2005年10月14日
イタリアのモントバで、73歳の男性が心臓発作のため“亡くなった”。男性は、モントバのカルロ・ポーマ病院で心臓とは関係のない治療を受けているときに発作に襲われた。10月11日のことだった。
心臓の鼓動が止まり、脳波も検出されなくなった。蘇生処置を25分間続けたが、男性を蘇生することはできなかった。医師たちは蘇生をあきらめ、死亡を宣告した。
ところが、その35分後、老人の心臓がひとりでに拍動を再開した。医師やナースたちは、ただちに集中治療処置を開始した。そして、しばらくすると老人が目を開けた。いくつか言葉を発することさえできた。医療スタッフたちは、びっくり仰天。
心臓の鼓動が止まり、脳波も検出されなくなった。蘇生処置を25分間続けたが、男性を蘇生することはできなかった。医師たちは蘇生をあきらめ、死亡を宣告した。
ところが、その35分後、老人の心臓がひとりでに拍動を再開した。医師やナースたちは、ただちに集中治療処置を開始した。そして、しばらくすると老人が目を開けた。いくつか言葉を発することさえできた。医療スタッフたちは、びっくり仰天。
老人の娘は、ローマのLa Repubblica紙の取材に対し、こう語っている。「午後8時ごろ、病院から電話があり、父が亡くなったという知らせを受けました。その知らせを聞いて、モントバの病院に向かいました。その道中、お葬式の段取りを考えていると、再び病院から電話がかかってきたのです。午後9時のことです。そして、父が生き返ったことを知らされました。まさしく奇跡です」
カルロ・ポーマ病院の医科部長ロベルト・ザニーニ氏は、「こういう例は非常に稀ですが、医学の歴史の中で前例がないわけではありません」と話している。
この老人は、蘇生処置が続けられていた25分間と、死亡宣告後の35分間、あわせて1時間にわたって心停止が続いていたことになる。仮に息を吹き返したとしても、意識を回復する見込みはほとんどなさそうに思われる。
後述するように、日本でも2002年に、これとそっくりな例があった。50代の女性が心停止に陥り、蘇生処置が30分続けられたが、医師たちはやむなく死亡を宣告。しかし、その20分後に自発的に呼吸を開始したという。
さて、カルロ・ポーマ病院の医師たちは、患者の心臓が本当は停止していなかった可能性があることを認めている。停止していないが、心拍数が1分に1回など極度に低下していたために、機械が心拍を検出できなかった可能性がある。そのために、まだ生きている患者を死亡したと判断してしまったのかもしれない・・・と。
このご老人、“ご臨終”からわずか2日後の10月13日には自分で立って歩けるまでに回復したという。ソース記事に老人本人のコメントは含まれていない。ともあれ、本件は、“不幸中の幸い”の究極例だと言えるだろう。
前述した日本での類似例については、2002年1月21日付けの日経新聞に、次のような記事が掲載されていた。“低体温になっていたため脳が保護された”という説明に注目。
この記事の全文はWeb上から既に消えているが、googleキャッシュから参照できる。
また、同じくイタリア発で、次のような驚愕のニュースもあった。植物状態とされていた男性が実は意識を回復していて、「栄養チューブを外そうか」などという話をすべて聞いていたというのである。
■Source: 'Dead man' walking (SAPA)
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カルロ・ポーマ病院の医科部長ロベルト・ザニーニ氏は、「こういう例は非常に稀ですが、医学の歴史の中で前例がないわけではありません」と話している。
この老人は、蘇生処置が続けられていた25分間と、死亡宣告後の35分間、あわせて1時間にわたって心停止が続いていたことになる。仮に息を吹き返したとしても、意識を回復する見込みはほとんどなさそうに思われる。
後述するように、日本でも2002年に、これとそっくりな例があった。50代の女性が心停止に陥り、蘇生処置が30分続けられたが、医師たちはやむなく死亡を宣告。しかし、その20分後に自発的に呼吸を開始したという。
さて、カルロ・ポーマ病院の医師たちは、患者の心臓が本当は停止していなかった可能性があることを認めている。停止していないが、心拍数が1分に1回など極度に低下していたために、機械が心拍を検出できなかった可能性がある。そのために、まだ生きている患者を死亡したと判断してしまったのかもしれない・・・と。
このご老人、“ご臨終”からわずか2日後の10月13日には自分で立って歩けるまでに回復したという。ソース記事に老人本人のコメントは含まれていない。ともあれ、本件は、“不幸中の幸い”の究極例だと言えるだろう。
不幸中の幸い度10 | ■■■■■■■■■■ |
前述した日本での類似例については、2002年1月21日付けの日経新聞に、次のような記事が掲載されていた。“低体温になっていたため脳が保護された”という説明に注目。
愛知県津島市の津島市民病院で、市内に住む50代の女性が、死亡宣告を受けた約20分後に自発的に呼吸を始め、生き返ったことが20日分かった。家族が葬儀の手配などをしていたところ息を吹き返したという。病院側は「女性は体温が低かったことで脳の代謝を抑え、それが脳の保護につながり蘇生(そせい)したのでは」と説明しているが、はっきりした理由は不明だ。 死亡宣告に病室で泣き崩れ、動揺する親族。最期のお別れをしようとしたその瞬間、女性が呼吸を始め、心臓が鼓動を取り戻した。すでに医師から臨終を告げられて20分が経過。悲しみに暮れていた親族も担当医もうれしさの半面「信じられない」と声を上げた。 (中略) 女性が生き返ったことに、同病院は「30分間心停止しており、死亡宣告をした医師の判断に問題はない。奇跡的なことで驚いている。女性は運ばれてきた時に体温計で測れないほど体温が非常に低く、それがかえって大脳などの代謝を抑えて脳を保護することになったのではないか」と説明している。 |
この記事の全文はWeb上から既に消えているが、googleキャッシュから参照できる。
また、同じくイタリア発で、次のような驚愕のニュースもあった。植物状態とされていた男性が実は意識を回復していて、「栄養チューブを外そうか」などという話をすべて聞いていたというのである。
■Source: 'Dead man' walking (SAPA)
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1. ホーム/2005-10-14 [ とんかつ3号 隠れ亭 ] 2005年10月14日 07:24
うぉっ。朝日が眩しい;;現在AM6:32。今日も天気が良さそうです。 昨日は楽天&TBSの件でTBSが緊急会見してましたね。 楽天は後だしジャンケンがお好きなんだな。。。本当に好きなんだな。。。 と感想はただそれだけです。 あ、全然関係無い話ですが、最近コンビニで聞き...
2. ◆73歳の男性心臓発作で死亡→35分後に目を覚まし、元気に歩く 〜イタリア [ ◆空を見上げて犬は今日も歩く ] 2005年10月14日 08:05
出典はこちらから(なんでも評点)。
◆(参照記事引用)イタリアのモントバで、73歳の男性が心臓発作のため“亡くなった”。
(中略)
心臓の鼓動が止まり、脳波も検出されなくなった。蘇生処置を25分間続けたが、男性を蘇生することはできなかった。医師た....
3. 終わった??のと謝罪? [ 雪の降る情景 ] 2005年10月15日 20:51
まず最初に・・・・。 1週間もBLOG書かないですみませんでした! 事前報告しと...
この記事へのコメント
1. Posted by k_ajk 2005年10月19日 20:54
こんなドラマみたいなことがあるんですね。
これが医学的に解明されれば、人の寿命ももっとのびるかも知れませんね。
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