クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:「僕の恋は終わった。だから、見ず知らずのあなたがこの指輪を自分の彼女に」

2005年12月16日

「僕の恋は終わった。だから、見ず知らずのあなたがこの指輪を自分の彼女に」


米国マサチューセッツ州ウェストボロで、12月7日のこと、37歳の男性が駅の駐車場に停めていた車に乗り込むと、白いリボンの付いたギフトボックスらしきものが車内に置かれているのを発見した。見覚えのない箱である。そして、箱には、次のようなメッセージカードが添えてあった。
「メリークリスマス! 車のドアをロックし忘れてくれて、ありがとう。車を頂戴する代わりに、プレゼントをあげます。僕の恋は、もう終わってしまった。だから、あなたが愛する人にこの指輪を渡してくれたらいい。あなたがたにとって、幸せなクリスマスになりますように」

箱の中には、エンゲージリングらしき指輪が入っていた。イミテーションリングかもしれなかったので、宝石店で鑑定してもらったところ、1万5千ドル(日本円で170万円以上)の価値がある本物のジュエリーリングだと分かった。

3つのダイヤモンドを奢ったホワイトゴールドの指輪だった。ただのイタズラではなかった。発見から4日後に警察に通報した。

警察の担当者は、こう話している。「相手を選ばず無作為に置いたのでしょうね。実際のところは、よくわかりませんが」

思わぬプレゼントをもらった男性は、リングを手元に保管しているとのこと。警察は、男性の氏名を明かしていない。

実は盗品のリングだったりするかもしれないが、“贈り主”(おそらく男性)のメッセージが真実であるとするなら、彼は、自分が失くした幸せの分まで誰かに幸せになってほしくて、リングをプレゼントしたのだろう。また、返品するくらいなら、見ず知らずの誰かにくれてやった方がいいという、多少とも自暴自棄な気持ちがあったかもしれない。

しかし、実際問題、こんなふうに突然、得体の知れないリングを車の中に置かれていた人の立場になって考えると、このリングを自分の一番大事な人に何の抵抗もなくプレゼントする気になるだろうか? 一抹のありがた迷惑さを感じるのではないだろうか?

ありがた迷惑さ3■■■□□□□□□□


ま、ちょうどお金に困っていた人の場合は、ありがたく頂戴して、さっさと換金するかもしれない。そうなれば、“贈り主”が描いたシナリオは、とんだ独りよがりだったということになる。




■ Source: 'Thief' a real gem (AP)

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