2005年11月10日
米国ワシントン州の動物保護施設に一匹の猫が保護されている。グレーを基調とした長毛の三毛猫。おそらくメスだろう。首輪はつけていない。
ありふれた迷い猫の一匹には違いないが、この猫、タダモノではない。普通なら死んでいるような大冒険の末に保護されたのだ。
ありふれた迷い猫の一匹には違いないが、この猫、タダモノではない。普通なら死んでいるような大冒険の末に保護されたのだ。
目撃者によると、その猫はコロラド川に架かる橋を渡っている途中のピックアップ・トラックから突然、飛び出してきた。走っている車から飛び降りても、怪我を負わなかった。しかし、交通量の多い橋上道路。
猫は走り来る車を巧みに(というか単に運が良かっただけかもしれないが)かわして疾走。どこかに姿をくらましたかに見えた。
しかし、さすがに恐くなったのだろう。橋の中央付近で、縮こまってじっとしているところを動物愛護協会の職員によって発見された。
職員たちが猫を保護しようとして近づくと、捕まるまいとして逃げ出し、橋の欄干を飛び越えてしまった。橋の下は、冷たい川が流れている。水面まで20メートル以上。
職員たちが橋の下を覗き込むと、猫が水面に突入するのが見えた。しばらく浮かんで来なかった。だが、猫はまだ生きていた。
水面に浮かび上がると、必死に泳ぎ始めた。途中、カヤックに乗った男性が猫に気づき、岸まで猫を誘導した。猫は200メートル近い距離を泳ぎきった。
そこで保護され、保護施設に連れて来られた。餌を与えると、ものすごい勢いで平らげたとのこと。
飼い主は、まだ見つかっていない。おそらくピックアップのドライバーは飼い主ではなかったのだろう。荷台に入り込んで昼寝でもしているときに、ピックアップが動き出したのかもしれない。それに気づいて、慌てて飛び降りたのではないだろうか。
さらに、この猫が橋の欄干を飛び越えたとき、その向こう側に地面がないということは彼女にとって想定外のことであったと思われる。猫なりに青天の霹靂だったのではないかと想像する。
人間に当てはめて考えれば、非常階段から逃げようとして非常口を開けたら階段がなく、空中に放り出されたのに値する青天の霹靂ではないかと思う。
ま、本件は、一種のトライアスロンだったと見ることもできるだろう。1種目は走っている車からの飛び降り、2種目は橋からのダイブ、3種目はスイムである。
■Source: Cat survives traffic, 70-foot fall, 600-foot swim (AP)
猫は走り来る車を巧みに(というか単に運が良かっただけかもしれないが)かわして疾走。どこかに姿をくらましたかに見えた。
しかし、さすがに恐くなったのだろう。橋の中央付近で、縮こまってじっとしているところを動物愛護協会の職員によって発見された。
職員たちが猫を保護しようとして近づくと、捕まるまいとして逃げ出し、橋の欄干を飛び越えてしまった。橋の下は、冷たい川が流れている。水面まで20メートル以上。
職員たちが橋の下を覗き込むと、猫が水面に突入するのが見えた。しばらく浮かんで来なかった。だが、猫はまだ生きていた。
水面に浮かび上がると、必死に泳ぎ始めた。途中、カヤックに乗った男性が猫に気づき、岸まで猫を誘導した。猫は200メートル近い距離を泳ぎきった。
そこで保護され、保護施設に連れて来られた。餌を与えると、ものすごい勢いで平らげたとのこと。
飼い主は、まだ見つかっていない。おそらくピックアップのドライバーは飼い主ではなかったのだろう。荷台に入り込んで昼寝でもしているときに、ピックアップが動き出したのかもしれない。それに気づいて、慌てて飛び降りたのではないだろうか。
さらに、この猫が橋の欄干を飛び越えたとき、その向こう側に地面がないということは彼女にとって想定外のことであったと思われる。猫なりに青天の霹靂だったのではないかと想像する。
人間に当てはめて考えれば、非常階段から逃げようとして非常口を開けたら階段がなく、空中に放り出されたのに値する青天の霹靂ではないかと思う。
青天の霹靂度9 | ■■■■■■■■■□ |
ま、本件は、一種のトライアスロンだったと見ることもできるだろう。1種目は走っている車からの飛び降り、2種目は橋からのダイブ、3種目はスイムである。
■Source: Cat survives traffic, 70-foot fall, 600-foot swim (AP)
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