2005年08月08日
カナダのトロントのバーで、仲の良いバツイチ男二人が結婚を誓い合った。ビル・ダルリンプルさん(56歳)とブライアン・ピンさん(65歳)の二人である。
互いに新しい嫁さんを見つけて結婚できるに越したことはなかった。二人とも、それを望んでいた。しかし、ここに来てカナダでは新しい法案が成立した。同性どうしの結婚が法的に認められるようになったのだ。
バーで二人が結婚の約束をするのを聞いていた周囲の友人たちの間には、爆笑が巻き起こった。しかし、二人は本気だった。
互いに新しい嫁さんを見つけて結婚できるに越したことはなかった。二人とも、それを望んでいた。しかし、ここに来てカナダでは新しい法案が成立した。同性どうしの結婚が法的に認められるようになったのだ。
バーで二人が結婚の約束をするのを聞いていた周囲の友人たちの間には、爆笑が巻き起こった。しかし、二人は本気だった。
ピンさんは言う。「(僕らのような二人が同性婚するケースは)政府の想定外だろうと思うけど、税金のことを考えると、かなり得なんだよ」。
ダルリンプルさんは、同性愛者でない二人の同性婚が法に触れないことを弁護士に相談して確認済みだという。
同性婚すると、税金などの控除があることは既に広く知られている。二人は、どれくらい得をするのか実際に確かめてみたいと言う。
ただし、税金が楽になると言っても、ゲイやレスビアンの人たちを侮辱するつもりはないのだと二人は念を押している。
だが、ゲイとレスビアンの人権擁護活動家として知られるトロントのブルース・ウォーカー弁護士は、本件に関して警告を発している。「一般論として、結婚は愛を成就するためのものです。愛情のない結婚は、結局、不幸な結果になりますよ」。
ただし、ウォーカー弁護士は、自由と権利を尊重する自分の立場からして、二人の結婚計画が侮辱に当たるような個人的印象は抱いていないと言う。「愚かなことを試みる人たちがいたとしても、勝手にやらせておけばいいのです」。
一方、ダルリンプルさんは、こんなふうに話している。「(同性婚に関して)国民はこうすべきとか、こうすべきではないとかいったことに政府が口を挟むのはおかしいと思うんだ。僕らにすれば、同じベッドで眠らなければ済むだけのことだよ」。
ともかく、この二人の男性が同性愛者でないからといって、(ウォーカー弁護士が言うように)二人の間に“愛情”が存在しないと言い切るのはいかがなものか。少なくとも友情は存在するはず。
そもそも、異性婚でさえ、愛情に基づいて行われるとは限らない。当ブログでしばしば取り上げてきたインドやイスラム国における婚姻の例を挙げるまでもなく、先進諸国でさえ、愛情のない結婚はざらではないか。
それに愛情というより友情から結婚に至るケースだってあるだろう。同性婚を認める以上、ダルリンプルさんとピンさんの二人のようなカップルはこれから続出するのではないか。
それを防止するには、この二人のように自分たちが同性愛者であることを否定している二人には同性婚を認めないというような制限が必要になるかもしれない。あるいは、子供が出来ることがない同性婚については、税金控除を適用しないようにすべきだという動きがあるかもしれない。だが、そんな制限を設けると、異性婚との間に不公平感が強まる。活動家たちは黙っていないだろう。
歯がゆい話である。まあ別に自分がカナダの国民でもなければ役人でもないことを差し引いて次のように評価しておこう。
■ Source: ottawasun.com - National/World - Queer aisle for straight guys
ダルリンプルさんは、同性愛者でない二人の同性婚が法に触れないことを弁護士に相談して確認済みだという。
同性婚すると、税金などの控除があることは既に広く知られている。二人は、どれくらい得をするのか実際に確かめてみたいと言う。
ただし、税金が楽になると言っても、ゲイやレスビアンの人たちを侮辱するつもりはないのだと二人は念を押している。
だが、ゲイとレスビアンの人権擁護活動家として知られるトロントのブルース・ウォーカー弁護士は、本件に関して警告を発している。「一般論として、結婚は愛を成就するためのものです。愛情のない結婚は、結局、不幸な結果になりますよ」。
ただし、ウォーカー弁護士は、自由と権利を尊重する自分の立場からして、二人の結婚計画が侮辱に当たるような個人的印象は抱いていないと言う。「愚かなことを試みる人たちがいたとしても、勝手にやらせておけばいいのです」。
一方、ダルリンプルさんは、こんなふうに話している。「(同性婚に関して)国民はこうすべきとか、こうすべきではないとかいったことに政府が口を挟むのはおかしいと思うんだ。僕らにすれば、同じベッドで眠らなければ済むだけのことだよ」。
ともかく、この二人の男性が同性愛者でないからといって、(ウォーカー弁護士が言うように)二人の間に“愛情”が存在しないと言い切るのはいかがなものか。少なくとも友情は存在するはず。
そもそも、異性婚でさえ、愛情に基づいて行われるとは限らない。当ブログでしばしば取り上げてきたインドやイスラム国における婚姻の例を挙げるまでもなく、先進諸国でさえ、愛情のない結婚はざらではないか。
それに愛情というより友情から結婚に至るケースだってあるだろう。同性婚を認める以上、ダルリンプルさんとピンさんの二人のようなカップルはこれから続出するのではないか。
それを防止するには、この二人のように自分たちが同性愛者であることを否定している二人には同性婚を認めないというような制限が必要になるかもしれない。あるいは、子供が出来ることがない同性婚については、税金控除を適用しないようにすべきだという動きがあるかもしれない。だが、そんな制限を設けると、異性婚との間に不公平感が強まる。活動家たちは黙っていないだろう。
歯がゆい話である。まあ別に自分がカナダの国民でもなければ役人でもないことを差し引いて次のように評価しておこう。
はがゆさ6 | ■■■■■■□□□□ |
■ Source: ottawasun.com - National/World - Queer aisle for straight guys
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1. モーホーでない男二人が税金対策に同せい婚(海外ニュース) [ 極楽鳥使い ] 2005年08月08日 22:27
モーホーでない男二人が税金対策に同せい婚(海外ニュース)ある意味......................
2. ノーマルな男性同士が結婚 カナダ [ それでも地球は回る ] 2005年08月17日 11:23
Ananova - Straight men to marry
なんでも評点:同性愛者でない男二人が税金対策のために同性婚@カナダ
異性愛者のカナダ人男性二人が、税制上の恩恵を受けるために結婚した。
ビル・ダーリンプル(56)と親友のブライアン・ピン(65)は、同性婚に関するカナダの新...
この記事へのコメント
1. Posted by yukiusa 2005年08月08日 23:10
面白いですね〜。確かにゲイでない男性同士が結婚するのは変な感じですが、異性間結婚だって色々な形があるし、同性婚だけ特別視するのもおかしい気が。この二人、孤独に余生を過ごすより、パートナーとしてお互いの面倒をみながら生きるほうが幸せなんじゃないかしら。活動家の方たちはピリピリしてるみたいですけど、ポジティブに考えればこういう新しい結婚の形が同性婚を一般的に広めていくきっかけになるかもしれないですね。
3. Posted by you can check here 2014年05月10日 14:28
e juice recipes なんでも評点:同性愛者でない男二人が税金対策のために同性婚@カナダ