して去って行くのであった・・・なんてオチが付きかねない。
まあしかし、上記の調査のテーマである「分かち合い」と「自己中心主義」は相容れない概念のようでいて、実は親和性が高いケースもある。分かち合う対象物にコストやリスクが伴う場合がそうだろう。上に示したシナリオの場合は、恋人との関係を維持するためのコスト(金銭的コストとは限らない)を分かち合うことで、自分のコスト負担を減らそうとする考え方である。
しかし、付き合っている女性にコストがかかると感じた時点で、無理な関係を続けているか、愛情がないかのどちらかであることが証明されていると言えるかもしれない。そうであれば、本末転倒ということになろう。
【付記】
複数の人がいて、みんなお腹が減っている。そこにピザが運ばれてくる。“分かち合いの精神”と“自己中心主義”が各人の中で葛藤するシチュエーションである。それゆえ、上記のピザチェーンは、この2つをテーマにしたアンケートを実施したのではないかと思う。(ニュースサイトの「ゴルゴ31」さんで、「何故ピザチェーンの店がこんなアンケートを?」というコメントが付いていたので補足)。
■ Source: Fifth of men 'would share girl' (Press Association)
【関連記事】
特筆すべきは、「恋人を同性の友人と共有してもいいと思いますか?」という設問への回答である。女性は4パーセントしかYES回答がなかったのに対し、男性は20パーセントがYESと答えた。
このように英国人男性の20パーセントは、実に寛大であるかに見える。しかしながら、「英国人は、以前にも増して自己中心になってきていると思うか」という設問に対しては、全回答者の57パーセントがYESと答えた。
そして、「英国人は、自分のことで精一杯で他人のことなどかまっていられないと思いますか」という回答には、80パーセントがYESと回答した。
Press Associationから発信されたソース記事は、わずか3パラグラフと短いもので、記載されている情報は上記がすべてである。
「恋人を共有してもよい」と「自分のことで精一杯」の間には相関があると見ることもできる。たとえば、次のようなシナリオが考えられる。ここで男性Aと男性Bは、仲の良い友人同士とする。
- 男性A 自分には、付き合っている女性がいる。しかし、自分のことで精一杯で余裕がない。あんまりマメに相手できない。このままでは、愛想を尽かされるかもしれない。知らない男に寝取られるくらいなら、アイツと共有したほうがましかもしれない。
- 男性B 自分には、長い間彼女がいない。寂しいと思うけど、自分のことで精一杯で、今さら新しい彼女を作る余裕もない。アイツは、余裕がなさそうなのに彼女がいて大変そうだ。共有させてくれないかな。
かくして男性Aと男性Bは“恋人シェアリング”に合意する。しかし、そのプランを聞かされた彼女は、「私は、あんたたちの共有物なんかにはならないわ」という捨てゼリフを残して去って行くのであった・・・なんてオチが付きかねない。
まあしかし、上記の調査のテーマである「分かち合い」と「自己中心主義」は相容れない概念のようでいて、実は親和性が高いケースもある。分かち合う対象物にコストやリスクが伴う場合がそうだろう。上に示したシナリオの場合は、恋人との関係を維持するためのコスト(金銭的コストとは限らない)を分かち合うことで、自分のコスト負担を減らそうとする考え方である。
しかし、付き合っている女性にコストがかかると感じた時点で、無理な関係を続けているか、愛情がないかのどちらかであることが証明されていると言えるかもしれない。そうであれば、本末転倒ということになろう。
本末転倒度7 | ■■■■■■■□□□ |
【付記】
複数の人がいて、みんなお腹が減っている。そこにピザが運ばれてくる。“分かち合いの精神”と“自己中心主義”が各人の中で葛藤するシチュエーションである。それゆえ、上記のピザチェーンは、この2つをテーマにしたアンケートを実施したのではないかと思う。(ニュースサイトの「ゴルゴ31」さんで、「何故ピザチェーンの店がこんなアンケートを?」というコメントが付いていたので補足)。
■ Source: Fifth of men 'would share girl' (Press Association)
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この記事へのコメント
1. Posted by 匿名 2005年12月23日 01:15
ミスタイプだと思いますが男性Aと男性Aになってますよ(^O^)
2. Posted by miccckey 2005年12月23日 01:19
匿名さん
ホントですね。直しておきました。Thanks!
ホントですね。直しておきました。Thanks!
4. Posted by try what he says 2014年05月11日 11:26
e liquids なんでも評点:友達との間で一人の恋人を共有してもよいと思う男性が20パーセント?